かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment49「IPO②」

2007-10-28 17:44:01 | ご隠居のフォルダ
 昨日の台風で洗濯物が壊滅的打撃を受けましたまいどどうも、ご隠居です。
 すこぶる鼻水が大量に出るので鼻の下が赤いというトナカイのような日々を送っております。

 さて、本日も引き続きIPOについて取り上げたいと思います。
 前回では、IPOは大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を獲得するチャンスがあることを述べました。

 このようなところで収益をあげる人々は「新興銘柄狙いの投資家」と呼ばれます。我々の市場においては、かような種族はある意味スカウトマンのようなものといえるでしょう。また衆目に晒される前で、みんなが知らないがきらりと光るダイヤの原石を探すのです。この投資スタイルを好むのは、数では圧倒的に男性投資家が多くを占めます。メリットデメリットは後述しますが、女性投資家は基本的に(外資系金融機関と同様)取らずに済むリスクは極力避けるスタイルが多いですから、上場して一般公開しているような安全な銘柄に投資するようです。勿論、さっぱり売れない芸人の卵や壮大な夢見るミュージシャン兼フリーターといった銘柄を採算度外視で賢明に支える健気な女性投資家もいるのは事実ですが。

 さてこのIPO狙い投資ですが、原石が見事ダイヤとなれば莫大なリターンを得られる一方で、原石と思ったらタダの石ころで、泣かず飛ばずのずっといものようなままだったなんというリスクも当然あります。実際の公開新興市場であっても、上場すればそれなりの地位や信用を得られるはずが、たちまちタダ同然のクズ株になってしまったということも往々にしてあります。
 更に難しいことに、以前学習した「効率的市場仮説」によれば、
「みんな合理的な投資家のはずであるから、各投資銘柄のプライスは常に適正な価値を示している」ということになりますから、実際IPO狙いで投資する物件の多くがポテトであることが多いのです。

 勿論効率的市場仮説の取っている立場とは異なり、実際はマーケットは不完全な部分を幾分か内包していますから、稀にシンデレラストーリーが生まれるのもまた事実です。
 

TheTimeIsRipeforInvestment48「IPO」

2007-10-20 23:37:01 | ご隠居のフォルダ
 強制的に一日16時間も動き回り、若干脳みそパケット使いすぎ症候群気味なまいどどうも、ご隠居です。
 寒暖の差が激しいこの時分、風邪をひかれぬようご自愛下さいませ。


 さて、本日のIPOですが、昨今の株ブームで知ってらっしゃる方も多いかもしれません。正式名をイニシャル・パブリック・オファリングといい、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場して投資家に株式を取得させることを言います。
 
 いわゆるデビューのことです。
 一般例に高校デビュー、大学デビューなどがあります。

 一般投資家に公開するわけですから、「この会社は有望だから出資してみよう」と思ってもらわねばならず自分磨きの必要性が伴いますが、勿論上場後には知名度や資金調達の点で非常に大きなメリットがあります。
 上場後、企業価値(自らのブランド価値)を高めることに成功している女性投資家などは多額の資金調達もいとも簡単にやってのけるのはご存知の通りでしょう。

 因みに昨年に上場を果たしたN村不動産を例に挙げれば、一株600円の社員価格が、上場の後には4300円をつけるといったように、かなりの高確率でキャピタルゲインが見込めることが多いです。
 

TheTimeIsRipeforInvestment47「退場」

2007-10-07 23:05:37 | ご隠居のフォルダ
 すっかり秋の足音が聞こえてまいりましたまいどどうも、ご隠居です。
 季節の変わり目は風邪をひきやすいということで、皆様もお気をつけください。私はそれなのか花粉症なのか鼻水が毎日リットル単位で放出されている気がします。

 そんなことはさておき、本日のトピックは「退場」です。
 以前より普通に使っておりましたが、意味は「大損により投資活動を断念せざるを得なくなった状況」となります。
 先日のサブプライムローンの影響で大痛手をくらい、泣く泣く退場となってしまった現実投資家の方もいらっしゃるのではないでしょうか?私の周囲だけでも、3名が撤退の憂き目にあっております。
 
 当然、我々の世界においても退場とは、諸々の理由からずたずたになり投資活動を続けられないさまをさします。枚挙にいとまがありませんが、例えば
―全額一点投資をされていると思っていたら、自分はポートフォリオ中の一物件に過ぎなかった(数あるうちのひとりであった)
などです。

 現実であれ我々の投資であれ、退場となってしまう理由で最たるものは、リスク管理を怠った(適切でなかった)ことに尽きます。
 高めのリターンが取れそうだードキドキだーなどと言って、危ない相手(=リスクが高め)に全額投資するのは、はっきり言って投機・ギャンブルです。このような場合(人それぞれスタイルはありますが)、安全な銘柄等にも投資をしておくことが一般的な手法となっています。

 
 とはいえ、将来が不確実であるからこそリスクやリターンが存在するわけで、これから先退場してしまうこともあるかもしれません。しかし、多くの人にとって退場したときが投資家として成長するべき好機であると言われています。
 みなさんの周囲にも、退場処分となって
「まじで好きだったから死んじゃう~」
といってたにもかかわらずたちまち気づいたら既に新規投資していたなどという猛者系投資家がいることでしょう。その無限に湧き出る資産(=この場合は投資しようという意思)にはただただ感服するばかりですが、投資にはそれくらいの割り切りが必要だということかもしれません。
 
 先は読めないからこそ、退場しないために一生懸命に「今」がんばりましょうということです。
 今回は珍しく人道的な結びでおわりとしたいと思います。