かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment11「DCF・直接還元」不動産昨今①

2006-06-29 23:10:07 | ご隠居のフォルダ
 月で一番の勝負時相場が来ているにも関わらず、アホ会社のせいで入金が遅れており勝負ができず青筋ピキピキ状態、まいどどうも、ご隠居です。

 今日は、昔から今に至るまで「不動産に対する関わり方の変化」をみます。初の不動産話ですね。前々回と同様で、知ったからどうのという内容ではありませんが、一応知っておいて損はない内容です。さらっと読んでくだすって結構です。


 不動産は所有する、から利用する、へ変わってきています。

 まずは従来の「所有する」から見ていきましょう。不動産である土地は、「減らない」「変わらない」という特徴があり、資産として安全な側面があります。その上、平成3年にバブルがはじけ飛ぶまではわが国の経済はずっと右肩上がりでした。従って、「この土地の上にアパートを建てて賃貸すればいくらいくらになる」などと考えなくとも勝手に価値の上がっていく資産だったので「所有する」ということが大事だったのです。不動産であればオフィスビルやマンションだけでなくただの空き地にしか使えないような土地でも買い手がたくさんいました。
 また不動産とは一般的に高額であって、その為株や為替と比べて市場が薄く(=取引が活発でない)、また取引も手間がかかるということも「不動産の所有」状態の原因でした。

 ところがバブルがはじけると、地価は大幅に下落ししてしまいただ持っているだけでは税金ばかり取られるため、不動産は「収益」をいかに生ませるかという方へ目が向いてきました。となると、上記のような空き地には買い手がそうそう見つからなくなります。

 これが、おおざっぱな「所有」→「利用」の流れです。


 このような観点の変化に伴って、不動産をいくらか算定する方法にも変化がみられました。
 不動産の価格決定方法はまた別途記載する予定ですが、その中の一つに収益に着目して価格を決める方法があります。それが、直接還元法・DCF法です。バブル崩壊前までは直接還元法が、最近はDCF法がスタンダードとなっています。
 詳しいことは本日は省きますが、直接還元法とは不動産を半永久的に所有するのを前提としているのに対し、DCF法は幾年か収益を上げた後に、手放す(売り払う)ことを予想している方法です。


 なんとなく、われわれ投資家の投資スタイルの移り変わりとも似ていると思うのは私だけでしょうか??

補論TheTimeIsRipeforInvestment四「PER」

2006-06-28 22:39:16 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。本日は今までで最もわかりにくいという第四回、「PER(株価収益率)」の補講を行います。

 ざっと復習までにPERとは、、、
・お買い得度
・期待度
をあらわす値ということは既にご承知のことと思います。


 さて、それでは仮にまず満足度を数字で表せるとします。単位はウフフにしましょう。労働後のビール一杯、10ウフフといった具合です。
 ここでAさん(すさまじい美人)・Bさん(普通)(両者とりあえず女性)という二人に登場してもらいます。
 あなたがこの二人のどちらに投資しようか考えて、いろいろと調べた結果次のことが判明したとしましょう。

 Aさんに関して―取得コスト500。嬉しさ600ウフフ。
 Bさんに関して―取得コスト50。嬉しさ150ウフフ。

 (嬉しさ)-(コスト)=(利益)とすれば、A,Bさんともに100ですね。
 しかし、Aさんはコストに対して1.2倍の嬉しさなのに比べ、Bさんは三倍の嬉しさが返ってきています。これがPERということです。つまりAさんはPER高め(人気が高いゆえに値が高くついてお買い得ではない)、Bさんは低め(市場価値が高くないのでお買い得)、となります。

 もっとも、これはコスト・嬉しさの割合に過ぎませんので、PER高低どちらがよいということにはならないというわけです。お買い得感に重きを置くか、嬉しさの値に重きを置くかは人それぞれです。
 例えばすごく苦労してもAさんを取得して600という嬉しさを感じたいという人もいれば、あんまり苦労しなくてもいいけどそれなりに嬉しさは感じたいからBさんを取得しようと思う人もいるわけです。
 これは、まわりを見渡して具体的に人を当てはめてみるとわかりやすいかと思います。面食いだから他の投資案件が買い時であっても目もくれない人や、コストがあまりかからないと分かればウフフ度がそんなに高くなくても取引する人、などです。普通の買い物でもよくありませんか?セール品で安かったからまぁ欲しいけどそこまでってほどではないのに買っちゃう人や、いくら高くても自分が欲しいと思ったものには金に糸目をつけない人。。

 
 このようなPER、案件に投資しようかな、という吟味においての一つの尺度であるというお話でした。

 また、他にも分かりにくいところがありましたら反応していただければ、補論も随時掲載していく予定です。

TheTimeIsRipeforInvestment10 「セレンディピティ」

2006-06-27 23:05:17 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。再度粉飾決算予告をしておきながら別物になってしまいました。粉飾~は、どうしても大容量になってしまい、構成やらで意外に時間を食うということが判明いたしましたのでそのうち掲載いたします。お詫び。

 今日はさらりと読んでかまわないテーマです。投資に絶対必要な用語ではありません。それでは、「セレンディピティ」についてみていきましょう。

 セレンディピティとは、日本語では「幸運の偶然の発見」という意味です。同名のケイト・ベッキンセール、ジョン・キューザックの映画によって聞いたことがある人も多いでしょう。あの映画も「偶然」出会った二人が云々最終的に大団円、という話です。※なお、ケイトベッキンセール美しすぎるのでそれだけで一見の価値あり。「パールハーバー」にて優柔不断なヒロインだった人。

 語源はウォルポールという英国の作家が「セレンディプの三人の王子」という童話から作った造語だそうです。



 相場においてのセレンディピティ―つまり思いがけない幸運とは、何となく買ってみた株が後に爆騰したり、ライブドアショックの直前にたまたまライブドア株を売り払っていて損失がでなかったりと、本人の意思とは離れたところで(予想していない)起こる幸運をいいます。


 このセレンディピティは、時としてわれわれ投資家の周りにも現れます。突然憧れていたあの人から食事の誘いが来た、急に告白された、無理だと思っていた投資案件が自分に対し好意を持っているという情報が入ってきた―などなど。
 上記のような状況で、投資家の行動は次の二手に別れます。
①「そんなうまい話があるわけがない。何か裏があるはずだ。しばらく様子見で情報を集めてから判断しよう。」
②「こんなチャンスは二度とない。持ちうる資産で突撃だ!」
 セレンディピティとは、まさに千載一遇のチャンスとも言い換えられます。①のようなスタンスでは、この幸運の波は目の前を通り過ぎていってしまいもう手に入れることはできないでしょう。相場は生きていて、常に眠らないのです。
 この場合は②を選択することが正解だと個人的には思います。通常ならば、取引することが不可能なものが、かなりの成功確率つきで可能になっているだけで十分賭けてみるメリットはあるだろうと思います。もう既に学習していることですが、大きくリターンが狙えるときはリスクを負うことが必要なのです。
 


 セレンディピティとは狙ってどうにかなるものではありませんが(あくまで幸)、出会うために必要な3つのステップがあると言われています。

①行動する
②気づく 
③受け入れる

 全て、極めて単純なことです。①黙ってじっとしているだけでは幸運はやってこないということ。②幸運の芽を見落とさないこと。③自分にとって不要だと思ってもそれだけで排除しないこと。

 これを守ったから微笑んでくれるほど、女神は八方美人ではないでしょうが、知っておいて損はないと思います。少なくとも雑誌の裏にある広告で、なんたらの波動が込められてるから買えば人生が全てうまくいんだぞ的キーホルダーを買っている阿呆よりは。



 目の前にふらっと転がってくる人生の好機を、みなさんが自分のものにできるよう願っております。

経済と恋愛 九 「ブランディング」

2006-06-23 23:30:00 | ご隠居のフォルダ
 梅雨が終わったのかどうなのかはっきりしろよ、まいどどうもご隠居です。むしむしと暑い日が続きますが、へこたれずにがんばりましょう。

 今日のテーマは初のマーケティング用語、「ブランディング」です。ブランド好きの日本人、というように耳にするブランドと同じ単語です。意味は「企業が顧客にとって価値のあるブランドを構築するための活動」をいいます。多くの商品またはサービスの中から、一つを選択してもらう(差別的優位)ための長期的なイメージ創造活動のことです。

 われわれは投資家であると同時に、他の投資家から取引される「企業」でもあります。今日は、その「企業」の側面にたったお話です。今日の議題を一行でまとめると以下になります。
 「いかにお高くとまるか・安売りしないようにするか


 
 多くの商品・サービスすなわち競合他社はわれわれにとっては同性のことを指します。山のようにいる男、もしくは女、の中からいかに相手投資家に「あの人がいい」と選択してもらう(差別的優位化を図る)、これがブランディングの目的となります。

 
 みなさんは「あんなやつよりおれの方が絶対いいのに何であいつの方がモテるんだ」とくだをまいているやつを見たことないでしょうか?仮に彼をA、「あんなやつ」をBとしましょう。実際に取引(=お付き合い)してみたら、彼のいうようにA君の方がいいのかもしれません。ただ、そんなことは取引後に分かることであって、実際女性たちの投資計画に名も挙がらない時点で宝の持ち腐れとなります。
 これが、ブランディングミスの例です。


 ブランディングの目的、差別的優位化とは次の3つ、すなわち機能的価値・感覚的価値・心理的価値から構成されるといわれています。
 機能的価値とは、製品の性能や品質。頭がキレる、仕事ができる、経済力がある、外見がよろしい、等。
 感覚的価値とは、かっこいい・斬新などのそのまんま感覚的なもの。
 心理的価値とは、満足させてくれる、安心・信頼できる等。

 さて、差別的優位化の構成要素がわかったところで、一番の難関は如何にそれを対外的にアピールするか=ブランディングの仕方、です。
※女性は感覚的に巧くやっていることが多いので今回は男性を話の主役とします。

 これは難しく決まった正解肢などもありません。

 まず基本的なこととして、よく笑うといった簡単なことがあげられます。これは、漠然とプラスのイメージをかもし出すとことを目的とします。
 
 具体的な例として、、。頭にともだちの顔を三人思い浮かべてください。誰でも結構です。いいですか?
 では、頭に浮かんだともだちはどんな表情をしていますか?笑顔、仏頂面、いろいろあるでしょうがそれがあなたのともだちに対する漠然としたイメージです。

 発言に関しても「うぜー」「ねみー」「だりー」「むかつく」など負の感情しか表さないと、周りは漠然とあなたを「負」と認識します。


 もちろん、あくまで漠然レベルのことなのでやめたから取引が突然絶好調になるなんてことはまずありません。しかし、個人的には検討の余地はあると思っています。


 次は具体的なケースです。
 欧米と比べて、曖昧な文化のわが国においては間違ったブランディングは自慢に過ぎず、むしろ市場価値を下げる結果になりかねません。
 直接的かつ自ら発言などは要注意です。
「おれってさ~○○なんだ~すごくない??」
 男性投資家に時折見られます。有限不実行型といって、市場価値の最下層にいるタイプです。ブランディングが逆の方向で大成功している例です。頭に幾人か浮かぶでしょう。


 これとは逆に、黙って人のやりたがらない仕事をやった、など行動で示す方法は有効のようです。ここに上の「おれって~」を付けてしまうとカテゴリ分類は上の方へ言ってしまいますので注意が必要です。



 また、最初にかいたようにブランディングとは長期的創造活動であるところに難しさがあります。普段無口な人が一日くらい快活にしゃべったところで奇異に思われ、おしゃべりがクールを装ったところで具合でも悪いのかと思われる程度です。
 反面、よいブランドイメージが定着していてもそれが崩壊する方へ作用する場合は一瞬です。くどいですが、上記の「おれって~」がそのよい例です。



 定石がない分、非常に難しく、またそのせいで文章もばらばらになってしまい恐縮ですが、頭の片隅程度に入れておいて欲しい概念です。



おまけ:いかに自己アピールするか、に関して自己の能力や実力以上のものをアピールし始めると、「粉飾決算」の範疇となります。
 ということで、次回は粉飾決算で。       
                            終
 

経済と恋愛 八 「デュー・デリジェンス」

2006-06-22 23:01:38 | ご隠居のフォルダ
 はてさて、うさんくさい投資系トラバがあったりして、嬉しいやら消したいやら、まいどどうも、ご隠居です。

 今日のテーマは「デューデリジェンス」。
 デュー・デリジェンスとは、日本語で言うと「適正評価手続」あるいは「物件精査」となります。
 10円の駄菓子ならまだしも、車や家など高額な買い物をするときには、普通いろいろと調べてから買いますよね?その「調べる」ということがまさにデューデリジェンスです。

 元々は日本ではあまり普及していなかったのですが、バブル崩壊後、外資系投資家が日本に入ってくるとともに広まっていった考え方です。

 
 「一目見てビビビっときたの」などという非効率的な投資は十代で卒業してください。われわれ投資家の目的は、日ごろから繰り返しいっているように己の利益の追求です。それには、投資案件を取引前に詳しく調べるこのデュー・デリジェンスが必要不可欠なのです。


 通常、デュー・デリジェンスにおける主な調査項目を挙げると次のようなものがあります。

①物理的状況調査―みてくれがよいかどうか。顔面、身体等を客観的に判断すべきである。よくいう「恋は盲目」状態に注意するべきである。なお、身体に関しては、一瞥したのみではうまく隠蔽工作されている疑いがあることに留意すべきである。

②法律的状況調査―占有の状態、。取得見込み時に既に「彼氏彼女」という占有者がいる場合は、いない場合に比べて利益をあげる難易度、コストともに上昇するため、事前に確認すべきである。占有者名、占有者が取引案件にどれほどの権限をもっているかまで把握できればなおよい。

③経済的状況調査―どれだけの金銭調達能力があるか。可能ならば勤務先、昇進可能性も把握すべきである。女性適齢期投資家は、その後の人生まで左右されかねないので特に力を入れて調査すべきである。

 

 上記の調査を通じて得られた収支状況をもとにして、将来どれだけ自分にとって利益をもたらすかどうかという投資案件の収支予想と価格決定を行います。



 これが、デュー・デリジェンスです。

 え?常日ごろからもう実践している?それは失礼いたしました。よき心がけです。

経済と恋愛 七 「リスクに関して」

2006-06-20 18:10:26 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。週末から少しあいてしまいました。
 今日はちょこちょこ専門用語がでてきますが、難しくないのでこれを機に覚えてください。


 今日のテーマは「リスク」の考え方。覚えるべき専門用語は「投資クライテリア」です。


 リターンを得ることを目的とする投資家にとって、最も大事な概念ともいえるのが「リスク」です。リスクとリターンはコインの表と裏のようなもので、利益を得ようと思ったらしっかりとリスクを勉強しておくことが必要となります。

 原則として、「リスクの大きさ=リターンの大きさ」という式がなりたちます。安全だというのなら利益はちょっとでもいいよ、危険な橋を渡らせるんだったら利益はたくさんよこせよ、ということです。これをリスクプレミアムといいます。


 ここで、「投資クライテリア」について説明します。とはいっても単に「投資するかどうかの判断基準」というだけのことですが。経済用語は「それいらなくね?」というようなことまで難しそうな名前をつけてしまいますが、みなさんはむしろそれを逆手に取って覚えた単語を日常的に頻発し、周囲のぽかんとした顔を勉強の励みにしましょう。横文字使いたがる寒い人と思われることなど気にしていてはよい投資家にはなれません。何度も前述の通り、投資家に余計な感情など不要です。



 さて、投資家といっても資金、目的、目標さまざまです。利益は少しでいいから損はできるだけ出したくない、資金は多く投入できるができるだけ短期で利益をだしたい、リスクを追わずして何が投資家か全額一点買いだ、などなど。
 すなわち、投資家ごとに投資クライテリアは違うということですね。よって、そのような種々の要求にこたえられるよう投資商品もハイリスクハイリターンなものからローリスクローリターンなものまでさまざまなものがあります。
 リスクある順に簡単に例をあげれば、先物取引→外貨証拠金取引→株→国債といったところでしょうか。


 周りを見渡しても、リスクをどのように捉えているかは十人十色ですね。
 典型的な例をあげれば、、

・自分に好意があると確信するまでは投資に踏み切れない人リスクを負う(この場合フラれる)くらいならば投資したくない(取引できなくてもいい)―この類の投資家は極めてリスクを避けたがる堅実タイプです。「好意があると確信」を読み間違えない限り損を出すことはありませんが、リターンも小額になります。最近の我が国、男性投資家の多くはここに属するようです。

・リスク?なにそれという人効率よく利益を出すことに無頓着で、リスクをリスクと考えないタイプです。数打つためうまくいく取引の数も多いですが、その裏で当然失敗取引も多くなります。リターンを得る、というよりも取引自体に興味がある傾向があります。「チャラオ」と呼ばれたりもします。

・リスク分析超楽観&実力過信型自らの投資能力を客観的に分析することができず、過度のポジティブ思考ゆえにリスク分析が全く見当違いなタイプです。「目があった」、「メールにハートマークがあった」、「ほほえんでくれた」という一般投資家から見れば気に留めることのないささいなできごとで、利益が確実に出るものだと確信してしまい、まったくもって無謀な投資をし損失をだすタイプです。疑問符がつくほど自らに自信がありますが、市場価値は紙くず同然程度である男性(初心者)投資家にちらほら見られます。

・取引案件の対象を定めたら投資せず、相手から逆に投資させるタイプ。相手の資金により取引をさせつつ自らが利益を得るため、ノーリスクハイリターンという素晴らしい取引を目標とします。市場調査能力、時価、マーケティング力、粉飾決算力を兼ね備えた女性投資家にしばしば見られます。投資家の中では個人的に最強トレーダーと思います。
 男性投資家諸君は気をつけてください。



 とにかく、この回で覚えて欲しいことは、「リターンが欲しければリスクを負う必要がある」ということです。
 逃げ腰では何も生まれず、やみくもな攻め気でも損がでるだけ、この辺のさじ加減が微妙なのですが、ここのうまい投資家が大成していくようです。リスク分析、今流行ですし少々考えてみてはいかがでしょうか。

経済と恋愛 六 「取引形態」

2006-06-17 21:43:43 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。今日は土曜日、週末ですからさらっといきましょう。

 今日は取引形態についてです。ざっと短期・中期・長期売買のみっつにわけられます。


 まず短期。ネット株で流行りのデイトレード(一日のうちに買って売る、または売って買う)は短期投資の最たる例です。短期間での投資ですので、上がるにせよ下がるにせよ少しの値動きで終わります。小額の利益しかでづらいので、個人的には勝ちづらいと思っています。
 デイトレとは、一般の世界で俗にいうお持ち帰りにあたります。当然短期決戦ですから、大きなリターンなど望むのは駄目です。取引回数で儲けてください。


 そして、中期。これは短期よりは長く世の中の流れをよく調べて予想して待てば、ある程度は利食いできるので個人的には一番好きな取引形態です。
 強いて例えるならば2~5ヶ月程度のお付き合い。よりよい相手がいたらうまく乗り換えていくハイティーンの頃の恋愛に似ているでしょうか。


 最後は、長期です。タンス株もここに入ります。長期保有の特徴としては、積極的な利益を目的とする他に、その会社が好きだからとか安全にお金以外の資産を持っていたいなど静的な目的も含まれてくることです。ローリスクローリターンな案件がよく選ばれます。
 円満な夫婦がしっくりくるかもしれません。大きく狙うというよりも、配当は少しでもいいから会社に長くいい経営をしてもらいたい。
 まぁ、利回りの面から見てありがたみを忘れることも多いですが。



 このように取引形態を分類してみました。案件ごとに適切な取引形態を選択して、全体として大きな利益を手にできるよう考えてみましょう。
 もっとも、相場の難しいところは「この案件は長期保有目的で取得しよう」と思っていてもむこうからあっさり損切りされて短期投資で終わってしまったなどということが往々にして起こりうるところです。
 
 

経済と恋愛 伍 「ストックオプション」

2006-06-16 21:17:08 | ご隠居のフォルダ
 プレビュー数が絶好調まいどどうも、ご隠居です。

 前回はいきなりちょっと複雑なものを登場させてしまったようなので、今日は非常にわかりやすいものを選んでみました。

 ストックオプションです。詳しく知らなくても何か聞いたことくらいはあるという人も多いのではないでしょうか。

 定義は、報酬の1つで、あらかじめ決められた価格で自社株を買う権利のこと。
 だから、会社の業績があがることで株価もぐいぐい上がれば、自分も儲けられるぞ。だから仕事がんばるぞ。というやる気を出さす効果もあります。

 
 
 われわれのいうストックオプションとは、自社株買い、すなわち身近に手を出すということです。同じ会社、学校、バイト、等です。
 自分の会社は自分が一番いろいろわかっているだけに、「あの案件は今強力なファンドががっちり所有しているから様子見だな」とか「おっ強制決済されたぞ(別れた)買い注文を出すなら今だ!」など情報も手に入れやすく、投資を行いやすい性質がありますから、多くの人がこの自社株買いを行っています。


 自社株買いの絶対に外せないこととして、うまくいっているときはそれはそれは幸せだが破局すると地獄であるというハイリスクハイリターン型商品であることが上げられます。

 
 自社株買いは生活圏が同じですから、デート以外の普通の時間まで一緒になるわけです。従って多くの時間を共にすごせるといういわば幸せのレバレッジの状態であります。(※レバレッジ=効果を数倍にする、くらいで思って下さい 詳細後日記載)
 
 

 幸せで大きなリターンを得るのですから、リスクも大きくなるのは当然です。破局した場合には、メリットだった「近さ」がそのままデメリットになって返ってきます。
「あああの子は今なにしているだろうか」などと夜空を見上げ思いを馳せるまでもなく、昨日と変わらずそこにいます。残念ながら。

 そして、統計的にこの場合の損失を直撃するのは男性投資家が多いようです。常々から声にしているよう市場調査能力、マーケティング能力等に長けている女性投資家たちは、会社の情報伝達系統よりも発達した男子禁制情報網を持っています。これは女Winnyとよびます。
 破局した場合、何で、いつ、どっちから、といった情報が誰かの耳に入れば、あとは瞬時に知れ渡ります。ここで、あなた(♂)がポートフォリオを組んでいたのが発覚して別れたなんてことだったら最悪です。社内で会話したこともない女性からも恨まれかねません。こうなったら本当に最悪です。本当です。私情はいっさいありません。よ。




 このようにみて、個人的には自社株買いは利益に対するリスクがでかすぎると思います。学校やバイトならまだしも、仕事場である会社では自社株買いはきっとしないだろうというのが堅実に利食いするタイプのご隠居としての意見です。
 とはいえ、きっかけもチャンスも多いのが自社の目を背けきれない魅力なのですが。。
 
まとめ:ストックオプション男性社会人はやめておけ

経済と恋愛 四 「PER」

2006-06-15 18:15:20 | ご隠居のフォルダ
 

 それでは今日も一緒に勉強していきましょう。今日のテーマは「PER」です。

 PER:Price Earnings ratioの略で株価収益率のこと。投資判断基準の一つ。株価を一株あたりの利益で割って求めます。

 とまぁ一応の簡単な説明を付しましたが、要はその会社の利益から現在の株価が割安か割高かを判断する指標ということです。PERの値が大きい=割高、小さい=割安となります。また、割高割安ということは期待度の高さ(人気)とも言い換えられます。

 具体例をひとつ・・・
A会社 一株3000円
B会社 一株2000円

 これだけならば明らかにB社株がお買い得に思われます。ところが、

A会社の一株あたりの利益 300円
B会社の一株あたりの利益 100円
 となると、PER
A 3000÷300=10  B 2000÷100=20
 となるので、Aの方が割安ということになります。



 では、実践的PERについての話へ。

 みんなが手に入れたいなぁと思う投資案件は高値がつきます。オークションの原理と同じですね。このような投資案件を高PER人とよびます。


 一方で、市場価値は余り高めに設定されていないが、いざ付き合ってみたらとってもいいやつだった、というような案件が、低PER人です。例えば、
・実はすごい資産家の子息だった
・実は料理がプロ並みに上手だった
・実は価値観がぴたりと合った  などなど
 高PER型は確かに人気があることの証明であるのですが、こちら低PER型のメリットは投資額に対し利益が大きいということがあります。

 投資をするにあたって、どうしても旬な高PERに目を奪われがちですが、両者のよさを十分に視野に入れた上での投資が大切です。


 昨今の市場においては、投資に当たって最重要視するのは「やさしさ」「誠実さ」など道徳的意見が筆頭となりながらも、「人は見た目が9割」という書籍がベストセラーになるように依然「外見重視主義」であります。多くの場合、まず最初に手にする情報が視覚によるものである以上仕方のない結果でもありますが、そのせいで日の目を見ない優良物件を見落としてしまうことは非常にもったいないことです。
 優秀なトレーダーを目指すみなさんは、一つの情報に必要以上に捕われず、さまざまな観点から総合的に投資を勘案することが大切なのです。



 最後に、低PER案件も、「おっ」と市場が目をつけると一気に買い注文が集まり、高PERへと変わっていきます。相場は「行く河の流れは絶えずして…」なのです。いつまでもお買い得であるとは限らないのです。

経済と恋愛 参 「需要曲線」

2006-06-13 22:50:29 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。前回「次はPER」の予定ですと書いたものの、長文を書いていたら接続の不具合か何かで消滅、くじけそうなのでさらっと「需要曲線」でいきましょう。

 中学の「政治経済」でとりあえず右に行くほど下がるのが需要曲線、上がるのが供給曲線と覚えた、あれです。需要曲線は、価格と需要量の関連を表した曲線のことです。
 前述の通り、原則として右に行けば下がるというのが一般的な需要曲線です。縦軸がプライス(価格)、横軸には数量を取っているので安くなればなるほど買う人が増えます、とこういうことです。
 ところが、これとは逆に右にいくにつれ上がっていくという需要曲線もあります。これはマーケティングなどで使われる需要曲線ですが、具体的な例としてはルイヴィトン等のスーパーブランドなどが当てはまります。例えばヴィトンのカバンが「50円」で売っていたらどうなるか。一時人が殺到するでしょう。ただし、どこへ行っても50円で買えるようになってしまったらあのカバンがこれからも多くの人が欲しがる対象であり続けるか?ということです。


 ところで、とある世界ではこのようなことばがあります。

 一生を旅に例えると。
「男は旅の中で少しずつ必要なものを手に入れていく。」
「女は最初から全て持っているが、徐々に失っていく。」

 これは、女性にとって男性は年上であることがプラスであることや、男性にとって女性は若さがプラスであることからも直感的に理解できることでしょう。

 「やまとなでしこ」で松嶋菜々子も曰く
「女は27歳が一番高値で売れるのよ」

 すなわちこれ以降は市場価値が急落していくということの裏返しでもあります。

 
 したがって、一般的な需要曲線が女性曲線、マーケティングにおける需要曲線が男性曲線といえるでしょう。

 取引相手をリサーチ、マーケティングすることも必要ですが、同時に自らも相手投資家から見れば投資案件であることを自覚し、自らの市場価値をしっかり認識しておくことも一流の投資家には必要なことなのです。。 



                               終