やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー29話

2012-05-27 20:29:16 | 小説
品川○署を訪れた赤岩刑事と守口刑事は、思いがけないことを知る。

既に品川○署では、本橋のことを知らべてくれていた。

元橋は数ヶ月前に、中国の大連市に出張で出向いていた。

東京の本社に戻ってから、しばらくして急に態度がおかしくなったと言う。

自殺の前兆か。

可能性があるのなら捜査も早々に打ち切ることができるが、そうもいきそうになかった。

高山署の事故死の2件や、宗田明美という女性の失踪。

藤本という男性の自殺。

そういう関係者が連鎖的に亡くなっていく事故が起きている。

それを調べている記者の存在や、刑事の存在も知る。

「守口。こりゃこのまま帰れないぞ」

「そうですね。。。凄く興味がありますね。ホトケさんには申し訳ないですけど」

赤岩刑事は、豊岡北分署に連絡をした。

しかし電話の応対はそっけないものであった。

「おい。守口!帰るぞ」

「はっ?」

「あの副所長命令だ。余所が自殺や事故として判断したものを、余所者がかき乱すことはならんということだ」

「そんな。。。だったらうちの管轄の捜査だと言えば済むじゃないですか」

「それがな。どうも胃の中から睡眠薬の成分が大量に出たらしい」

「だから捜査打ち切りですか?」

「そうだ。上の命令は絶対だ!」

両刑事共に、すっきりとはしていない。

歯がゆい思いをしながら、新幹線に乗り込んだ。



コメント
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