突然携帯が鳴る。例によって「どこかいきません」の彼からである。 例によって何処に行くのかが明確でなく行き当たりばったりである。ただ車を走らせるだけでは無駄であろうし、なんと言っても腰を痛めているので長時間坐してもいられない。 互いに許せる行動範囲となれば「よし、ここだ」と言う事で桂川に向ったのである。 ご存知であれば「やはり」と思われる場所であろう。文化財マップ ナンバー1 に示される場所 王塚古墳である。天気は良い。寒い。腰が痛い。背筋が真直ぐに伸びない。 それでもやはり好きなのである。車から降りてずんずんと古墳に向って行った。
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