梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

原気呼吸法(1)

2007年11月21日 | 呼吸法
 既にこのブログの呼吸法のカテゴリーで原気呼吸法に付きましては断片的に記載しています。再度整理して記載したいと思います。ここに記載する原気呼吸法は発案者の故山手さんが実習会などで話したことを私なりに理解したことに基づき記載していますので、当然他の人が捉えたことと異なることが有ると思います。それらの点については相互に体験を話し合うのも大切と思います。
 原気呼吸法には
  ①単純原気呼吸法
     鼻の下の全身の皮膚表面からエネルギー(気)を放射し、皮膚表面にエネルギー(気)を入射する呼吸法です。放射する時には鼻の下から徐々に下に向かって放射位置をずらし、最後は手足の先から放射します。
     入射は手足の先から徐々に入射位置を上にずらし、最後は鼻の下まで入射します。
     脳には老廃物が多いので、脳からの放射、脳への入射は行いません。一度に脳に溜まった老廃物が大量に流れ出しますと体が耐えられず、色々な病気を誘発します。最悪死ぬことも想定されます。
  ②複合原気呼吸法
     息を吐きながら、皮膚表面からエネルギー(気)を放射し、息を吸いながらエネルギー(気)を入射する呼吸法で、単純原気呼吸法より、呼吸と一緒に行うので、気の出し入れは強くなります

 原気呼吸法の難しいのは、気の誘導方法です。気の誘導は自意識を使わずに無意識で行います。私達の日常の行動は自意識を使って行っていますので、無意識で誘導をする事に初めは戸惑います。また、気が放射する、気が入射する感覚は微細な感覚で、実際に気の誘導が上手く行われているかは初めは掴めません。多分気の誘導が出来るようになった時の感覚は個人個人で異なるかも知れません。ここで重要な事は自意識で気を放射し、入射すると気の誘導が出来ないことです。あくまで、無意識に気を誘導することが重要です。その為に、誘導が上手く出来ているか確認しようと自意識を使いますと、確認し様とする動作で自意識が使われ、気の誘導が中断する可能性が有ります。では、どの様にして確認するかと云うと皮膚の微妙な感じで判断するのです。この感覚は人により、また、日々皮膚の表面の状況や体の状況により異なります。私の感覚では。気が放射する時には皮膚表面を何かが内から外に通るような感じ、皮膚が引っ張られるような感じがします。また、自分の体の皮膚表面全体が宇宙空間に広がって行くような感じがします。入射の時はその反対で、皮膚の表面を内に向かって何かが通るような感じ、皮膚の表面が圧迫されるような感じがします。また、放射により広がった自分の体の皮膚表面が縮まって行くような感じがします。体に傷や病気の原因になる老廃物が溜まって居る時には、それらが気の動きに反応し、その部分に傷みや痒みやむづ痒さなどの違和感が発生します。この様に、体に異常が有る時には気によるエネルギー反応が強くでますので、気の放射や入射による体の反応を感じ易いです。また、原気呼吸を行った後にリラックスしたり、気分が爽快になったりしていれば、誘導は上手くできているのです。実習会では原気呼吸の誘導中に鼾を掻く人がおります。寝るのは自然にリラックスした証拠です。私も疲れている時にはよく途中で寝ていることがあります。

原気呼吸の誘導には
 ①まず、原気を信認することが前提となります。万物を微細化すると原子、中性子そして最終的にはエネルギー(気)の渦で有り、この宇宙空間にはエネルギー(気)が満ち溢れており、そのエネルギー(気)は相互に共鳴し、移動すると云うことを前提にしています。実際には今の物理学ではまだこのレベルの事を実験では実証できませんが。
 ②自分の体の外の空間に自分の分身がおり、それが自分の体を観照し、全てをその分身に託し、誘導する。自分の自意識を使い気の誘導をするのではなく、自分の分身が誘導することにより無意識な気の誘導が可能となります。実習会では山手さんが気の誘導をしますので、誘導は自然と無意識状態で出来ます。しかし、家で自分で誘導する為にはこの意識分割が必要となります。実習会に参加した人で自分では原気呼吸が出来ないとおっしゃる方が多いです。この意識分割がマスター出来るかが一つの重要な要素です。”自分の体の外側に自分の分身がいるな~。”と只思うだけです。そしてその分身に全て任せた、貴方任せの誘導をすると云う気楽なリラックスしたイメージですね。後は自分の体が徐々にそれに反応するようになります。
 ③体の中から空間への気の放射、また、反対に空間から体の中への入射は皮膚を通して行なわれます。その為には皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。皮膚の開放をする為には皮膚の表面を励起状況にし、エネルギーレベルを高める必要が有ります。この為には、子供の頃に芝生や野原で遊び、寝転んだりした経験を皆さんお持ちと思います。その時の感覚は今でも体記憶として体が覚えています。その感覚を呼び戻せばよいのです。その為の誘導を行います。サンサンと降り注ぐ太陽の光で多分皮膚表面が暖まり、気分爽快になった記憶があると思います。その感覚を思い出せば、自然と全身の皮膚の表面のエネルギー(気)のレベルは上が励起状態になります。

気の放射の誘導です。
 ④気の皮膚表面からの放射の誘導を行います。鼻の下から徐々に下に向かって放射位置をずらし、最後は手足の先から放射します。
 ⑤気の皮膚表面からの放射が終りましたら、体の内部に蓄積されている老廃物がプラズマ状になり溶け、皮膚表面から放射するとの誘導を行います。
 ⑥最後に体の中に蓄積されたカルマ(業)が放射されるとの誘導を行います。
④から⑥が放射のサイクルです。

 放射が終りましたら今度は気の流れを180度逆転し、宇宙空間のはるか彼方から、宇宙の全ての気が自分の体に入射する誘導を行います。
 ⑦宇宙空間から皮膚の表面に向けて気を入射させる誘導を行います。手足の先から徐々に入射位置を上にずらし、最後は鼻の下まで入射します。
 ⑧気の入射が終りましたら、入射した気が皮膚表面から体の中に入り、それにより老廃物が溶かされ、プラズマ状になるとの誘導を行います。
 ⑨次に入射した気が皮膚表面から体の中に入り、それによりカルマ(業)が溶かされるとの誘導を行います。
⑦から⑨が入射のサイクルです。

 この放射、入射、放射、入射、放射、入射の繰り返しを行います。最後は放射で終ります。こんも5サイクルを基本としますが時間の無い時は3サイクルでもかまいません。

 私は単純原気呼吸法の前にもっと簡単な原気呼吸法が必要と思って自分でも実践しています。それは初めて原気呼吸を自分で行うには上記の誘導は中々出来ません。まずは、誘導の基本的な事から練習した方が原気呼吸に入り易いのではと思っています。私も実際にその様にしていました。①から③までは同じで、気の誘導ですが体の部分を徐々にずらすのではなく、全身から気が放射する、入射するだけにする方法です。この呼吸法の欠点は鼻の下から手足の先までまんべなく眺めないので、体の何処かが抜ける事です。初歩段階では全身の誘導にし、その後、慣れてきたら鼻のしたから手足の先までの全身の誘導をするようにしたら、呼吸法を行う時間も短縮され、原気呼吸の実践に入り易いと思います。同じ様に老廃物やカルマの誘導は慣れてきてからでもと思います。

 今後ここに記載しました内容に付き実際の誘導方法を順次記載したいと思います。既に簡単な原気呼吸法や単純原気呼吸法はこのブログに記載していますので、それらを再校し今後記載しますが、参照頂き、コメント頂ければ幸いです。

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