かへる 東の国探訪記

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全米選手権2016ノービス男子(8)

2016-02-16 22:53:32 | フィギュアスケート
今週は四大陸選手権がある。
てっきり明後日からと思っていたら、練習は今日から始まっていた。
今回の開催地は台湾と、日本からかなり近いため、熱心なファンは現地入りしているんだろうなと思う。
わたしはINでの中継が見られれば、そこで見たいと思っている
(一昨年の大会では、当時好きだったダンスカップルの現役最後の演技を見ることができて嬉しかった)

そのINであるが、時々(と言うか、休みの日で見たいテレビや録画がない場合)過去の全米選手権や
予選であるリージョナルやセクショナルの大会の動画を見ている。
一昨日、何度目かのノービス男子フリーの演技を、プロトコルと併せて見ていたのだが、
フリーで滑った12人のうち、GOEがすべてプラスだった選手は1人もいなかった
それどころか、ショートプログラムでも同じく、全員何らかのマイナスが付いていた。
フリーでいちばん減点の小さかった選手は、1位のエリック君でも2位のピーター君でもなく、
6位(ちなみに総合6位の)デレク・ワグナー君だった。
デレク君はショートで最初の3Tが回転不足で2Tと判定され、
次に跳んだ3Lz+2TのコンビネーションジャンプがNo Value(0点)となり、
1人だけ30点台と大きく出遅れてしまった
フリーでは、それほど滑りにスピードを感じないのだが、すべての要素を手堅くまとめたため、
90点台を出して大きく順位を上げることとなったのである。
動画で見ると、とてつもなく脚の長い選手(そして長身)という印象である。
これだけ背が高くて脚が長いと、ジャンプが跳びにくいだろうと思うのだが、フリーではどのジャンプも回転は足りていた。

なお、ショートで減点がいちばん少なかったのは、ピーター君である
最後のスピンで0.01の減点がなければ、すべてプラスになったので、本当にもったいない。

ショートでもフリーでも、下位の選手はマイナスだらけである
ジャンプがすべてマイナス、回転不足を示す<や<<がたくさん付いているという、
本当に気の毒になる評価が下されている選手が何人もいる。

ノービスに限らず、今回の全米のジャッジには、ずいぶんと批判があるようだ。
未だに海外ボードでは議論(というか批判)が行われている。
ノービスで1人、「これはどうなんだ」という点数を付けているジャッジがいる。
PCSが、彼の部分だけ極端に低い点数なのである。
1位のエリック君やピーター君には、2点から3点台が付けられている
他のジャッジは4から6点台を付けているにもかかわらず、である。
とある選手には、なんと1点台が付いていた。
このジャッジは、すべての選手にこのような辛い得点ではない。
明らかに特定の選手たちだけ低いのである。
自分の好みに合わないということなのだろうか(それはまずいんじゃないかと思うけど)

その昔、6.0が満点の旧採点時代に、
フランスのデュシュネ兄妹という個性的なダンスカップルがいて、
彼らの演技については芸術点で4点台という得点を頑なに出し続けたジャッジがいた。
(他のジャッジは5点台後半なのに、である)
のちに彼らは、すべてのジャッジに認められるような選手になったのだが、
このように偏った点数の付け方はジャッジミーティングで問題にならなかったのだろうか。

やはり採点競技というのは難しい。