ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

Don't look back in anger

2006年03月11日 13時54分53秒 | Weblog
自分の非を認めないが為に自分を取り囲む世界自体が間違っているものとして憎む
というありがちなことをよくやってしまいます。

表面上は反省して言動を改めるようになっても、腹の中で考えていることはよっぽどのことがない限り変わりません。

恨み続けているのです。

俺を受け入れない世界なんて間違っているから、あっちの居心地の良いところに行く。

きっと自分はそうやって気に入らないことがあるたびに恨み言つぶやいてはいろんなところから疎遠になっていくんだと思います。




帰宅してテレビをつけるとアンビリバボーの再放送をやっていました。
内容は「キルドーザー」と呼ばれる装甲をはったりして改造した大型ブルドーザーが町の建物を壊しまくった事件についてのものでした。

この事件のことはうっすら覚えていましたが、当時はアメリカのゲームでこんなのがあったよなくらいにしか思っていませんでした。

しかし、実は犯人は町のコンクリート工場の建設計画に反対し、逆に批判され仲間を失い、婚約者を失い、肉親を失った末(はしょり過ぎ)、物凄い怒りにかられて大破壊に至ったのでした。

この犯人最後には警官隊に取り囲まれて車内で自殺してしまうのですが、実はキルドーザーは操縦席の内側から溶接されていて、出入り口が無かったそうです。

つまり犯人ははじめから二度と外に出るつもりなんてなかったのです。

大切なものを全て失ってしまった彼の元に残ったのは怒りだけで、
彼の怒りを受け容れる器としては彼は小さすぎたので、
彼は自分の命を代償に、彼の怒りに見合った器、キルドーザーを作ったのでしょう。

外部のものの関わりを一切許さないように鉄板装甲を身体に張り巡らし、容赦無く建物を破壊していった様子は、犯人の心の姿のようでした。


物凄く悲しくなりました。
怒りで全て終わらせてしまうのはやめよう。

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