書き直す度に、支離滅裂さが明らかに
それを修正しようとすればするほど、泥沼化
項目を分ければ少しはマシになるかもしれない、
書き進めているうちに、中身に表題が合わなくなってしまいました。再々題名変更
「ステレオLPレコードは妥協の産物」は別に書く予定です。
若い頃、オープンデッキで生プロのミュージシャンを呼んだ会場で録音したことがありました。
カセットデッキでは、FMチェック(録音)しました。
ステレオ(2チャンネル)録音は、左右の音を一体化している2組の磁気ヘッドで磁気テープ上の別々なセクションに2本の帯状に磁気記録する。4チャンネルなら4本の帯として録音する。
音質を上げるには、時間当たりの帯の面積(幅✖︎長)が大きいことが重要です。38ツートラが最高などと言われていました。
1秒間に38cm、テープの全面を2トラックで使い切って記録する。当時としてはアマチュア最高峰の録音形式でした。
要は単位時間当たりの磁気密度を高めれば良い。高磁気保持素材の開発とそれに対応する磁気ヘッドの開発競争がありました。
オープンデッキは、大型で高額でした。生テープも高かった。一部のマニア向けでした。
磁気テープは磁気転写、減磁と言う致命的欠陥を持っていました。
カセットデッキの登場は音楽を人々の身近にする大きな転機になったと思います。
オープンデッキ以上のシビアさが求められました。
ナカミチのようなマニア向けの精密なメカを持つカセットデッキも出て来ました。
それでも、38ツートラの音質は圧倒的だったと思います。
テープ素材そのものも経年劣化します。
50年前のテープが現存したとしても、よほど保存状態が良くなければ使い物にならないでしょう。
素材は違いますが、古い映画フイルムがデジタルリマスター版として復活することがあります。
そうしないと使い物にならないのです。
LPレコードの最大の特長は、物理的な溝として記録するので、寿命が半永久的であることです。
これまでの70年の歴史が証明しています。
理論上、デジタル記録は劣化しません。
しかし、それを記録したCD、メモリーの材質の寿命は未知数です。
さて、
モノラルレコードはステレオレコードより音が良いと言う話があります。
真実か。
LPレコードはモノラル録音からステレオ録音になった。
急に切り替わったのではなく、徐々に切り替わった。
その過程では、録音機器・技術の進歩がありました。
それは音質の向上に結びつくハズです。
音質比較では、ステレオLPがモノラルLPより良いだろうと言う推測が成り立ちます。
オーディオが大衆化したのは1970年台。
新譜のLPレコードが次々に発売されました。
同時に、古い録音の名盤モノラルレコードが次々に再発売になりました。価格は安かった。
実際に聴いてみるとモノラルレコードの音質はガッカリするものが多く、直ぐにお蔵入りとなったものが多かった。
当然の結果です。
それは一先ずおいて、LPレコードの溝の構造について考えたことはありますか。
SPレコードはモノラル、LPレコードも当初はモノラルだけでした。溝は一本で済みます。
なぜ、一本の線(溝)をカートリッジの一本の針が辿って、ステレオ再生するのか。不思議に思ったことはありませんか。
一本の溝に二つの音を刻む。
相当無理をしていると言うことは想像できると思います。
1960年台末期以降に発売されてモノラルレコードは擬似モノラルレコードと思われます。
1950〜1960年台前半の本物のモノラルレコードとは本質的に違います。
本来のモノラル録音は左右の振幅で記録されています。溝の左右は同じ構造。上下動はないので、カートリッジは左右の感度があれば良い。シンプルな構造です。溝は広め
ステレオレコードは溝の左右が異なる。左右の振幅に加えて上下動が加わる。左右・上下の振幅を一本の針が拾わなければなりません。溝への追従性が問題になります。溝は狭め
レコードの溝を刻むカッターヘッドはモノラル用とステレオ用では違います。
再生するカートリッジも違うのです。
オーディオが大衆化した1970年代は既にステレオ時代でした。
本来のモノラルレコードはなく、中古品として入手するしかなかったのです。
モノラルレコードはなくなった後も、古いモノラル録音の次々に再発売されました。
既にお役御免となったモノラルカッターヘッドはなく、ステレオカッターヘッドで代用せざるを得なかった。
左右の壁に同一信号を刻む擬似モノラルレコードの誕生です。
再生側のメリットもありました。
専用モノラルカートリッジの必要はなく、ステレオカートリッジで再生出来るからです。
LPプレイヤーは1台で済みます。カートリッジを交換する必要もありません。
擬似モノラルLPの問題点はないか。
音が大きく違う。
シンプルイズベストはオーディオ世界でも同じ。
オリジナルモノラルLPは音の良いものが多い。
どう違うかは聴き比べて見なければ分からないでしょう。
同じ音源とは思えないほど違います。
1950年代末から1960年代前半に同一音源でモノラル版とステレオ版が併売された時期があります。同一音源で聴き比べが可能です。聴き比べが可能です。
ジャズ喫茶「木馬」は次々にステレオ版からモノラル版に交換してきました。
モノラルレコードは中古品。出会いは「縁」による部分が多い。
値段は人気度で決まる。3、4千円のオリジナル版はあります。お試しの価値はあると思います。
盤質の当たり外れが大きい。試聴後の購入をお勧めします。
当時のオーディオ装置はモノラルからステレオに移行する過渡期にあたり、「ステレオの方が凄い、偉い」と言う時代になったのです。
オーディオメーカーにとっても好都合でした。スピーカーは1台から2台。アンプも2台?必要。買い替え需要が出る。新製品が売れる。
モノラルレコードの再生はモノラル専用カートリッジを使うことが原則です。
針は太い。上下振動を拾わないので、スクラッチノイズ、雑音が減ります。
針圧は重め。
オリジナルモノラルレコードは所有枚数は限られるでしょう。
モノラルLP再生専用カートリッジを買っても出番は少ない。コストパフォーマンスは悪い。
ステレオカートリッジで代用できないか。
出来なくはありません。
ステレオカートリッジを使うなら、針は太くチップも大きなもの。丸針が適しているようです。シュアーのステレオ最初期カートリッジM3は良いようです。自分はシュアーM447(M44GのDJ版?)を使っています。
ステレオカートリッジの針先チップはモノラルレコード溝より細い。遊びが多く、安定感を欠くことになります。
針圧は重めに掛けるべきでしょう。少々針圧を重くしても、レコードを痛める心配はありません。
レコード材質は可塑性があり、時間が経てば戻るからです。
擬似モノラルレコードの溝はステレオレコードと同じ構造なのですから、ステレオカートリッジを使わねばなりません。
擬似モノラルレコードを本物のモノラルレコードと誤解して、モノラルカートリッジを使うことは厳禁。縦振動に対応していない。つまり、クッションのない車がガタガタ道を走るようなもの。溝を痛めてしまいます。
本物のモノラルレコードと言う確証がなければ、ステレオカートリッジで再生する方が安全です。
それを修正しようとすればするほど、泥沼化
項目を分ければ少しはマシになるかもしれない、
書き進めているうちに、中身に表題が合わなくなってしまいました。再々題名変更
「ステレオLPレコードは妥協の産物」は別に書く予定です。
若い頃、オープンデッキで生プロのミュージシャンを呼んだ会場で録音したことがありました。
カセットデッキでは、FMチェック(録音)しました。
ステレオ(2チャンネル)録音は、左右の音を一体化している2組の磁気ヘッドで磁気テープ上の別々なセクションに2本の帯状に磁気記録する。4チャンネルなら4本の帯として録音する。
音質を上げるには、時間当たりの帯の面積(幅✖︎長)が大きいことが重要です。38ツートラが最高などと言われていました。
1秒間に38cm、テープの全面を2トラックで使い切って記録する。当時としてはアマチュア最高峰の録音形式でした。
要は単位時間当たりの磁気密度を高めれば良い。高磁気保持素材の開発とそれに対応する磁気ヘッドの開発競争がありました。
オープンデッキは、大型で高額でした。生テープも高かった。一部のマニア向けでした。
磁気テープは磁気転写、減磁と言う致命的欠陥を持っていました。
カセットデッキの登場は音楽を人々の身近にする大きな転機になったと思います。
オープンデッキ以上のシビアさが求められました。
ナカミチのようなマニア向けの精密なメカを持つカセットデッキも出て来ました。
それでも、38ツートラの音質は圧倒的だったと思います。
テープ素材そのものも経年劣化します。
50年前のテープが現存したとしても、よほど保存状態が良くなければ使い物にならないでしょう。
素材は違いますが、古い映画フイルムがデジタルリマスター版として復活することがあります。
そうしないと使い物にならないのです。
LPレコードの最大の特長は、物理的な溝として記録するので、寿命が半永久的であることです。
これまでの70年の歴史が証明しています。
理論上、デジタル記録は劣化しません。
しかし、それを記録したCD、メモリーの材質の寿命は未知数です。
さて、
モノラルレコードはステレオレコードより音が良いと言う話があります。
真実か。
LPレコードはモノラル録音からステレオ録音になった。
急に切り替わったのではなく、徐々に切り替わった。
その過程では、録音機器・技術の進歩がありました。
それは音質の向上に結びつくハズです。
音質比較では、ステレオLPがモノラルLPより良いだろうと言う推測が成り立ちます。
オーディオが大衆化したのは1970年台。
新譜のLPレコードが次々に発売されました。
同時に、古い録音の名盤モノラルレコードが次々に再発売になりました。価格は安かった。
実際に聴いてみるとモノラルレコードの音質はガッカリするものが多く、直ぐにお蔵入りとなったものが多かった。
当然の結果です。
それは一先ずおいて、LPレコードの溝の構造について考えたことはありますか。
SPレコードはモノラル、LPレコードも当初はモノラルだけでした。溝は一本で済みます。
なぜ、一本の線(溝)をカートリッジの一本の針が辿って、ステレオ再生するのか。不思議に思ったことはありませんか。
一本の溝に二つの音を刻む。
相当無理をしていると言うことは想像できると思います。
1960年台末期以降に発売されてモノラルレコードは擬似モノラルレコードと思われます。
1950〜1960年台前半の本物のモノラルレコードとは本質的に違います。
本来のモノラル録音は左右の振幅で記録されています。溝の左右は同じ構造。上下動はないので、カートリッジは左右の感度があれば良い。シンプルな構造です。溝は広め
ステレオレコードは溝の左右が異なる。左右の振幅に加えて上下動が加わる。左右・上下の振幅を一本の針が拾わなければなりません。溝への追従性が問題になります。溝は狭め
レコードの溝を刻むカッターヘッドはモノラル用とステレオ用では違います。
再生するカートリッジも違うのです。
オーディオが大衆化した1970年代は既にステレオ時代でした。
本来のモノラルレコードはなく、中古品として入手するしかなかったのです。
モノラルレコードはなくなった後も、古いモノラル録音の次々に再発売されました。
既にお役御免となったモノラルカッターヘッドはなく、ステレオカッターヘッドで代用せざるを得なかった。
左右の壁に同一信号を刻む擬似モノラルレコードの誕生です。
再生側のメリットもありました。
専用モノラルカートリッジの必要はなく、ステレオカートリッジで再生出来るからです。
LPプレイヤーは1台で済みます。カートリッジを交換する必要もありません。
擬似モノラルLPの問題点はないか。
音が大きく違う。
シンプルイズベストはオーディオ世界でも同じ。
オリジナルモノラルLPは音の良いものが多い。
どう違うかは聴き比べて見なければ分からないでしょう。
同じ音源とは思えないほど違います。
1950年代末から1960年代前半に同一音源でモノラル版とステレオ版が併売された時期があります。同一音源で聴き比べが可能です。聴き比べが可能です。
ジャズ喫茶「木馬」は次々にステレオ版からモノラル版に交換してきました。
モノラルレコードは中古品。出会いは「縁」による部分が多い。
値段は人気度で決まる。3、4千円のオリジナル版はあります。お試しの価値はあると思います。
盤質の当たり外れが大きい。試聴後の購入をお勧めします。
当時のオーディオ装置はモノラルからステレオに移行する過渡期にあたり、「ステレオの方が凄い、偉い」と言う時代になったのです。
オーディオメーカーにとっても好都合でした。スピーカーは1台から2台。アンプも2台?必要。買い替え需要が出る。新製品が売れる。
モノラルレコードの再生はモノラル専用カートリッジを使うことが原則です。
針は太い。上下振動を拾わないので、スクラッチノイズ、雑音が減ります。
針圧は重め。
オリジナルモノラルレコードは所有枚数は限られるでしょう。
モノラルLP再生専用カートリッジを買っても出番は少ない。コストパフォーマンスは悪い。
ステレオカートリッジで代用できないか。
出来なくはありません。
ステレオカートリッジを使うなら、針は太くチップも大きなもの。丸針が適しているようです。シュアーのステレオ最初期カートリッジM3は良いようです。自分はシュアーM447(M44GのDJ版?)を使っています。
ステレオカートリッジの針先チップはモノラルレコード溝より細い。遊びが多く、安定感を欠くことになります。
針圧は重めに掛けるべきでしょう。少々針圧を重くしても、レコードを痛める心配はありません。
レコード材質は可塑性があり、時間が経てば戻るからです。
擬似モノラルレコードの溝はステレオレコードと同じ構造なのですから、ステレオカートリッジを使わねばなりません。
擬似モノラルレコードを本物のモノラルレコードと誤解して、モノラルカートリッジを使うことは厳禁。縦振動に対応していない。つまり、クッションのない車がガタガタ道を走るようなもの。溝を痛めてしまいます。
本物のモノラルレコードと言う確証がなければ、ステレオカートリッジで再生する方が安全です。