仕事をしていると、「気づいた者負け」「言った者負け」という場面にしばしば遭遇します。
「こうしたほうがいい」って思うんだけど、会議などで「こうしたほうがいいんじゃない?」っていうと、「じゃあ、あなたが責任もってやってください、よろしく」という展開になっちゃうので、言えない…
たとえば、ルーティンになってる業務の見直しが、そうです。
見直しの提案をし、あちこちと交渉して承認を得て、新しいやり方を推し進める…なんてことは大変面倒なので、
みんなが「不便だな」「こうしたほうがいいんじゃないかな」「これ、意味ないんじゃないかな」と思っていても、
見直しコストや、それを自分(や自分の部課)に押し付けられることを考えると、
「ま、これでも何とかまわってるんだし、いいや」って気持ちになりがちです。
「こうしたほうがいい」と確信をもっていることでさえ、そうなので、
「こうしたほうがいいんじゃないかな?」ぐらいの話だと、うまくいかなかったときの責任をとらされそうで、とてもじゃないけど、言い出せません。
「こんなふうにしたら、より良くなる」とか、「こんなふうにしたら、面白い」なんていうのも、「現状では立ち行かない」わけじゃない以上、見直しの根拠としては弱くなります。
コロナ禍においてはルーティンでは対応できず、さすがに「見直し」をしたわけですが、悲しいかな、その際も「最低限の見直し」にこだわり「自己(および自分の関わる部課)保身」最優先で、一歩踏み出せない様子を、散々見てきました。
いや、わかるんですよ。
誰だって仕事は増やしたくない。
見直して、仕事がほんの少し楽になるとしても、見直しに要するコストと比較したら、躊躇してしまう…
組織に「やってみよ!」「試してみよ!」ではなく、「気づいた者負け」「言った者負け」の空気が蔓延していたら、なおのこと…
幸いにも、私の周りには、
「おもしろい!やってみよ!」とか、
「そのほうが合理的!試してみよ!」とか
そういう発想の人が比較的多いのですが、
全体からすれば「極めて少数派」。
いつの頃からか、誰アクの相棒、S先生(文化情報学部)は、「私ら(コスパやキャパを考えない)破滅型やから」「私らカニ姉妹やから(なんで、カニ?!ガサガサ動き回るから?)」というようになり、
最近では、「あ、あの人もカニなんじゃないか?」「あれ?あの人、最近、カニになってきたやん!」などと…いや、他人が聞いたら失礼なんですが、私らからすれば「カニ」は褒め言葉です笑
ところで…
少し前、ネットで話題になっていた「鮮魚店のクリガニ」動画を見たらあまりに面白くて(家族にもLINEで紹介したんですが、「どういう意図で、あの動画を送ってきたのか?」と聞かれ、いや、単に「面白かったから」以外にないんですが…)
カニとして、つい、惹かれるのでしょうか。
これですね(苦手な人は閲覧注意です)。
ちなみに、この方、港で転がってるフグを再生させる動画もあげておられて、それも面白すぎて、夜中ずっと見てしまいました。
いかんいかん…