かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

経済と恋愛 七 「リスクに関して」

2006-06-20 18:10:26 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうも、ご隠居です。週末から少しあいてしまいました。
 今日はちょこちょこ専門用語がでてきますが、難しくないのでこれを機に覚えてください。


 今日のテーマは「リスク」の考え方。覚えるべき専門用語は「投資クライテリア」です。


 リターンを得ることを目的とする投資家にとって、最も大事な概念ともいえるのが「リスク」です。リスクとリターンはコインの表と裏のようなもので、利益を得ようと思ったらしっかりとリスクを勉強しておくことが必要となります。

 原則として、「リスクの大きさ=リターンの大きさ」という式がなりたちます。安全だというのなら利益はちょっとでもいいよ、危険な橋を渡らせるんだったら利益はたくさんよこせよ、ということです。これをリスクプレミアムといいます。


 ここで、「投資クライテリア」について説明します。とはいっても単に「投資するかどうかの判断基準」というだけのことですが。経済用語は「それいらなくね?」というようなことまで難しそうな名前をつけてしまいますが、みなさんはむしろそれを逆手に取って覚えた単語を日常的に頻発し、周囲のぽかんとした顔を勉強の励みにしましょう。横文字使いたがる寒い人と思われることなど気にしていてはよい投資家にはなれません。何度も前述の通り、投資家に余計な感情など不要です。



 さて、投資家といっても資金、目的、目標さまざまです。利益は少しでいいから損はできるだけ出したくない、資金は多く投入できるができるだけ短期で利益をだしたい、リスクを追わずして何が投資家か全額一点買いだ、などなど。
 すなわち、投資家ごとに投資クライテリアは違うということですね。よって、そのような種々の要求にこたえられるよう投資商品もハイリスクハイリターンなものからローリスクローリターンなものまでさまざまなものがあります。
 リスクある順に簡単に例をあげれば、先物取引→外貨証拠金取引→株→国債といったところでしょうか。


 周りを見渡しても、リスクをどのように捉えているかは十人十色ですね。
 典型的な例をあげれば、、

・自分に好意があると確信するまでは投資に踏み切れない人リスクを負う(この場合フラれる)くらいならば投資したくない(取引できなくてもいい)―この類の投資家は極めてリスクを避けたがる堅実タイプです。「好意があると確信」を読み間違えない限り損を出すことはありませんが、リターンも小額になります。最近の我が国、男性投資家の多くはここに属するようです。

・リスク?なにそれという人効率よく利益を出すことに無頓着で、リスクをリスクと考えないタイプです。数打つためうまくいく取引の数も多いですが、その裏で当然失敗取引も多くなります。リターンを得る、というよりも取引自体に興味がある傾向があります。「チャラオ」と呼ばれたりもします。

・リスク分析超楽観&実力過信型自らの投資能力を客観的に分析することができず、過度のポジティブ思考ゆえにリスク分析が全く見当違いなタイプです。「目があった」、「メールにハートマークがあった」、「ほほえんでくれた」という一般投資家から見れば気に留めることのないささいなできごとで、利益が確実に出るものだと確信してしまい、まったくもって無謀な投資をし損失をだすタイプです。疑問符がつくほど自らに自信がありますが、市場価値は紙くず同然程度である男性(初心者)投資家にちらほら見られます。

・取引案件の対象を定めたら投資せず、相手から逆に投資させるタイプ。相手の資金により取引をさせつつ自らが利益を得るため、ノーリスクハイリターンという素晴らしい取引を目標とします。市場調査能力、時価、マーケティング力、粉飾決算力を兼ね備えた女性投資家にしばしば見られます。投資家の中では個人的に最強トレーダーと思います。
 男性投資家諸君は気をつけてください。



 とにかく、この回で覚えて欲しいことは、「リターンが欲しければリスクを負う必要がある」ということです。
 逃げ腰では何も生まれず、やみくもな攻め気でも損がでるだけ、この辺のさじ加減が微妙なのですが、ここのうまい投資家が大成していくようです。リスク分析、今流行ですし少々考えてみてはいかがでしょうか。