きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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洗濯      田添明美

2021年05月25日 11時07分30秒 | 「いたずら」田添明美

朝七時
朝刊を見ると 今日は
「晴れ 時々 晴れ」とある
お天気お姉さんが 間違えたのだろうか
それとも 校正ミスか

洗濯しようかと思うが
「晴れ 時々 晴れ」には
どこか あやしいものがひそむ

「時々」というところが
危険をはらむのだ

「時々」のあいまに
ここぞ とばかりに
お天気雨が 降るかもしれない

「時々」に集中する
その雨量は
洗濯物をぬらし
大地をぬらし
あっというまに
川が増水し
大洪水を まきおこす

悩んでいるうちに 一時間がたった
やはり 洗濯はする
「時々」は中止してほしい

洗濯物を干しおえ
お茶を飲みながら
朝刊を 読み直すと
「晴れ 時々 曇り」とあった
いつのまに 変わったのだ?

これなら 普通だから、
心配は ない

いつもの 洗濯日和である


          R3.5.11


えくぼ      田添明美

2021年05月24日 11時04分35秒 | 「いたずら」田添明美

もはや 心がざわついていた

そうだ
動物園に行こう
ワライカワセミは いいね
もっと
胸ぐらをつかむのは、

こぼれている
馬の仔だ
母馬の胎内から
ずるずるっと ひきだされ
ぬれているが
そのうち
立って 歩きだす
あれだ、

ふるえながら 立ち
おののき
歩きだす
えくぼを つけて
だから あれが
ざわつきの、構造だ

生まれる、
破顔する

あまりにも 小さなものが、

それは
しきりに くりかえされても
あきれかえるほどの、
感動だ


        R3.5.9

 

付記

昨日、奇跡が起き
室内も屋外も、杖無しでよちよち歩きが
できるようになりました。
18日ぶり、長かったです、万歳。


 命日         田添明美

2021年05月23日 10時26分05秒 | 「いたずら」田添明美

 いちども見舞いにいかなかった

あなたが泣かなかったから
わたしは泣けなかった

さんどの手術
すぐに はいる電話
(おわったよ まだ生きてる

わたしにできたことは
あなたを笑わせる 駄文をかくことだけ
あなたは、それに
応えた

まいとし 実家へもどると
たがいに
あった あなたの家
(あと数ヶ月といわれました
あなたのおかあさんの言葉をこらえ
わらいあった
あなたは無人駅のホームに送ってくれ

(この電車きたないのよ
     たれながし
 ほら  紙がおちているでしょう?
が最後の会話

「おはずかしい て がふるえて」
が最後の賀状

最後まで
あなたは、わたしに
応えた

だから
決めたのだ
二月 寒風の吹く高台に土葬される
あなたに わたしも、
 土をかけた

あれから十五年
あれ 以来
わたしは 泣かない

泣くことを わすれた

                     H16.2.1



長くながく逢いたきものを
     あかときの夢にみぢかく顕ちし亡き娘よ
                   篠原昭枝 

 

    

付記
彼女が亡くなる36才迄、彼女は私の親友でした。
最初、乳首が変色したと皮膚科へ3年、通いました。
素人なので、分かりませんが、最初は皮膚癌だったのではと思います。

3年後に検査すると、乳癌が判明し、手術。
後、首にしこりがあると、東京の医師に訴えましたが(気のせいです)と却下され、

その1年後に、その医師は頸部癌だと述べたのです。

全ての判断が遅く。
彼女は、頸部手術後、頭部手術をしましたが、その後癌は全身に。
彼女は、身内がどんなに止めても、最後迄、仕事を続けました。

私には、一切、泣き言は言いませんでした。
これが、千曲乙女か、と感じたのを記憶します。

彼女は、二人の子を成し、二人は無事に育ちました。
(お母さん、必ず、返るからね)彼女の言葉です。

 


内蔵      田添明美

2021年05月22日 11時57分46秒 | 「いたずら」田添明美

子ども の言葉はいい
おとな を超えている

超自然に 話す
視点が  違う
真似   できない
おてあげだ

(今日家にきたお客さんは
 はなが とても大きかった。
 それがもう少しのびれば
 「はな」というお話に出てくる
 おしょうさんに なってしまいそうだ。
 お母さんは、すまして話していて
 あとで
 わたしがそう話すと
 失礼ですよといいながら
 笑いました)

なんて書く
太刀打ちできない

簡単に
子供が 生える
ぞくぞくと
しかし もう
子どもを 内蔵したおとなが
自分の中の
へんてこりんを持て余し、

行きたい方へ

生きたい方へ
話したい方へ

飛んで行く


        R3.5.8
                〈篠原恵子さんに捧ぐ〉
                                


鉄田猿児さん新作 “生まれ変わった《剣聖》は楽をしたい” 第18章

2021年05月21日 16時51分38秒 | まんが・イラストレーション・アニメ

漫画:鉄田猿児,原案:笹塔五郎,キャラクター原案:あれっくすの新作の

“生まれ変わった《剣聖》は楽をしたい” の第18章す。

いよいよ最強の剣客衆のアディル・グラッツと差しで対決することになります。

迫力のバトルシーンが続きます。

 

     


以        田添明美

2021年05月21日 12時02分43秒 | 「いたずら」田添明美

すみません、以後気をつけます
の「以」は
どこにいるのか
今頃
どこを 彷徨っているのだろう 心配だ

以前にも いた
「以」は

以からの意
わからんなあ
基点
わからない

もって よって
前後に 挟まれ
窮屈だろう が

まあ
どうということはない

その時点より前
その時点より後 より
はっきり
くっきりしない

「以」は
その時点
一向
ひたすら 純粋
いちずに ありたかった
基点として
の「以」として

「以」の言葉
わたしの話を/聞いているのか

聞いていません。
「以」
つまりこういうふうに

わたくしは、あー、文字見習いです


           R3.5.6

 

 

付記
この内容で、激痛(2日目)。
「以」の心配をするより
自分の心配をするべきだ。


パセリの花

2021年05月21日 09時28分13秒 | 写真画像

雨でポタリングには行けないので,庭のパセリの花を

撮影しました。これは細部の形がはっきりしないので,

雨のしずくがないほうがよかった。

光量が足りないので,シャッター速度を落としての

撮影のため,三脚を使ってみました。

左側の背景の白っぽいのは,地面に落ちたバラの花びらです。

花の房は円形で,直径が4センチです。

種が出来ると,またこの周辺に沢山のパセリが

発生します。

 

 


ルール      田添明美

2021年05月20日 10時32分40秒 | 「いたずら」田添明美

賞味期限は ある
ありすぎるくらいだ

元気度を 確かめる
例えば
本にはさまっている虫は 意外と元気だ

まるで
不死身だと思ってしまう位に

頑張って と声をかけたいが
何を 頑張るか
誰に 頑張ってほしいかが わからない

だから また
初めから やりなおそうか

再挑戦

私達には できる
できなくても できる
できないからこそ できる
元気度は、高まる

ルールは/破るためにある
きつい時は 休めばいい
あとは、自棄糞で いける。

賞味期限の 数字も、
消えかけていく

          R3.5.5


久しぶりの霧の三宝寺池

2021年05月20日 09時11分13秒 | 写真画像

朝の4時半,朝刊を取りに玄関を出ると,一面の霧。

数年置きにこういう朝がある。ポタリング前の体操を

いつもよりスピードアップで終了し,石神井公園へ出発!

ボート池よりも三宝寺池の方が絵になるので,

そちらに行って自転車を止めて,池に向かうと,

同じ思いのカメラマンたちがいつもより多いようで,

何人もとすれ違う。

霧は短い時間しか留まらないので,写真を撮りながら

池を一周して,その終わり頃,水面がざわついていて,

「鯉かな?」と思った瞬間,ウが20センチほどの魚を

咥えて浮上した。カメラを構えて撮影した時には,

もう飲み込んだ後だった。この瞬間を撮影できないことが

今回は残念だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


書      田添明美

2021年05月19日 09時54分28秒 | 「いたずら」田添明美

この書は、本物である

文章は二の次三の次
まんなかに どかっと顔がある
自筆をふるったのは 顔である

そういわれた途端
鳴かぬなら
鳴くまで待とう時鳥 と
しんぼうに
しんぼうを 重ねた家康は
飛び上がり
周囲を 撫で切りにした

つまり
舞い上がったのだ

これ 家康
天下の覇者となるには
急ぐべからず

あ?
と 家康は振り向いた

「しっかり 遊ぶ」
重要なことだ


           R3.5.5

 


付記 
  以上を書く数時間前、
  この日より、左足激痛開始。こんにちに、至る。(5月19日・記)