ここ数日、二階の片づけをしていました。
二階に私の仕事部屋があります。
この部屋に、独身の頃からの仕事関係の書類やなんかが箱詰めになったまま置いてありました。
とうとうこの開かずの箱を開けることに…。
さあ、書類の片づけ…っと!
書類の片づけっていちいち書類に目を通しながら整理していくので
とっても時間がかかるんですよね。
独身の頃にしていた仕事…
フリースクール、フリースペース、塾、家庭教師、引きこもりのお子さんのメンタルフレンド、看護学校の講師、小学校の相談員…
これらのお仕事を同時にしていました。
子どもたちからのお手紙や写真、通信などなつかしい書類がたくさん出てきます。
一冊のノートが出てきました。
ある引きこもりの男の子(当時17歳)とのメールのやり取りやメンタルフレンドでお宅を訪問した時の会話や感じたこと、彼に関する一切が記されていました。
こんなやり取りがあったんだっけ…?!
感動がよみがえってきました。
彼も私もこんなにも真剣に、必死に前を向いて歩きだそうと問題と向き合っていた…。
ノートに書かれた一言一句から、ある種の緊張感も漂っていました。
それまで「うわべ、上手に付き合っていくことが上手だった自分」が通用しないと感じた相手でした。
あたりさわりなく付き合っていては彼のことが何にもわからないし、まったく理解できないんです。
言葉を選びながらも私の純粋な疑問を訪ね続けていくしかありませんでした。
そうしているうちに彼との間に信頼関係ができていきました。
彼の反応の中でわからないことは細かく聞いていきました。
すると、「本当は人との深い絆を求めている」ということに私も彼自身も気づいていくことになったのです。
そんな感動が、彼だけでなく、関わったお子さん一人一人の顔が浮かびながらよみがえってきました。
あの時は忙しすぎて、こんなお子さんたちとの関わりや出会いに感謝する余裕がまったくありませんでした。
今、目の前にある書類や子どもたちからもらった手紙や色紙を読み返していると、子どもたちはこんなにも私を慕って心を開いてくれていた…
そのことに今更ながらに感謝の気持ちがこみあげてくるんです。
当時、もっと感謝の気持ちを持って仕事ができていたなら、子どもたちとの関わりもまた違ったものになっていたんじゃないかな…。
やっぱりこの書類たちは捨てられない…。絶対に