やっと全ての採点が終わり、今日、採点簿を提出しました。
今期はいつもより枚数が少ないのに、やはり、1ヶ月は
かかりましたね(こればっかりにかかっているわけじゃ
ありませんけどね)。ぐったりです。
時間がかかる最大にして唯一の原因は、救済!
要するに、「あ、これは間違い」「これはダメ」と切り捨てて
OKならば、早いのですが、そうすると、きっと「F」の大量生産
になるわけです。
だから、少しでも加点できそうな箇所を見つける・・・
前後の文脈からすると「???」であっても、とにかく、何か
それらしいことが書いてあれば、たとえ0.5点でも与える・・・
でも、数百枚の答案全体で基準が統一されていなければならないから、
新しい加点パターンが出るたび、それを書き留めておかなければなり
ません。たとえば、「3つの理由付けがいるところで1つだけだったら
1点、それが不正確だったら0.5点」など・・・
何百枚もあると、さすがに、いろんなパターンが出てきます。
また、解説と講評も出すのですが、今回、改めて気づいたのは、
物権法では、権利変動の話とその対抗の話を区別していない
人が多いということ・・・たとえば、取消しと登記の問題を出しました
が、有効な法律行為を取消して遡及的に無効とする・・・
これは権利・法律状態の変動に関する話ですね。
で、この変動について、177条の対象とするのかどうか・・・
これは対抗の問題です。要するに、「第三者に対して、『遡及的無効』
という効果を主張するためには登記が要るのかどうか」です。
担保物権法では、担保物権の追及効と物上代位の話がごちゃごちゃに
なっている人がたくさんいました。
その他、差押え=抵当権と考えている人の多いこと、差押え命令=
転付命令(さらに=債権譲渡)と考えている人も・・・
いつも、テストをしてから、分かるんですよね。存外に、伝わって
いなかったってことが・・・
あとは、今回、「問題の趣獅謔闊痰ヲている」とか、「問題を
読み違えている」人が続出しました。試験監督中にも気づいて、少し
注意を喚起したのですが・・・
というわけで・・・
物権法はともかく、担保物権法は出来・不出来の差が激しく・・・
最高点は物権法より高く、Aの数も物権法より格段に多いのですが
Fの数も近年に珍しく多い・・・非受験者もかなりいたのですが、
それも含めて4割弱がFでした。物権法のFは2割強だと思います。
担保物権法に今いちなじめない人、
NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」を是非見てください。
特に、第1回が「金融取引と民法」「担保物権法」で出てきた話、
満載です。今度、第1回・第2回のダイジェストが放送されるよう
ですから、お見逃しなく。
今期はいつもより枚数が少ないのに、やはり、1ヶ月は
かかりましたね(こればっかりにかかっているわけじゃ
ありませんけどね)。ぐったりです。
時間がかかる最大にして唯一の原因は、救済!
要するに、「あ、これは間違い」「これはダメ」と切り捨てて
OKならば、早いのですが、そうすると、きっと「F」の大量生産
になるわけです。
だから、少しでも加点できそうな箇所を見つける・・・
前後の文脈からすると「???」であっても、とにかく、何か
それらしいことが書いてあれば、たとえ0.5点でも与える・・・
でも、数百枚の答案全体で基準が統一されていなければならないから、
新しい加点パターンが出るたび、それを書き留めておかなければなり
ません。たとえば、「3つの理由付けがいるところで1つだけだったら
1点、それが不正確だったら0.5点」など・・・
何百枚もあると、さすがに、いろんなパターンが出てきます。
また、解説と講評も出すのですが、今回、改めて気づいたのは、
物権法では、権利変動の話とその対抗の話を区別していない
人が多いということ・・・たとえば、取消しと登記の問題を出しました
が、有効な法律行為を取消して遡及的に無効とする・・・
これは権利・法律状態の変動に関する話ですね。
で、この変動について、177条の対象とするのかどうか・・・
これは対抗の問題です。要するに、「第三者に対して、『遡及的無効』
という効果を主張するためには登記が要るのかどうか」です。
担保物権法では、担保物権の追及効と物上代位の話がごちゃごちゃに
なっている人がたくさんいました。
その他、差押え=抵当権と考えている人の多いこと、差押え命令=
転付命令(さらに=債権譲渡)と考えている人も・・・
いつも、テストをしてから、分かるんですよね。存外に、伝わって
いなかったってことが・・・
あとは、今回、「問題の趣獅謔闊痰ヲている」とか、「問題を
読み違えている」人が続出しました。試験監督中にも気づいて、少し
注意を喚起したのですが・・・
というわけで・・・
物権法はともかく、担保物権法は出来・不出来の差が激しく・・・
最高点は物権法より高く、Aの数も物権法より格段に多いのですが
Fの数も近年に珍しく多い・・・非受験者もかなりいたのですが、
それも含めて4割弱がFでした。物権法のFは2割強だと思います。
担保物権法に今いちなじめない人、
NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」を是非見てください。
特に、第1回が「金融取引と民法」「担保物権法」で出てきた話、
満載です。今度、第1回・第2回のダイジェストが放送されるよう
ですから、お見逃しなく。