Kajitama News

同志社大学法学部梶山ゼミの連絡板です。

四半世紀前の「戸惑い」

2023-01-28 10:10:00 | 進路・カジタマネット

時々登場する(ので、ゼミ生にはお馴染みの)高校同級生の新聞記者が、面白い対談をしています。

前編のみですが、珍しく無料で全文公開されています(後編は有料)。
 
 
読んだ時、四半世紀前に抱いた気持ちを思い出しました。
 
私は、授業等でも家族の話をするタイプですから(つい先日も、演奏会の話を書いていましたしね笑)、信じられないかもしれませんが…
私自身、まさに、仕事関係者には妊娠や出産を知られたくないと思っていました。もちろん、出産前後は休まないといけないから、職場には届け出ましたが、学生や他学部の人、他大学の人には知られたくない、と…いわゆるマタニティウェアは避け、工夫して(ファスナーを全開して、サスペンダーで肩から吊り下げる等)、普段のスーツ等を着続けました。
臨月に入る直前の仕事で、やむなく「産休でしばらく休みます」と打ち明けたら、そこにいた人たち全員が「えええ?妊娠してるの?産休?!」と驚いた、という…
 
なぜ、そんなバカげた努力をしていたか…
 
今にして思えば、妊娠や出産をしても「何も変わらない」と思いたかったからじゃないかと思います。
昨日、同級生とも話していたんですが、「今、お風呂に入ってきました。髪を乾くまで待ってください」ぐらいの感覚で、「赤ちゃん、産んできました」って、元の生活に戻りたかったんでしょうね。
当時、育休はすでに制度化されていましたが取得せず、2月末に出産して、4月最初の授業から復帰したのも、その気持ちが強かったせいかもしれません。
赤ちゃんが産まれることにより、自分の生活が変わってしまうこと、キャリア(大したキャリアでもないのに)に影響があることを受け入れられなかったんでしょうね、私自身が。
 
もちろん、そんなことでやっていけるはずもなく…
 
神様は、ちょっと手のかかる、個性の強い子どもを授けてくれましたので笑、否応なく、生活も仕事のやり方も変わっていきました。
それは、ちょっぴりツライこと、でも、意外と結構面白いことでもありました。
振り返ってみると、子育ては、決して、しんどいだけの、無駄な経験ではありませんでした。
ただ、真っ最中は、ひたすらツライこともあり…いまだに、「授業の準備ができてないのに、授業時間になった」とか、「研究会の報告なのに、レジュメが完成してない」という夢にうなされますからね。
 
少子化対策(…という言葉はあまり好きではないのですが)、金銭給付もいいけど、なんというか、産む側の「気持ち」面でのハードルを下げるようなアプローチがあったらいいのかな、と思います。
 
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