ジェット・リーと同じくらい昔から好きなジャッキー映画。
今回は初めて挑む本格武侠アドベンチャーながら、秦の始皇帝を警護する近衞将軍・蒙毅(モンイー)と、現代の考古学者ジャックの二役を演じています。
使命を重んじ感情を表に出さない真面目な男と、ジャッキーが演じることの多いキャラにちかいコミカルで正義感あふれる純粋な男。
過去には「
ツイン・ドラゴン」で二役でしたが、今回は時代も違えばキャラクターも違う。
2つの時代と2人の男の話が行ったり来たりで観ている方も忙しい。
鎧姿も中々♪
共演はドラマ「
悲しき恋歌」のキム・ヒソンと、「
美しい夜、残酷な朝」「
愛人/ラマン」のレオン・カーフェイ。
監督は「
ポリスストーリー3」や最近テレ東でも放送された「
レッド・ブロンクス」のスタンリー・トン。
<公開時コピー>「二千年の時を超え 今、“神話”の謎が明かされる――」
<あらすじ> 考古学者のジャックは最近同じ夢ばかり見ていた。それは自分が古代の武将になった夢。
そして夢の中にはいつも決まって、この世のものとは思えぬ、美しい、ひとりの女性が登場する。
いったいこの夢は何なのか。神のお告げか、前世の記憶か。そして目蓋の裏に焼きついてはなれない、あの女性はいったい誰なのか。
今から2200年前、秦の始皇帝が初めて中国全土を統一した時代。
皇帝の信頼厚い将軍モンイーは、隣国・朝鮮から迎える新たな妃、ユシュウ姫の警護を任される。
最初はモンイーを警戒し心を開くことのなかったユシュウだったが、困難な旅が進むにしたがい次第にモンイーに対して許されぬ感情が芽生えていくのだった。。。
ジャッキー・チェン Jackie Chan ・・・・・・・蒙毅(モンイー)将軍/ジャック
キム・ヒソン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玉漱(ユシュウ)姫
レオン・カーフェイ 梁家輝 ・・・・・・・・・・・・ウィリアム
マリカ・シェラワット Mallika Sherawat ・・サマンサ
シャオ・ピン 邵兵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・モンイーの副将・南官(ナングン)
スン・チョウ 孫周 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・グー教授
マギー・ラウ Maggie Lau ・・・・・・・・・・・・反重力研究所の女性職員・マギー
ラム・ゴーパル・バジャイ ・・・・・・・・・・・・・インドの老師
ユン・タク 元徳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・老師の弟子ゴサム
ユー・ロングァン 于榮光 ・・・・・・・・・・・・弓の名手・趙曠(チョウクァン)将軍
ロー・ワイコン 盧恵光 ・・・・・・・・・・・・・・グーの部下・ドラゴン
ケン・ウォン 王合喜 ・・・・・・・・・・・・・・・蒙毅を救う武将・猛傑(モンチェ)
葉山豪 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グーの部下・タイガー
チェ・ミンス(特別出演) ・・・・・・・・・・・・・・・チェ将軍
パトリック・タム Patrick Tam(特別出演) ・・不老不死の霊薬探索を命じられる武将
□HP
http://www.uipjapan.com/myth/
(↓注 以下ネタバレあり)☆☆☆☆★ ジャッキー映画なので☆1つおまけ
ジャッキーとヒソンちゃんの撮影記事は時々目にしていたのですが、
チェ・ミンスさんも出演しているのは劇場予告で知りました。
前情報がほとんどない状態で鑑賞したので、それで出番終わりかよっ!とちょっと残念。特別出演だったのですね。
命をかけて惚れた女を取り戻そうとする古朝鮮の将軍チェを演じていました。
HPによれば、あのジャッキーとの崖の上での行き詰まる決闘シーンのアイディアは、現場でチェ・ミンスが発案したそうです。スゴイ
まず姫を助けてから闘えよっ!とツッコミがたくさん入ったことでしょう。フフフ
ジャッキー映画十八番のエンディングにも、映って嬉しかったです。
実際に馬をつないだ馬車にヒソンちゃんを乗せ、(ワイヤーで結んだ)車体を崖から大きくはみ出させて、その馬車に火を放って撮っていました。
一番怖かったのはヒソンちゃんだったと思う。
変にCGは使ってもこういうシーンはリアルさを追求。
冒頭のシーン、数千の騎馬と歩兵部隊の戦いも迫力ありました。
インドのモンキー・マウンテンの岩山の撮影では、ノンワイヤーでジャッキーはジャンプしてました
「吹雪の洞窟で凍える将軍と姫」のシーンでは、製氷業者の貯氷倉庫を借りきって、その中に洞窟のセットを建てたとか。
零下25度だって!二人は演技を超えてました、そりゃあの薄着ではさらに。
中国語が難しくヒソンちゃんが「~にゃい」と噛んでしまうNGシーンも可愛らしかったです。
ヒソンちゃんはと~~~っても美しい。彼も「かわいい」って笑顔でした。フフフ 姫がこれまた似合う。可憐なの。
飛翔天女みたいにフライングシーンも多く、撮影はタイミングがズレるとグラングランに体が持っていかれていましたが、スクリーンでは見事に神秘的でした。
ジャッキーとのデュエット「エンドレスラブ」が劇中だけだったのが惜しかったです。ヒソンちゃんの歌詞はハングルでした(ジャッキーは北京語)。
(エンディングは北京語の別バージョンを、中国の韓紅(ハン・ホン)と孫楠(スン・ナン)がデュエット)
インド古武術の老師の娘を演じたマリカ・シェラワットさん、ハリウッドならぬボリウッド(インド映画の中心地ムンバイ=旧ボンベイ)を代表するセクシー・スターなだけあって魅力的でした。
無駄に衣装は替えるはセクシーショットあるは。アクションも華麗でした。
インド人修行僧に扮して古武術カラリパヤトゥでジャッキーと対決したユン・タクさんは、アクション監督の1人でもありました。このシーンも見応えありました。
レオン・カーフェイさんは、96年には日本でも歌手としてデビューしていたんですな。
お棺でのアクションシーンはジャッキーとのコンビネーションが面白かったです。
科学者として好奇心と欲まみれだったウィリアムが、最期には友情を深め合えたのも良かったです。
中国政府はいまだ陵墓そのものの発掘を許可していないので、「始皇帝の地下帝国」の実在が証明されつつありながら神話のまま。
最新の音波調査では、その規模は東京ドームの半分はあるとか。
三国志の大好きな彼はこの辺りの話にも詳しい。
地下魔宮のシーンはCGが一番多く使われていると想いますが、とても幻想的でした。
魂の永遠、不老不死はやはり究極のテーマなのか。
ジャックの前世はモンイーなんだろうから姫と結ばれてほしかったけれど、
二人で現世で生きたらそれまでのギャップでコメディになってしまいそうなので、切ないあの別れは仕方あるまい。。。
一番の見所は、ネズミホイホイですかね。ぁージャッキー映画だ!とホッとしました。フフフ
2006年4月2日(日)MOVIX三郷
前日がファーストデーだったからか、日曜レイトショーはこんなものなのか、空いていました。