赤兵衛のWEシステムはその後どうなったのでしょうか。
群馬県猿ヶ京温泉から一山越えた新潟県のスキー場のホテルに転居した。
ことは知っていました。
オーナー(マスター)から度々お誘いはあったのに、親父は雪が苦手とか言ってなかなか行こうとはしませんでした。これまで色々滑ってばかりいるらしいので、雪には良い思い出はないんでしょう。
多分・・・・・ おーい、親父出番だよ~
(ELTUS製)WEスピーカーシステム
装置は今も変化し続けていた。 と言うか、WEの活躍華やかし当時はこうであったろうと言うシステムに一歩ずつ近づいている印象である。
*赤兵衛時代との主な変更点
①SPに横バッフルが加わった。上にも下にもバッフルが付くと言うのが本来の形らしいのですが、天井高の制限で無理なようです。バッフル面積が広くなるほど、低域限界が下がることになります。
②SPが移動できるように鉄製フレームのキャスターの上に載せられていた。後壁との距離調整、SPの向きを変える場合は便利です。
キャスターと言うと、ぐらぐら動くような悪い印象を与えるが、移動後、固定脚を伸ばすので、SPは完全に固定される。
絨毯の下はコンクリートと思われる。赤兵衛に置かれていた時はあれほど大きく感じたのにその威圧感はない。
③プリアンプが直熱アンプに変更されていました。
WEを話題にすると良くある質問、型番は何?てことなんです。 自分も興味があり、SPの裏に回って見た。ELTUS製と書かれていて、WEの元の型番は分かりません。WEに詳しい人なら、画像で判断できるかもしれません。
WEスピーカーシステム
側面 床に置かれた、2つの電球が光っているように見えるのが、励磁SP用電源です。WEのSPの磁石は永久磁石ではない電磁石なんです。そのために電源が必要なのです。
オリジナル信仰というものがあります。何でも経年変化はあります。古い車をそのまま使うか、レストアして使うか。
WE製SPと言っても、全てELTUSが分解し、組み替えている。ウーファーのコーン紙は新品である。50、60年前のものがその当時の性能を維持できていないと考えているのであろう。即ち、WEシステムではなく、ELTUS製WEシステムと言うことになる。
ツイター
影で支える健気な鶴嘴。WEのツイターへの評価は????です。このツイターがシステムの音色を少なからず影響を与えているように感じる。トーキー時代の人の声の再生ならいざ知らず、楽器再生なら必須と思う。 配線が二組、見えますが、その内の一組が電磁石用配線である。
以下、ミッドドライバー、ウーファーも同じ。
ミッドレンジドライバー
クロスオーバー周波数は分からない。何れにしても、この装置の再生帯域の大部分はここから出ているのだと思う。
ウーファー 46cm?口径のダブルウーファー
では、SP以外の装置の紹介 音の入り口から
EMT927
自分はこの機種がLPプレーヤーの一つの完成型と考えている。カートリッジはTSD-15? EMT927は手放す予定であると言う。RCA製ギアドライブ式ターンテーブルに換えるのだそうだ。カートリッジはWE製になる。
プリアンプが変わった。直熱式に換えたのだそうだ。これまで使っていたプリアンプと比較して、大分、良くなったと言っていた。
直熱アンプと言うことなので、残留ノイズが気になるところである。 このWEシステムの能率は110db/m・wは越えているから、アンプの残留雑音はどうしても目立つ。幸い、試聴距離まで10m位あるので、まー我慢できるところである。
直熱プリアンプ+300Bシングルアンプ(側面)
下の段が電源部である。
直熱プリアンプ+300Bシングルアンプ(正面)
これまで使っていたプリアンプ
役目をひとまず終えたELTUS製プリアンプ。次の主人を待ちわびている。
聴き入る僕
自称WE亀。(初めての場所なので、どこか勝手が違う。今日は借りてきた亀状態であった。)
興味津々
巨大ふいご
ここでは大きくは感じられない。
窓からの景色
想像通り、アンプの寝起きは悪い。音が落ち着いてきたのは1時間ほど経ってからでしょうか。 LPはあまりここには置いていないとのこと。
浅川マキ、ここにはなかったと思いましたが、ありました。もしかすると、私が以前持って行ったので、一枚、用意してくれたのかもしれません。
ここで、2時間ほど、色々なジャンルのLPを聴かせて貰いました。やはり、圧巻だったのはオペラでしょうか。
さて、折角のこのWEシステムですが・・・・ 置いてある場所が、今、季節休業中である。直ぐに行って聴こうと思ってもそれは無理である。
その一方で、WEシステムオーナーは、みんなに聴いて貰いたい、赤兵衛に聴きに来られた方にはその後の変化を実際に聴いて貰いたいと願っている。
試聴希望者とオーナーの都合が合えば、試聴は可能である。ブログ上で、オーナーの連絡先を公開するのもこの時代、どうかと思う。 オーナーの携帯電話番号は赤兵衛時代と同じであるので、そちらに連絡されたい。
分からない場合は、こちらのブログに書き込んで頂ければ、何らかの方法で連絡先をお教えしたいと思います。
*追加情報
このブログを見つけ、赤兵衛のWEの音をもう一度聴きたいとのお問い合わせがありました。
この時代ですから、要望された方の名前は公開しないことにします・
「素人で音は分からないこんな私でも・・・」 ですって
僕も音の良し悪しは分かりません。
親父に至っては全然・・・・、当人は分かってる風を装っていますが・・・
リサイクル・リユース て 言い訳してますが、只のがらくた集めに興じているだけです。
と言うわけで、
うっとり聴いていて、気がついたら居眠りしていたと言うのが良いと思います。
現在、赤兵衛と言う名前はなくなりましたが、今、越谷で再生しているようです。
僕はまだ探検に出かけていませんので、詳細は分かりません。
元店主から貰った葉書から情報を抜粋し、載せます。(赤兵衛元店主了解済み)
埼玉県越谷市恩間新田402
℡ 090-2536-2986 藤原 健
今回は喫茶店(赤兵衛も商売としては全然成り立っていなかったでしょう。)としてではなく、
自宅を開放しているようです。
愛好者の訪問を心待ちしています。
予約制なので、予め電話して下さい。
お代はお一人2,000円(コーヒー付き)
お出掛けの際には、是非、愛用のレコード、CDをご持参下さい。
春が来たら、僕も取材旅行に行くつもりです。
ホーンは見たことがあるようなないような・・・あはは(汗)
A級から出た音は伸びがあり、フルバッフルの開放感たっぷりの音がさぞ心地よいでしょうね。背面の堅さによってデッドにもライブにも良さそうです。
こういった構成は弦楽に向いていそうですが、小編成のジャズにはもってこいでしょう。
最近300Bが結構な高値で出回っていますね。もっともWEでもシングルで70000か80000位でオリジナル出してるようですから、ヴィンテージをお探しでない方なら新品木箱入り120000円等という物が手頃かも知れません。
日本の家屋には大型のSPシステムはなかなかマッチングしませんがそれでもA級アンプでのドライブならばかでかい音を出すことなく、むしろ繊細さを楽しむと言う意味で大変お勧めのシステムですね。
何が良かったのか。
それはオペラでした。劇場そのままに並ぶのです。
SPの中央に奥行きがあるので、それが視覚的効果を及ぼすのでしょうか。音はSPより後に並ぶようです。
WEを聴いたことのある人も、このELTUS製を聴いて貰いたい。
目を瞑って聴いて貰いたいものです。
「ELTUS製と書かれていて・・・」
WE製をELTUSがOHしたのでしょうか?
GIP製とは違うのですか?
私も最近励磁型SPにしました
と 言ってもユニットを励磁に改造しました
機会が有れば、是非聴いてみたいですね!
EMT927からRCAへ移るというプロセスにとても興味があります。お聴きの音楽がジャズ系なのでしょうか。訪れてお話を伺いたいです。よくわからないのですが、そのプロセスにあるのは、あかべえさんがWEを譲り渡した先のホテルの支配人のかたなのでしょうか。電話番号が記されている藤原さんというのがあかべえさんでしょうね。だとすれば、ホテル名が知りたいのですが。
お手数かけますがどうぞよろしく。
WEは藤原さんから某ホテルへ譲られてあり、その譲り先のかたがEMT927からRCAへ移るプロセスにある、という解釈でよろしいでしょうか。
ご訪問ありがとうございます。
ご質問について、私の知る範囲でお答えします。
①藤原(元赤兵衛店主)さんはWE装置をホテルに譲り渡したことはなく、当時も今もこのWE装置の所有者です。一時、そのホテルにWEを置き、一緒に勤務していたと言うのが実際です。従って、今、そのホテル(苗場プリンスホテル)にはWEシステムはありません。
②EMT927からRCA(業務用)に換える予定でした。その予定変更はありません。現在、RCAはエルタスで整備中であるため、現状ではEMT927を使っています。
藤原さんはRCAと同系統のフェアチャイルド製等を複数聴いており、交換を決意したようです。
③藤原さんの聞くジャンルはクラシックです。ピアノの再生は難しい。良く出るようになったと言っております。
(余談ですが、RCA製プレイヤーは小布施のジャズ喫茶で見たことがあります。)
「百見は一聴にしかず」 です。
お好みのLPを持って是非お出掛け下さい。
土日でも平日でもアポイントさえとっておけば、歓迎のようです。
私もいよいよ出かけなければと思っています。
出張の折に時間をとって訪れようと思います。藤原さんはおいくつぐらいの方でしょうか。ところで、音楽喫茶探訪シリーズはよい企画ですね。日本の音楽喫茶の貴重な記録になると思います。オーディオに力を入れている喫茶店というのは欧米にはないのではないかと思いますね。それらをカメックさんは巡ってきていることで、とても耳が肥えていることと思います。局用RCAも聴いたことがないので、小布施のジャズ喫茶の名前も教えていただけますか。筑波でジャズを局用RCAでうまく鳴らしていそうなかたのブログがありますね。藤原さんがEMTからRCAへ移るというのはそういうわけでジャズならわからないでもないのですが、歌劇でもRCAというのは、僕の
オーディオ観念を破るのでとても興味深いです。
BUDというのですね。