連休は、義母の一周忌と恒例の六甲のほかは特に予定もなく、普通にパソコンを開けて仕事をしていますが、やはり気持ちに少し余裕があるので、テレビを見たり、本を読んだり…
朝ドラも、見逃し配信ではなく、リアルタイムで見ています。
今週は主人公の父親が巻き込まれた事件の裁判が中心。
元になったのは、帝人事件。
穂積重遠先生をモデルとする穂高先生が専門外の刑事弁護を引き受けたのは創作かと思いきや、実話だったんですね。
不勉強で、知りませんでした。
裁判官と検察官が並んで座るスタイルを見て、学部時代に受講した刑事訴訟法の授業、現行刑訴法における当事者主義の話を思い出しました。
ドラマで読み上げられた判決文、「あたかも水中に月影を掬いあげようとするかのごとし」に関連し、日本評論社さんのXでは、モデルになった裁判官へのインタビュー記事(1978年の法学セミナーに掲載されているそうです)が紹介されています。
日評の法律編集部さんのXでは、「虎に翼」関連の情報がたくさん、発信されています。興味のある人はぜひ…
🐯今週の #虎に翼 小ネタ
— 日本評論社 法律編集部 (@nippyo_law) May 3, 2024
「共亜事件」元ネタは「帝人事件」といわれていますが、このときの主任判事は、石田和外氏でした。松山ケンイチさん演じる桂場等一郎のモデルのようです。
法学セミナー278号(1978年)「石田和外氏に聞く[上](法曹あの頃 第三〇回)」には、事件当時の想いが綴られていました。 pic.twitter.com/UbIj7vUNuB
また、今週分はまだ掲載されていませんが、ドラマの法律考証を担当されている、明治大学の村上先生の解説もぜひ…
村上先生は本学OBであり、昨年末に「最終回」となった、明治大学との院生交流会の発案者でもあります。
予告を見ると、来週は、いよいよ高等試験(司法科)、つまり、司法試験の受験…どうやら、全員一発合格とはいかないようです。
主人公が弁護士になり、後に裁判官になることは知られていますが、今後、主人公やともに学んだ仲間がどのような人生を歩んでいくのか、目が離せません。
司法試験といえば、昔は短答式試験が5月の第2日曜日、「母の日」に行われており、制度が変わってからも5月に実施されていましたが、昨年度から在学中受験が始まり、7月になりました。
法科大学院に勤める家族は、この連休中も、連日、面談や修了生向けの授業を行っています。
今も、隣の部屋から、オンライン授業の声が聞こえてきて、こんな気楽な投稿をしているのが申し訳ない…仕事に戻ります。