梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

単純原気呼吸法(1)説明

2007年12月07日 | 呼吸法
 今日は単純原気呼吸法について記載したいと思います。この単純原気呼吸法は故山手さんが実習会で行っていた方法です。先日11月23日に簡単な原気呼吸法(1)説明、11月24日に簡単な原気呼吸法(2)誘導方法について記載しました。簡単な原気呼吸法は全身から気の放射を行い、全身に気の入射を行います。これに対して単純原気呼吸法は気の放射、入射を行う部分を耳鼻の部分から徐々に下に移動させ体の各部分を確認しながら行う誘導です。それにより、簡単な原気呼吸法では全身を只眺めたので、放射、入射が行われない部分が発生しますが、全身の各部分を順々に眺める事により、全身をくまなく眺める事が出来ます。この誘導する場所を徐々に移していく誘導が出来る様になりますと、体の中の気や老廃物を自由に移動させる誘導が出来るようになります。
 単純原気呼吸法は簡単な原気呼吸法と初めの部分は同じです。全身から放射を行った後に、その場所を耳鼻の部分から放射を行い、徐々に下部に放射場所を移動させ、最後に手足の指の先からの放射を行います。入射は手足の先の指の部分から入射を行い、徐々に上に入射場所を移動させ、最後に耳鼻の部分まで入射を行います。
 原気呼吸法の基本的な事項は
  ①原気を信認することを感じる。
  ②自分の体の外の空間に自分の分身がおり、それが自分の体を観照し、全てをその分身に託し、誘導する。自分の自意識を使い気の誘導をするのではなく、自分の分身が誘導することにより無意識な気の誘導がし易くなる。この感じを掴む。
  ③体の中から空間への気の放射、また、反対に空間から体の中への入射は皮膚を通して行なわれます。その為には皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。この感じを掴む。
  ④全身の皮膚表面から宇宙の遥か彼方に向けて気の放射の誘導を行います。
  ⑤耳鼻の部分から徐々に放射する場所を手足の先端まで移動させる誘導を行います。

  ⑥宇宙空間から全身の皮膚の表面に向けて気を入射させる誘導を行います。
  ⑦手足の先端から徐々に入射する場所を耳鼻の部分まで移動させる誘導を行います。

簡単な原気呼吸法に⑤、⑦を追加したのが単純原気呼吸法です。
 先ず、最初に11月23日、24日で記載した簡単な原気呼吸法で気の誘導方法を練習していただき、自分で気の誘導の感覚を掴んでいただいた後に単純原気呼吸法に進む事をお勧めします。今回は単純原気呼吸法について2回に別けて記載します。今日の一回目は説明を行います。2回目は実際に誘導を行う時に頭の中に思い浮かべるべき言葉を記載したいと思います。
  原気呼吸法では、先ず、自意識層を使わずに無意識層を使った呼吸法をマスターする事、この感覚を掴む事が重要です。多分、この単純原気呼吸法を行った後にリラックスした感じが得られれば、自分では気がつきませんが、無意識で誘導できるようになっていると思います。時間がある時に、思い出した時に、実践していただければ、その内に掴めると思います。
  ①まず、目つぶって仰向けに寝ます。この時、足は少し開き、手は身体に付けて脇に手を置く時には手の平を下、身体から手を開けば手の平は上で寝ます。自分が一番リラックスする足、手の開きがよいです。呼吸は自然の呼吸をします。ヨガのサバーシャナ(死体のポーズ)と同じです。数分、仰向けに寝ていると、呼吸も自然と穏やかになりリラックスすると思います。
  ②幼い時に晴れた日に公園の芝生などに仰向けにねそっべって、自分の身体に太陽が燦燦と注いでいて、凄く気分が良くなった、そんな体験が有ると思います。体の表面の皮膚をリラックスさせるためにその体記憶を思い出させます。気の誘導は皮膚表面を使いますので、皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。これは皮膚を励起状態(エネルギー活動を高める)にする為の、誘導手段ですが、非常に重要です。
  ③自分の分身がおり、その分身は自分の体とは離れた空間おり、自分の体を眺めていると思います。この分身が自分の体を眺めるようにし、誘導を行うと無意識な誘導がし易いです。また、その分身が自分の体に起こる変化を観察するようにしますと、自分を冷静に、客観的に眺められます。この感覚は徐々に微細になり、自然界の色々な現象も観察できるようになります。内観ですね。
  ④全身の皮膚表面からの気の放射を行う誘導を行います。
    ”全身の自分の皮膚の表面から気(エネルギー)が出ているな~”
    ”その流れて行く先を追うと宇宙の遥か彼方まで延びているな~"
と空間に居る自分の分身が自分の身体を眺めます。この”・・・な~”が自意識を使わずに無意識層に呼びかける重要なポイントになります。
  ⑤気の皮膚表面からの放射を継続したままで、耳鼻の部分から徐々に手足の指先まで放射する部分を移動させます。初め両耳より下の鼻の部分、次に首から上の口の部分、首の部分、肩の部分、胸の部分、腹の部分、腰の部分、両手両足の付け根の部分、両腕の上腕部・両足の太股の部分、両手の肘・両足の膝の部分、両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分、両手の手首・両足の足首の部分、両手・両足の平・甲の部分、最後は両手・両足の指の先の部分と移動させます。
  ⑥気の流れを180度逆転し、宇宙空間から全身の皮膚の表面に向けて気を入射させる誘導を行います。
    ”宇宙空間から全身の皮膚の表面に向けて気(エネルギー)が入ってくるな~”

と云う感じですね。
  ⑦宇宙空間から全身の皮膚の表面に向けて気を入射させることを継続させたままで、手足の指先の部分から徐々に耳鼻の部分まで入射する部分を移動させます。⑤の部分を逆に上に向かいます。
  ⑧気の放射、入射、放射、入射、放射を繰り返します。普通はこの5サイクルですが、3サイクルでもよいです。止める時は放射で止めます。
  ⑨放射の後に、原気呼吸法を止める時には、静かに目を開けます。目が覚めましたら、静かに手足をゆすります。これにより、体内から発散されるようとしていた老廃物でまだ、体内に残っているものが発散されます。原気呼吸法を止める時は、放射の後で止めて下さい。そうすれば、身体から気(エネルギー)を放射した状態が持続しますので、リラックスした気分でその後も過ごせます。入射で止めますと、気(エネルギー)を入れる状態が持続します。自分が耐えられる以上の気(エネルギー)が入ると、身体が耐えられず、副作用が発生します。その様な時には、放射を直ぐに行って下さい。初めの頃はこの様な反応は起こりませんが、会得した時には危険です。
 何故頭の部分には気を入れないのかと云うと、頭には老廃物が多く蓄積されており、気を入れる事により、何かの原因でその老廃物が一度に溶け、身体に流れ出し、身体が耐えられなくなることを防ぐ為です。瞑想などの行法が恐ろしいのは、この現象が有る事です。
 この原気呼吸法を行っている時に色々な事が思い浮かびますが、それらを振り払うのではなく、また、思い出したなと只遊ばしておく事が重要です。そうすれば自然にそれらは消えます。

 実際の誘導方法を単純原気呼吸法(2)誘導方法を次回に記載します。

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