やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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山の頂上へ

2011-05-21 22:28:58 | 小説
山の頂上の1点を見つめていた。

大きな木が1本立っている。

そこだけが妙に天空に広がって見える。

遠くから見る風景だが、集中してみてると妙に目立って見える。

たぶんあそこまで昇ると、1日は十分にかかるだろう。

軽装でも無理だ。

そこそこの知識もいる。

ただ強く逞しく、そして神秘的なものを感じる。

「あそこに行けないかな?」

仲間に聞いてみる。

「無理だろう。あそこは1日じゃ無理だぜ」

「そんなに遠いか?」

「真っ直ぐには上がれないから、向こうの山の尾根を通って行かないと行けない。」

「そうか・・・」

ライトブルーの空に、太陽を背にして黒々とした大きな山。

その頂上に光を浴びてライトグリーンに輝く木。

これはすごい惹きつけられる光景だ。

「悪い。。。今度あそこまで付き合ってくれ」

「・・・・OK。」

山があるなら登る。

それだけさ。
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