かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment27「ボラティリティ」

2006-09-18 17:46:53 | ご隠居のフォルダ
 台風のせいで非常にデブ症いや出不精まいどどうも、ご隠居です。

 さて、本日は久しぶりに金融用語へ回顧いたします。

 ところで、これは昔から永遠のテーマであるといっても過言ではないのでしょうか?

「きっと私のことを大切にしてくれて私を幸せにしてくれるだろうな」という人

「付き合ったってうまくいかないし幸せになれないなんてわかってる、でも惹かれちゃうの」という人

どっちを選びますか、という問い。


 連ドラなんかだと中盤当たりで前者に行きかけ、しかしやっぱり最後には後者とくっついてハッピーエンドとなるあの二種類です。

 このようなことを考えるときに知っておくとよいのが、本日のテーマ「ボラティリティ」です。
 ボラティリティとは、「原資産価格のブレの平均値」のことを指します。ボラティリティを更に細分するとインプライドボラティリティとヒストリカルボラティリティに分けられるのですが、詳細は延々と続くので割愛させて頂いて、ボラティリティ≒偏差ということにします。偏差、つまりブレの度合いということです。変動の幅が大きければボラティリティが高い、小さければ低いとなります。

 この考えを前記の二種類の人種に当てはめると、前者がボラティリティの高い銘柄、後者が低い銘柄ということができます。
 高ボラティリティ銘柄とは、例えて言うならば夢見るミュージシャンのようなものです。このまま極めて収益力のない可能性もあるし、一発当てれば途端に大金持ちというある意味バクチなやつといえます。ハイリスクハイリターン型ですね。
 一方低ボラティリティ銘柄とは、例えれば公務員です。まぁまぁいいところで安定しており、崩れる心配はまずないという傾向があります。ローリスクミドルリターン型です。


 当然のごとく、リスクをどれだけ取れるかあるいはどれだけリターンが欲しいかというのはひとそれぞれですから、どちらがいいというのはありません。
 しかし、先に上げた例のようにドラマや小説や漫画などで主人公に選ばれるのはまず高ボラタイプです。そこにボラティリティから見る投資戦略の鍵が眠っていると推察されます。

~次回へ

TheTimeIsRipeforInvestment26「リアルエステート②」

2006-09-15 21:59:37 | ご隠居のフォルダ
 田嶋陽子先生あたりに炎上させられないか心配なまいどどうも、ご隠居です。

 さて、前回からの「非人道的不動産講座」の続きです。一応ここから読まれて誤解をなさらないよう申し上げておきますと、以下の意見は不動産業界の一線でご活躍されている方のであって、私のではないということを書かせて頂いて、はじめると致します。

曰く、

「ここの賃料相場が8万だとするだろ、まぁボロい物件ていうのはそれより低いわな。ボロい以外にも他に何が減価要因だと思うよ」
 経年劣化で価値は減少するということを前回お話致しました。よって、本日はそれ以外の減価要因について考察します。
 結論から言えば、最近数百もの物件を目にしたのですが、何か香ばしい欠陥があるということです。実際の例でいえば、
シャワーが外にある。UBで文句をいうのは贅沢ですね。
・風呂トイレ別!だがシャワーなくかけ湯スタイル!UBで文句を言うのは贅沢ですね。
・トイレ和式 なかなかシュールに効いてきませんか?毎日と思うと。
・3畳    大きめの人には小さめですね。
・形が変   言われたら傷つきそうな言葉です。
・洗濯機置けない&コインランドリー1キロ向こう がんばれば行けない距離じゃないところがにくいです。
などなど上げればきりがありません。実例が長くなりましたが女の人で言えば、自分を安く売らざるを得ない人は何らか欠陥があるということみたいです。
 賃料相場が、一般的値段である以上、
(賃料相場)-(安物件)=(差額)は何らかの欠陥の負の値段ということです。ワケアリプライスです。
 

「不動産てのは初期投資が結構かかるんだ。またキレイに使ってなくっちゃ出るときにはほとんど金は返ってこないな。請求されることもあるし。」
 説明の加えようがないほど見事ですね。



「買い手や借り手の付かない不動産は値を下げる。空き家のままよりは安く売っても賃料を取れるほうが経済的だからだ。」
 その後「適齢期を過ぎたババ○は…」と続きましたがいろんな人の安全と平和のために控えます。



一方で、逆に(例え話で言うと男性に該当するべき)客に対しても
「もったいない買い物するお客さんもいっぱいいるよ。見た目だけの使いづらい部屋に一生のローン組んじゃったり。」
 ちなみに不動産の価格には、内部だけでなく見た目(外観)も影響します。深いですね。私はここで「買い物」と、賃貸を省いて売買の話であるのに感心しました。
 また、「不動産を買う=一生の買い物であるからしっかり学べ」ともありました。その通りですね。
 



 欠陥があってもそれが欠陥だと思わなければそうではないし、譲れない部分と妥協できる部分など人それぞれ。また、物件もひとつとして同じものはありません。
 様々な物件と様々な人間の交錯する世界からは、その人柄がでます。



 諸先輩がた、多分見ないだろうと思って勝手に言葉借りました。もし見る機会があったらこれをみて許してください(✪ฺܫ✪ฺ)  

TheTimeIsRipeforInvestment25「リアルエステート」

2006-09-13 22:06:14 | ご隠居のフォルダ
 相場が大きな転換点を迎えて参りました、まいどどうも御隠居です。さて、本日は先に一つお断りを入れておかなければなりません。私は今主に不動産畑の人間なわけですが、これからお話することは、そこでの先輩がたつまり不動産を永らく飯の種にしてきた方の意見だということです。くれぐれも保身ではないのであしからず。

 私もここ数日非常に多くの物件を見るにつけ、思わず諸先輩がたの意見に「ほうなるほど」とうなずいてしまったのですが、曰く

”不動産と女って奴はそっくりなんだ”だそうでございます。普段私の文章中において述べる投資家は男女問わず想定しているのですが、今回の格言に至っては女性限定だそうなのでございます。
 以下本人口調と共に解説いたします。

「時がたつに連れて減価するな。そもそもが、新築が中古になった瞬間2割減価だ」
 以前も記述したかと思いますが、「男はゼロから必要な道具を集めていく 女は全てもっているが段々なくしていく」という例えがあります。そのごとく不動産の価値は日がたつにつれて減少していくと考えます。
 また、新築価格というのはその価格に広告料や雑費が混入しているので買った瞬間金額が大幅に下落します。が、先輩の言いたかったところはそこではなく、以下に新築の定義を記します。
・新築とは、築後1年を越えずかつ未入居をさす。
 あくまで先輩の御意見とだけ再度記しておきます。

「人気が集まる物件てのを考えてみろ」
 上記と若干かぶるかもしれませんが、人気のある物件というのは約すれば新しいつまり若い物件であるということができます。たとえば、
・キレイ(→対して経年による汚れなどは物理的減価と呼ばれます)
・住みやすい(→そのときのニーズに合った形であるといえます)
また、このような若い物件は高い賃料でも需要者がつき、また空きが出たらすぐ埋まってしまうという争奪戦状態です。

「地価ってのは肩書き、箱みたいなもんだ」
 不動産の価格には先ほどまでの「その不動産としての価値」の他に「地域の価値」も大変に関わってきます。長野県の山奥と丸の内に同じ建物が建っていても価格はまったく違いますね。
 逆に丸の内に周りにふさわしくない小さい家が立っていても(地価の関係で)そこの不動産にはそこそこの価値がつくのです。
 肩書き、箱というのが何を指しているかといえば、「○○女子大」とか「○○令嬢」とか「グラビアアイドル」とか「アナウンサー」とかが付くとないよりはよく見えるということです。もっと理解しやすい例といえば、「元アイドルが衝撃のデビュー」といったキャッチコピーがあるとAVの売れ行きは倍になるそうです。あんまりかわいくなくても。


 先輩がたの名言はとまらないので、次回も続行します。

目安箱「24回目の質問について」

2006-09-11 17:49:30 | ご隠居のフォルダ
 まいどどうもご隠居です。
 質問に対しての回答ということで目安箱なるものを設置いたしました。

>プラススパイラルというのはシナジー効果と同じような意味を持つということでしょうか?

 ご名答でございます。よりよい効果をもたらすという意味で同類の概念です。正確にはまったく同じステージの言葉ではないのですが、そこを知る実益はあまりないと思われますので割愛します。


>後半の『あなたが自らのマネジメント力を超えたポートフォリオを組み出してしまうと、既存株主への配当が減少します。』という文を読んで、少し不安を感じました。

 心配には及ばないでしょう。マネジメントについてどういうことかもう少し詳しく説明致します。

 あなたは男性投資家、現在3人の案件でポートフォリオ(以下PF)を組んでいるとします。あなたは一ヶ月に一人につき7日ずつ会うようにして、残り(9日)は休息の時間として一人でいるとします。
 ここで、買い時が来たからと新たに2人の新規案件をPFに追加投入するとなると、どういうことが起きるでしょうか。計5人ですね。正解はありませんので掲載しませんが、どうするのがいいか考えてみて下さい。

 一例として例えば、無計画に自分の気持ちに正直に投資意欲をそそられる相手のところへ行ってばかりいるケース。これは、あえて名づけるならば江戸時代の将軍様スタイルです。大奥システムです。非常に本人にしてみれば贅沢極まりないですが、長期的継続の可能性には疑問を感じます。

 振り返ってもう一度確認いたしますが、PFとは効率的な資産配分のことです。

 ちょっと難しい話をすればPFを組むということは、各案件の「収益力」と「リターン」、そして自分が取れる「リスク」と得たい「収益」を掴んでいないと不可能です。そして、各「」内のデータを打ち出すためには分析が必要なのです。

 (もう少し用語が進んだら、一度実際に数値でPFを作ってみる回も検討しております。)

 そして、PFとは組み合わせですから、登場人物が増えれば増えるほど複雑になります。まぁ単純に考えて、一人を満足させるのと十人を満足させるのでは後者の方が難しいよね、ということです。

 
 ともあれ厳しさばかりのことばかり書きましたが、数件程度ならばまだ問題ないと思われます。またマネジメント力というのは自分でやってみないと絶対につきませんから、まずは一歩を踏み出すことが恐れるより大事ではと提言させていただきます。

>自分の力量を精査することは重要なんですね。

 至極その通りでございます。
 ただし、過信もいわずもがなですが、自分を過小評価しすぎるのも精査ミスの一種です。確証が得られないから行動しない、というのは「資産運用したいけど減るのはやだから銀行に預けるだけ、株とかやだし」と同義です。運用になってませんね。

 いつもの繰り返しになりますが、リスクを取らねばリターンはないのです。

TheTimeIsRipeforInvestment24「希薄化」

2006-09-05 15:11:39 | ご隠居のフォルダ
 やっとこ段々と涼しくなってまいりましたまいどどうも、ご隠居です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 さて、優秀なるみなさんが投資活動が順調に進み、優良なポートフォリオを組めれば収益は増大し、充実したものになるでしょう。このような時は自信が運を呼び、その運がさらに自信を呼ぶというプラスのスパイラルが生じます。
 現実世界においては創業後うまく軌道に乗った会社などがこれに該当します。一度動きだすと放っておいても機能する、といった効果があります。

 俗に言う人生に数度モテ期がくるというのはこのプラススパイラルのことをいう場合があります。


 さて、自らに非常に大きな利益をもたらすこの状態ですが、道を誤ると一気に転落します。運と自信という両輪が上手く回っている場合はいいのですが、多くの場合自信が肥大化していってしまうのです。過信(誤信含む)がどれほど痛いのかの説明は必ず周囲にいる先例に譲ります。



 その失敗例の一つが本日のテーマ「希薄化」です。希薄化とは、時価発行増資や新株予約権の行使等による新株発行によって、発行済株式総数が増加し、一株当たり当期純利益等の減少をもたらすことです。
 増資や新株予約権等の詳細は後日に回すとして、要約すれば株の数が増えることで一株あたりの価値が減るということです。


 先ほどのプラススパイラルの例で言えば、上手く機能しているときは株主全員に対して適切な利益配当も可能であり、自分も大きな利益を得ることができるわけです。が、、

 あなたが自らのマネジメント力を超えたポートフォリオを組み出してしまうと、既存株主への配当が減少します。具体的には前より金をかけてあげれない、時間をとってあげれない等。新規株主本人も、同じ事がいえます。「何かあの人いいかも~」とかいって新規参入すると希薄化により、思ったよりもそんなよくないということになります。ひいてはそれが、あなたの企業価値を下げることになってしまうということになるのです。


 男女を問わず、昨今人斬り抜刀斎のごとくポートフォリオに叩き込む猛者が急増化しておりますが、やはり美しい投資家を目指すわれわれとしては自分の力量を精査の上で、それを上回らない程度に投資に励むのがリスクリターン比ではもっとも効率的ということになるのではないでしょうか。














もちろん抜刀斎も否定はしませんが★