老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

ぽっきり・かっきり

2009-05-22 06:40:11 | Weblog
友人は心臓病だった。
「ぽっくり」とは
「長患いする事なく突然に死ぬさま」
とある。

女児用の下駄を「ぽっくり」と言ってきたが、
不吉な発音だ。
「木履」だから「ぼっくり・ぼくり」
と言うべきだった。

同じような言葉に「ぽっきり」がある。
「数量の名詞に付いて、ちょうどそれだけである事」。
「千円―」と言う。
消費税込み価格で1050円だったのを、
内容量を減らして「千円ポッキリ」
と価格表示したら、2倍も売上が伸びたという。
好きな所で折ってくれるような、
魅力的な言葉だ。

また「かっきり」もある。
「数量などに端数のないさま。ちょうど。」
「―半分だ。千円―」と使う。
一升枡に米を量る時の「掻っ切り」に似ている。
掻き切られて損をしたような気になる、
損な言葉だ。

「きっかり」は、
「数量・時刻などが厳密に合っているさま。」
「―千円。十二時―」と使う。
店の主に
「そんな固い事を言わずに、少し位オマケしてよ」
と言いたくなる、
妙な言葉だ。