老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

敏子さんの旦那さん

2009-05-04 06:41:39 | Weblog
子供の頃は、
「だびやんちの貞ちゃん」というのが、
地区における私の位置だった。
「だびやんち」は「足袋屋の家」、
私の祖父が足袋などを造っていたから、
わが家は村内ではそう呼ばれていた。

私は、会社人間を自負していたが、
停年になって、
少しずつ地区の会合や行事に参加するようになった。
それで解ったことがある。

「敏子さんの旦那」
それが、私の位置だった。
「敏子」というのは私の妻の名前。
勿論、私は婿養子ではない。
私はこの村の生え抜きで、
妻の方が隣村から嫁にきたわけだが、
気がついたら完全に立場が逆転していた。

思えば、「健ちゃんのお母さん」や
「英美ちゃんのお母さん」で、
母子家庭のごとく、
また、農業関係や地域社会とのまじわりで、
着実に「たびやんちの敏子さん」の
地位を獲得して来たようだ。

「西から昇ったお日さまが東へ沈む 
これでいいのだ」天才バカボン