かへる 東の国探訪記

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ヴァッハウ渓谷の旅(3)

2015-07-04 10:30:38 | 旅行
船はアックシュタイン城(Burg Aggstein)付近を通過する。


山の上にちょこんと見えるのがそれである。
船内放送と、ガイド氏にもらった資料によると、
「アックシュタイン城は、中世に盗賊騎士なる人物が捕虜を閉じ込めた城で、
捕虜は塔から飛び降りるか、閉じ込められたまま飢えるか、どちらかを選択させられた」
という物騒な話である。


次に、ヴィレンドルフ(Willendorf)という小さな町付近を通る。
ここは、旧石器時代(約2万5000年前)の石像『ヴィレンドルフのヴィーナス』が発掘されたことで有名だ。
石像そのものはウィーンの自然史博物館に展示されているが、
町の入り口には大きなヴィーナス像があるそうだ。
見渡す限り、一面の森と畑である。






この畑は、ブドウやアンズの畑とのこと。
ヴァッハウ渓谷周辺は、アンズの他、ワインの一大産地なのである。

ドナウ川は歌われているように水が青いのかと思ったら、この日は緑色である。


ガイド氏に聞いてみたら、
「水が青くないのは、川が上流から土を運んでいるからです。
そして、この時期は水が山の緑色を映しているのです。」とのことだ。
墺国では、川に下水を流してはいけないそうで、そうして水資源を守っているのだと納得した。

次の停泊地はシュピッツ(Spitz)である。
ここで団体客が乗り込んでくる。


わたしたちが乗っている船室に集団が入ってくる。
見ると、後ろにテーブルがセッティングされている。
そして出発してすぐに、食事会が始まる
アルコールが入っているせいか、とても賑やかである。
言葉から判断するに、どうもドイツ人の観光客のようだ。


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