ペンを取り出して渡す。
黙って受け取って、黙々と紙に書き出した。
20行ぐらいに殴り書きして、突き返してきた。
それを俺も黙って受け取る。
ちらっと眺めてポケットに押し込んだ。
廊下に出て、3つ目の部屋に入る。
そこには少し神経質そうな男が座っていた。
今ポケットに入れた紙をそのままその男に渡した。
男はそれを黙って見る。
2度ほど読み返した後、自分のペンを取り出してサインをした。
「よろしく」
そう言って俺に渡した。
俺はその紙をもう一度ポケットに仕舞って、建物を後にした。
電車で5つ目の駅で降りる。
3分程歩いた場所の小さなビルに入った。
3階の部屋に入り、椅子に座った。
自分の席だ。
「ファー」息が漏れる。
そこでやっと緊張がほぐれた。
やった!!
遂に認めさせた。
5年目にしてやっとだ。
これから作られる大きなビルとショッピングモールに収めるある備品について、一手に引き受ける。
たった10人程度の小さな会社の社長である俺がだ。
何億にもなる商談。
安心と同時に、身体の奥から震えるものが湧きあがる。
力拳を見つめながら、もう一度呟いた。。。。
「やったぞ!」
黙って受け取って、黙々と紙に書き出した。
20行ぐらいに殴り書きして、突き返してきた。
それを俺も黙って受け取る。
ちらっと眺めてポケットに押し込んだ。
廊下に出て、3つ目の部屋に入る。
そこには少し神経質そうな男が座っていた。
今ポケットに入れた紙をそのままその男に渡した。
男はそれを黙って見る。
2度ほど読み返した後、自分のペンを取り出してサインをした。
「よろしく」
そう言って俺に渡した。
俺はその紙をもう一度ポケットに仕舞って、建物を後にした。
電車で5つ目の駅で降りる。
3分程歩いた場所の小さなビルに入った。
3階の部屋に入り、椅子に座った。
自分の席だ。
「ファー」息が漏れる。
そこでやっと緊張がほぐれた。
やった!!
遂に認めさせた。
5年目にしてやっとだ。
これから作られる大きなビルとショッピングモールに収めるある備品について、一手に引き受ける。
たった10人程度の小さな会社の社長である俺がだ。
何億にもなる商談。
安心と同時に、身体の奥から震えるものが湧きあがる。
力拳を見つめながら、もう一度呟いた。。。。
「やったぞ!」