老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

面読斎

2009-05-13 06:18:32 | Weblog
夏目漱石の本名は、金之助。
「漱石」の本来は「漱石枕流」に依るものだが、
夏目漱石の「漱石」は、
正岡子規のペンネームから頂いたものだ、
というのは有名な話である。

また、俳句を子規に学び、
俳号を「愚陀仏(ぐだぶつ」」と言う。
松山市に「愚陀仏庵」がある。

漱石枕流は、「そうせきちんりゅう」と読む。
「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す」とも読む。
「負け惜しみ」や「無理なこじつけ」を意味する。
 
正岡子規の本名は、常規(つねのり)、
また幼名を升(のぼる)と言ったが、
「真棹家(まさおか)」や「野球(のぼーる)」
など、子規には、
42以上のペンネームがあった。

ベースボールを最初に「野球」と
訳したのは子規だという説もあったが、
訳したのではなく、ペンネームの当て字
として使っていただけの事。
松山市に子規記念博物館がある。
 
文章は漱石、俳句は子規、短歌は竹ノ里人。
日常は面読斎(めんどくさい)。
子規は35歳で逝去。
業績の多寡は、生きた長短に比例しない。