4年生最終ゼミは出席が7名、2名は就職活動、1名は体調不良、1名は昨年末から取り組んでいる活動により欠席…ちょっぴり淋しい最終回です。
と思っていたら、前日の夜、会計のTさんからメールがまわりました。
「せっかくの最終ゼミだから、ケーキ用意します!」
だから、最終ゼミには、北山・マールブランシュのケーキがずらり…
何だかだいって、この学年、こうした「ゼミで何か食べる」企画が多いのです。
前回に引き続き、ゼミ論の報告が行われました。
1人目は、更新料特約の有効性について。
この学年は3年生の後半、賃貸借契約の敷引特約や更新料特約の有効性に関して争われた様々なケースにつき、消費者契約法との関係で検討しました。
賃料のほかに更新料を支払うことはホントに必要なのか、との素朴な疑問から出発し、3つの下級審判例の判断の枠組みを検討するものでした。
報告者は、食品関係の企業で働く予定です。
続いては、少し大きな話…
民法改正にあたり、消費者法を取り込む、との構想に関する検討です。
民法の想定する「人」を「消費者」にしてしまうのならともかく、今の「人」のほかに「消費者」概念を取り込み、併存させるのはおかしくないか…
と、民法の想定する「人間」像に着目したもので、これは、いかにも報告者らしい「こだわり」でした。
報告者は、春から地方公務員です。
ちょうど、この段階で「ケーキ配ろか」と中休みが入り…
「その隙に報告してしまいます!」と前に出たのが唯一の共同研究、被害者の素因と722条2項。
もっとも相方は先月からスキー場にこもりきり!?
「仕上げは頼む」と任された段階ではまだ完全に程遠い状態であったと思いますが、11月末、仮提出した原稿を梶山にケチョンケチョンにけなされた後、優しいTAさんに助けられ、何とか形になりました。
被害者の有する身体的特徴や性格が損害を拡大させた場合、722条2項の過失相殺規定の類推を用いた対応がどこまで許されるのかを検討。
報告の際に時々出てくる「僕たち」の言葉に、「あ、そうだった、これは共同研究だったっけ…」。
秋に起こった、まさかの「ゼミ中断」事件を引き起こしたのも、このテーマ。それだけに、冒頭、「事故ったテーマで…」との自虐的な一言に、思わず「いろんな意味でね」「はい、いろんな意味で…」。
報告者は地方公務員として、不在の相方は製造系企業で働きます。
最後は、「レジュメはあるけど、テーマ変えたばかりだから、報告できません」。
テーマを変えたというか、焦点のあて方を変えたので、まだ煮詰まっていないらしい…
ま、その「違い」、それゆえの「未完成」が気になるのは、報告者が優秀だから、なのですが、せっかくの最終ゼミだし、現段階での構想でよいから…となだめ、話してもらいました。
テーマは、労働者が過労により精神的にダウンし、自殺してしまった場合の使用者の責任を認めた電通事件判決。もともとは因果関係や、被害者の資質による減額(となると、まさに一つ前の報告と重なりますが!)を取り上げる予定でしたが、年明けから、使用者の安全配慮義務に焦点をあてることに…でも…と、まだ思案中の様子。
幸い、もう試験は関係ないので、論文に専念できます。
報告者は製薬会社で働きます。
授業終了後、一足先に教室を出るNくんが「2年半お世話になりました」と、みんなに挨拶。
あぁ、最終ゼミなんだな、と実感しました。
ホントにいろいろあって、私自身、怒ったり、笑ったり、心配したりした学年でした。何かあるたび、「これじゃあいけない」と何度も立ち上がり、また転んで、立ち上がって…の繰り返しの学年でした。
でも、人数が少なく、幹事的存在がいない分、「1人1人が幹事」というモットーには、一番近い学年であったかもしれません。
最後の試験を頑張って、卒業式には、みんなで会いましょう。
私も、できるだけ抜釘手術を早めに終えて、卒業式の日には、支障なく(謙虚になったので「しゃきしゃき」とか「すたすた」とか、無理な目標はたてません)歩けるようにしておきます。
と思っていたら、前日の夜、会計のTさんからメールがまわりました。
「せっかくの最終ゼミだから、ケーキ用意します!」
だから、最終ゼミには、北山・マールブランシュのケーキがずらり…
何だかだいって、この学年、こうした「ゼミで何か食べる」企画が多いのです。
前回に引き続き、ゼミ論の報告が行われました。
1人目は、更新料特約の有効性について。
この学年は3年生の後半、賃貸借契約の敷引特約や更新料特約の有効性に関して争われた様々なケースにつき、消費者契約法との関係で検討しました。
賃料のほかに更新料を支払うことはホントに必要なのか、との素朴な疑問から出発し、3つの下級審判例の判断の枠組みを検討するものでした。
報告者は、食品関係の企業で働く予定です。
続いては、少し大きな話…
民法改正にあたり、消費者法を取り込む、との構想に関する検討です。
民法の想定する「人」を「消費者」にしてしまうのならともかく、今の「人」のほかに「消費者」概念を取り込み、併存させるのはおかしくないか…
と、民法の想定する「人間」像に着目したもので、これは、いかにも報告者らしい「こだわり」でした。
報告者は、春から地方公務員です。
ちょうど、この段階で「ケーキ配ろか」と中休みが入り…
「その隙に報告してしまいます!」と前に出たのが唯一の共同研究、被害者の素因と722条2項。
もっとも相方は先月からスキー場にこもりきり!?
「仕上げは頼む」と任された段階ではまだ完全に程遠い状態であったと思いますが、11月末、仮提出した原稿を梶山にケチョンケチョンにけなされた後、優しいTAさんに助けられ、何とか形になりました。
被害者の有する身体的特徴や性格が損害を拡大させた場合、722条2項の過失相殺規定の類推を用いた対応がどこまで許されるのかを検討。
報告の際に時々出てくる「僕たち」の言葉に、「あ、そうだった、これは共同研究だったっけ…」。
秋に起こった、まさかの「ゼミ中断」事件を引き起こしたのも、このテーマ。それだけに、冒頭、「事故ったテーマで…」との自虐的な一言に、思わず「いろんな意味でね」「はい、いろんな意味で…」。
報告者は地方公務員として、不在の相方は製造系企業で働きます。
最後は、「レジュメはあるけど、テーマ変えたばかりだから、報告できません」。
テーマを変えたというか、焦点のあて方を変えたので、まだ煮詰まっていないらしい…
ま、その「違い」、それゆえの「未完成」が気になるのは、報告者が優秀だから、なのですが、せっかくの最終ゼミだし、現段階での構想でよいから…となだめ、話してもらいました。
テーマは、労働者が過労により精神的にダウンし、自殺してしまった場合の使用者の責任を認めた電通事件判決。もともとは因果関係や、被害者の資質による減額(となると、まさに一つ前の報告と重なりますが!)を取り上げる予定でしたが、年明けから、使用者の安全配慮義務に焦点をあてることに…でも…と、まだ思案中の様子。
幸い、もう試験は関係ないので、論文に専念できます。
報告者は製薬会社で働きます。
授業終了後、一足先に教室を出るNくんが「2年半お世話になりました」と、みんなに挨拶。
あぁ、最終ゼミなんだな、と実感しました。
ホントにいろいろあって、私自身、怒ったり、笑ったり、心配したりした学年でした。何かあるたび、「これじゃあいけない」と何度も立ち上がり、また転んで、立ち上がって…の繰り返しの学年でした。
でも、人数が少なく、幹事的存在がいない分、「1人1人が幹事」というモットーには、一番近い学年であったかもしれません。
最後の試験を頑張って、卒業式には、みんなで会いましょう。
私も、できるだけ抜釘手術を早めに終えて、卒業式の日には、支障なく(謙虚になったので「しゃきしゃき」とか「すたすた」とか、無理な目標はたてません)歩けるようにしておきます。