ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

魔法

2007年03月27日 01時18分44秒 | 糞音関係
今日は昨日の自分のライブのビデオを見ながら研究していました。


あ~、のっけから走ってる・・・。

確かに動きが硬いな。でもデフトーンズの人に叩き方似てるかも・・・。

ありゃ、また入り損ねてるよ。

歌はずしまくりだ。恥ずかしい・・・。




はぁ~。。。しばらくメトロノーム練習から逃げれそうにありません。



ところで、昨日で三回目のお披露目となった新曲、メンバー間での通称「ショタソニック」。
久しぶりに自分が中心になって作った曲で、タイトルも「STAR GAZER(星をみるひと)」っていうのが自分の中で決まっているのですが、いまさらバツが悪くて言い出せません。
このままショタソニックになっちゃうのかしら。

ALICEPackの曲の中では異様に明るい曲調なのですが、発案者なりに考えがありまして色々と細工を施しています。

その中のひとつ、曲の中で二回出てくるブレイクの箇所の「ベースディレイ全開放奏法」(自分命名)があります。

ディレイっていうのは音を遅らせたり繰り返したりするエフェクトのことで、ベースディレイ全開放奏法は「ヨン ヨン ヨン ヨン ヨン ヨン ヨン ヨン ヨンヨンヨンヨンヨンヨンヨンギュオオオオオオオオオオ」という効果音を狙っています。

普段ステージではアグレッシブに動くベースかばかばですが、この時ばかりは座ってエフェクターのつまみをひねります。

その様がね、ちょっと癪なんだけど、まるで魔法みたいだった。

魔法使いが地面に魔方陣を描いてそこから魔法がビカビカビカーって発動するみたいでした。


彼がディレイを買ったときからやって欲しくて、試しにちょろっと頼んでみたらほどなくして出来ちゃった素敵な魔法です。



実は魔法って言葉にすごく憧れているのです。
だって魔の方法ですよ?
反則だけど、魔だったら仕方ないじゃないですか。

僕がネットでやってみたタロット占いで自分の運命のカードが「マジシャン」だったときはなんか嬉しかったものです。
身体はひ弱だけど凶悪な魔法を使う魔法使いってなんかかっこいい。
他にも色々書いてありましたが、占いは自分の気に入った結果だけ見るようにしています。


自分もなんか魔法みたいなドラム奏法編み出したいなぁ。
以前一度だけやった奥義「叩いてる振り」も自分的にはヒットだったけど、まだ何か足りない。

ひとつホイミとかキアリーくらいのレベルのやつだったら構想中なんだけど、やっぱりここはドラゴラムとかイオナズンくらい派手なやつ、もしくはザラキやメガンテくらい凶悪なやつが欲しいなぁ。

う~ん。。



その前にメトロノームっすよね・・・。はい。。

XXX卒業パック

2007年03月26日 17時45分58秒 | 糞何気ない日常関係
なーんか色々素敵なことがありすぎてひとつひとつにコメント出来ずにいた昨今です。


・XXXまとめ

もう一週間過ぎてしまったけど、改めて、協力とご参加本当にありがとうございました!

日本人が飲み会する場面で欧米人はパーティーを催します。
そんな彼らに漠然とした憧れを持っていました。
そして僕が素直に一番好きなものというのは大体にしてくだらないことなのです。

ならば自分らで考えに考え抜いた最低にくだらないパーティーを開くしかないではありませんか!

下らないことに頭を総動員して仲間と楽しくバカやるのは最高に楽しいですね。
KORNとか普段やれないこともこの日だったら大アリです。

いつになるか分からないけど、またやりますよ。
もう既にすんごいの考えはじめてるんだから笑



・大学卒業

卒業式の四日後に夜間主軽音部の卒業ライブがありました。
僕はこのライブの日、自分が本当に学校を卒業したんだと思いました。
小中高はどこか「けっ」という思いで卒業を迎えていましたが、これから社会人になるせいか、いや、初めてまじめに楽しく学校に通っていたせいでしょうね。

楽しく学校に通っていたというより軽音部にいたことが楽しくてしかたなかったのです。
ALICEPackをやりながらなので二足のわらじ状態ではありましたが、両方とも本気でやっていました。
本気でやっていたから良い仲間もたくさん出来ました。

自分をしっかり持っていれば仲間とわいわいやっててもきっと良い結果が残るよ。
僕はわいわいやるのをやめません。

かっこいいライターと灰皿をありがとう。




・ALICEPack

気づけば自分の全てを総動員している感があります。
全て投入してもまだまだ足りない、先は長い、深ーい。。
どこまでも地味な練習がね、必要なんだよ。




一週間後にはサラリーマンなわけだけど、気持ちを切り替えるとか気を引き締めるとか、そんなことは知らんですよ。

なってみなきゃ分かりませんもの。
そのとき困ればいいし、そのとき困ることしかできないし、そのときしか困りたくないもの。

ぬる~くやるよ。

社会人バンド

2007年03月22日 15時57分40秒 | 糞音関係
CAMERA Obscuraというバンドは恐らく今回のXXXで初めて知った人がほとんどだと思います。

こんな話はどうでもいいのですが、今回演奏に関しては一番ミスが多かったと自他認めるバンドです。
バンドの攻撃的な音に自分らが負けた感じですね。

リズム隊はALICEPackと同じでバンド全体の技量もアリスとそんなに変わらないのですが、いかんせんまだまだ経験が不足しているバンドです。
リズム隊は普段とは全然違うことをやっていて、リズムのツボもアリスとは若干違うのでやりごたえ抜群、試行錯誤中であります。
ドラムだけで言うとこれまでほとんど使ってこなかったツインペダルを導入しています。
メンバーが求めていることに応えてという理由と自分のドラムの幅を広げるためという理由で使っています。
ハイハットが遠くてまだ全然使いづらいのですが・・。
思い通りにドコドコいわせれたら凄い気持ちいいんだろうなぁ。


さて、ALICEPackは日曜日のお昼に中心部のわりと綺麗なスタジオで優雅に練習というのがいつの頃からか慣習となっているのですが、CAMERA ObSCURAはバンドマンらしく深夜に郊外のスタジオで練習というのが基本スタイルです。

それぞれ仕事を持っている人たちがバンドをやろうとすれば大抵はこういうスタイルになります。
自分はまだ学生(といってもあと一週間か)なのでこのスケジュールが辛いと思ったことはありませんが、他のメンバーは次の日も仕事を控えてのことです。
社会人が自分の情熱に正直でいることに対して負うリスクというものを一緒にいながらしみじみ考えていたものです。
でもXXX直前の昼中心部でアリスパック、夕方小樽で別のバンド、夜郊外でカメラというスケジュールはさすがにきつかったかな。

そういえば僕がまだ高校生だった頃、CAMERA ObSCURAのモンモンだらけのギターの人とバンドを組んでいて、「学校の課題がきついから今日の練習きつい」と漏らしたところ、「それはお前の問題でしょ。ダメ」と怒られたことがあります。
まだ自分の中でバンドに対する認識が今よりも甘かった頃の話です。

今思うと高校の頃は月々5000円のお小遣いでよくバンドふたつも出来ていたなぁとも思います。
そのときのバンドは僕以外みな社会人で、敬語とか全然なってない自分をメンバーはフォローしてくれました。今も敬語は全然ダメですが。
そんな彼らも二人は既に家庭持ち、もう一人と自分は・・・どうなるのかしら。



今日はXXXに出演したCAMERA ObSCURAを取り上げながら社会人バンドというテーマを考えてみましたが、このことはこれからの僕にとってもっとも重要なテーマだったりします。

実は場所や時間を見て一番バンドがやりやすそうな会社に決めたのですが、これからどうなるのかなぁ。
他の人みたいに金はあるけど時間がないっていう風になるのかなぁ。
工夫すれば時間って作ることできないのかなぁ。
入社して一週目の月曜日の深夜にレコーディングあるんだけど大丈夫かなぁ。
世の中舐めすぎかなぁ。
こんな平和な日本に生まれて良かったなぁ。




余談ですが、僕はスーツが大嫌いで、会社の研修で一週間着ただけでぐったりなってしまったのですが、カメラのメンバーに「開き直って逆にめちゃめちゃ良いスーツ着れば良い」というアドバイスを頂いたので、それでいきたいと思います。

良いスーツってなんだろ。
とりあえず小金貯まったらコムサ辺りのキメキメのやつ買ってゴミみたいに着てやろう。煙草はもちろんechoだ。

これは僕の自嘲と、糞コムサデモードやらなんやらに対するささやかな抵抗だ。

理想のコピーバンド

2007年03月21日 01時24分26秒 | 糞音関係
SHOTA XXXが無事終了したので、またチュ・カメムシ・ショタとしていっぱい作文していきたいと思います。

まず、XXXにご来場していただいた方、協力してくれた方、陰ながら応援してくれた方、本当にありがとうございます。
楽しんでいただけたでしょうか?僕は言うまでもなく誰よりも楽しませてもらいました。

僕の学生時代の最後の時間を使って企画したXXXですが、感想を述べればとても一回でまとめることはできません。
なので、今日はXXXのオープニングアクトを務めさせていただいたバンド、ミスズリについて述べようと思います。


「俺俺する」というイベントのテーマを考えたときに真っ先に思いついたのがミスズリでした。

僕の周りの人たちには何度も話していることなのでうんざりするかもしれませんが、ミスズリは僕が大学に入った直後から形態を徐々に変えながら最後まで続いたバンドで、その変遷は

ヘンリー(四人、NOFXなどメロコア)

ヘンリーズ(三人、ハイスタやニコチンなど和製メロコア)

ヘンズリ(三人の間でそれぞれ不得手な楽器にパートチェンジ、ニルヴァーナやピストルズなど、より下手く、よりボロく、速い曲とはさようなら)

ミスズリ(三人プラスミスズちゃん、最終形態、オルタナポップバンドみたいな)


こんな感じです。
もともと僕が一年生の頃の先輩に招集され集まったバンドですが、途中から僕の独裁バンドになったので、明らかに自分の趣味丸出しになってます笑

僕はバンドでは「ギター兼ヴォーカル兼リーダー兼マネージャー兼たまにドラム」みたいな役で、他のメンバーは僕の言うことになんでもうなずく、げんなりしてる、目をキラキラさせて聞いてる、というそれぞれの反応を示してきます。

ヘンズリになってから「うだつの上がらない万年前座パンクバンド」というテーマでやってきましたが、他のバンドでのミスズちゃんのステージでの佇まいにほれ込んでスカウト、以後は「ソニックユースとかに憧れる万年前座バンド」というテーマに変化しました。

僕のワンマンぶりは細部まで至り、立ち位置はミスズちゃんが真ん中で僕は客席から見て右側、服装は普段着てる中でもなるべくカラフルでボロいオモチャっぽいやつに決めています(これは自分自身に限ったことですが)。

そして一番のこだわりはやはり選曲です。
軽音部に入ってさまざまなコピーバンドを組みましたが、自分の中ではミスズリが理想のコピーバンドになっていて、それはもちろん自分の趣味で決めてしまってるからというのもあるのですが、なんかひとつのバンドのコピーに決めないというところが一番の理由なのです。

ひとつのバンドに曲を定めてそのバンドのライブを模倣することにこだわるのも面白いのですが、僕は自分のバンドにテーマを決めて、さまざまな曲をテーマと技量に沿って決める方が面白くて好きです。
クラブのDJの自分が持ってる様々なレコードからフロアに合った一曲を選んで
回すという仕事に似ているというか。
以前読んだ漫画でDJがエレファントカシマシの「ガストロンジャー」に続けてマリリン・マンソンの「Rock is Dead」を流すという場面が描かれていたのですが、なるほどそんな組み合わせもありなんだなと感心したものです。

そういう作業をやっていたせいか、ミスズリは自分のやっているコピーバンドのひとつというより、自分のちゃんとしたバンドのひとつという意識でやっていました(演奏はあまりちゃんとしていませんでしたが苦笑)。


でも下手バンドとはいってもそう聴こえるのは僕のギターの音と歌のせいだったりするんですよね。
全員ドラムも出来るから実はリズムに関してはかなり安定してるし。

そんなミスズリもひとまず23日の卒業ライブで解散です。
言うまでもなくトップバッターです。
三人ともこれまで付き合ってくれてありがとう。
最後も俺だけ肩張ってあとはゆるーくいこうぜ笑

穏やかな日々

2007年03月20日 13時08分28秒 | Weblog
ソ~ダすい~の~つぶの~よぉに~ た~の~しそぉ~な~ ひびは~ながれる~


とても穏やかで楽しい日々が続いております。
「今のうちに遊んでおけ」なんて言葉は知ったこっちゃないですよ。
単純に人と一緒にいたいだけなのです。

人との出会いは大切にした方が良いですよ。
打算や損得勘定のない人との繋がり、これより素晴らしいものはないはずです。
でも、こんな胡散臭い言葉は信じたりしちゃダメですよ。
自分でそう思ってる人だけが共感してくれればいい。


僕はとても偏屈な音をまとわりつかせた男ですが、その音の中で出会えた人たちに感謝します。
きっと音の中で会ってなかったら一言も交わすことなく一生全く知らない他人同士で終わった人たちもたくさんいます。


日々の隙間で一人ふらりと入ったゼミ室。
そこは僕がふた月前まで連日泊まって「ライ麦畑でつかまえて」を何度も読み返していた場所でした。
僕が泊まっていた頃はそこらじゅうにゴミが散らばり放題でしたが、誰かが片付けてくれたのでしょう。既にゴミひとつなく卒業生を送り出す準備が整っていました。


様々な感情と無感情入り乱れる今日この頃、言葉の無力さを知りました。
僕は言葉さえあればきっと全て上手くやれると信じていました。
でもちょっと考えれば言葉の無力さが露呈される状況があるではないですか。
それは言葉を聞いてくれる相手がいないとき。
そんなに強くないな言葉。


なんてごちゃごちゃした文章。

最近、楽しすぎて涙の一滴も出やしないぜ

世界を綺麗に

2007年03月16日 05時11分49秒 | 糞心ワープ関係
放っておくとこの世界ってのは灰色とか黒とか、または白とか。
とにかくそういう色に染まっちゃうんだ。
まるで内側から染み出すように、あるいはぼたぼたと誰かが垂らしていくみたいに。

だから僕たちはこれまでずっと、とびきり鮮やかな色で、どんなに下手でもいいから、世界を綺麗に塗ったくってやろうとしてきました。

僕は自分の色である緑をさっさかっさかと、時にはべちゃべちゃべちゃべちゃと、塗ってきた。

けっこうきつい仕事だけど、みんなでやってると結構楽しい。

見栄えが良かったことなんてちっともなかったけど、きっと遠くから見下ろしたとき、綺麗な緑色が輝いていると信じてるから。

それに僕だけじゃなくて他にも青や赤、山吹色、紫だってある。

筆でもバケツでも使えるものはなんだって使ってとにかく塗んなきゃって、そうやってきた。

もしまた世界が白黒になったら、そのときはきっともう諦めちゃうかもしれないから、だから、もっと塗んなきゃ。


世界を綺麗に!世界をもっと鮮やかに!

ちょい辛かよ

2007年03月12日 16時26分03秒 | 糞ぼやき関係
ってCMありますね。タカandトシの。

あれは見ててつらいですね。
芸人が使われるCMってたまにああいういたたまれないのが多いと思います。
以前爆笑問題が出てたそばめしふりかけのCMも見るたびに下唇を噛んでいました。
同じタカandトシのものではずっと昔にやっていた札幌テクノパーク専門学校のものが辛かったですね。

決して芸人自身が作ったネタではなく、CM構成作家が作ったネタのはず。
旬の芸能人を使ってテキトーに作ったネタにもならないネタをやらせて、でもちょい辛かよって言葉が印象に残ってるということはCMとしては大成功なのでしょうか。
いやしかし、上手にタレントのキャラクターを使った良いCMもあると思うので、このCMは構成作家の怠慢が露わになっていると言えるでしょう。
布袋さんがターミネーターみたいに永瀬正敏を追い回しまくるCMが以前ありましたが、あれは大好きでした。

人を笑わすことに全てを捧げている人がああいう仕事をやらなくてはいけない時の心境って一体どんなものなんでしょう。

僕は言いたくない言葉、やりたくないことをやっているときは物凄く落ち込んでしまいますね。
何かに取り組んでいる人に「がんばって」くらいしか言えない時ほど自分が嫌になることはありません。
逆に人に何の気なく「がんばって」とか言われるとけっこうめげます。その一瞬をなかったことにしたくなる。

僕の友達が家庭の事情で悩んでいて僕にそのことを打ち明けていたとき、こう言ってやりました。
「はいはい、お前は可哀想だよ。世界一可哀想だよ」と。
彼は嬉しそうに言いました。
「お前・・・最高!」と。

もし世界で毒づくことを禁じられてしまったら僕は二度と人と話さなくていい方法を探すことでしょう。

何の感情も起こさない言葉なんて何一つとして必要なし。
良いか悪いかだけにしよう。
そういう意味では「ちょい辛かよ」は意味があるのかもしれません。もちろん悪い方として。

SHOTA XXX

2007年03月07日 01時18分12秒 | 糞告知関係
水面下で企画していた俺の俺による俺のための俺俺ライブイベント「SHOTA XXX」の告知ページをアップしました。

まだまだ告知ページとしての役割を果たしきれていない未完成のものですが、いい加減時間がないのでひとまずアップします。
毎日アップするんでチェックしてみてくだされ。


SHOTA XXX特設告知ページ


いやー出場するバンド全てに自分が出るって発想を実際にやってみると、けっこう大変ですね。

当日はいいんです。がんばればいいだけだから。
当日までのリハーサルのことをあんまり考えていませんでした。
あっちに行ったりこっちに行ったり、けっこう¥使ってるよ~。

んなわけではりきっていきます!
僕は邪道しか歩きたくないのです。
SHOTA XXXよろしくねー

テラカワユス

2007年03月05日 02時07分16秒 | 糞心ワープ関係
今日は朝起きて30分で家を出て場所を転々としながらバンド練習、それで今やっと帰宅してチリン。
そんな僕ってテラカワユス。

すんません。「テラカワユス」をお題として頂いたのですが、さっぱりなんも浮かびません。
カステラユワとか考えてみたんだけど、いまいちですね。

忙しさにかまけて作文能力がなくなってしまいました。
自分から望んで忙しくなってニコニコしたりくたびれたり、人間ってなんなんだろうね。テラカワユス。

駅の中のラーメン屋でスープをすすりながらメモ帳に予定やらなんやらを書き込んでいました。
手帳ってものが嫌いなんでメモ帳に書き込みます。
何が変わるわけでもないのに、100円ショップで買った三冊105円のメモ帳とならば忙しさにかまけるのも許せるのです。
黒革のカバーやカレンダー、アドレス帳なんて付いてなくていいのです。
この青いNOTEBOOKと書かれたメモ帳があれば。テラカワユス。

この青い小さなメモ帳は僕に秩序を求めない。そこが良い。
もともと生活に秩序を持たせるべくメモ帳なり手帳を持つのですが、僕からしてみれば手帳ってやつはでしゃばり過ぎなんです。
僕が誰かを遊びに誘ったとき、その人が手帳を見て予定をチェックしていたとしましょう。
そのとき僕はこう思うわけです。
「チェックされてるのはどっちだろうね」と。

僕は日本中の黒革の手帳を回収してカンボジアの子供にノートとしてプレゼントしたい。
手帳を失った人はみんな青いメモ帳を使えばいいんです。


ラーメンを食べ終わり駅の喫煙室に入り僕はクシャクシャになったエコーを取り出しそれに火をつけた。
うまい。と思ったことは特にない。

するとボロボロのコートを着た長髪の男の人が喫煙室に入ってきて僕と同じようにクシャクシャの煙草を一本取り出した。
しかし火はなかなかつかない。
どうやらライターのガスが切れているらしい。
喫煙室にカチッカチッという音が空しく響き続けた。

そこにいた人たちはこれまで生きてきた中で一番熱心に煙草の煙やケータイを眺めていた。
僕はなんとなく、本当になんとなくなんだけど、喫煙室の端から彼のほうへ歩いていって自分のライターを差し出した。とびきりの無表情で。
こういうときどんな顔をすればいいのか分からないもの。
もちろん言葉なんて出さない。
室内の煙は既に乱れまくっているのだから。

彼も何も言わない。
僕と同じように無表情でライターを受け取り煙草に火をつけ軽い会釈みたいなのをしてライターを返した。

煙草をうまいと感じたことはないけれど、吸ったときに火からチリチリッて小さく音が鳴るのは好きです。テラカワユス。