東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

充分な睡眠の効用(増補)〜生活過程を整えることの意義〜

2017-03-04 04:39:35 | 生活の整え
この1週間、毎日8〜10時間睡眠をとっている。その効用の大きさに驚かされている。

鍼灸学校入学以来の約2年間、基本的に睡眠不足の状態が続いてきていた。(その慢性的な不足を補うという思いで、時に10時間以上の睡眠をとることはあったものの)入学時の、初心の緊張感から1年間はなんとかなったものの2年目ともなると、認識、実体ともに、身も心も疲れを感じる日々へとなっていっていた。

加えて、年齢的な衰えである。本人の意識としては頑張っているつもりではあっても、何かと不足を痛感させられることが多くなっていって、例えば、駅の階段が一気に駆け上がれない、電車で長時間立っていることに覚悟がいる、運動をしていても常に壊れるのでは無いかとの不安感がある、文章を書くのに構想がまとまらない、書くのにも一気に書かないと何を思っていたのかが、次に浮かんだ像が重なっていってしまって分からなくなってしまう、それ以前に書き出した文章を書き切ることが出来ず、途中で放棄することが多くなってきた等々から、これではいけないとの思いが募っていっての、原点に返っての生活過程の見直し、特に睡眠と食の見直しをおこなった結果としての、7時間睡眠であり、1日2食(昼と夜を合わせて1食のバランスをとる……詳細は別の機会に)であった。その延長としての、この1週間の8〜10時間睡眠である。

毎日、充分な睡眠を取りだして先ず感じたことは、「カッとしない」ということ。これまでなら、「!?」「何を言ってるのだ!?」「ふざけるな!」となるところが、「なんでこんなことを言うのだろう?」「〇〇だからだろうか?それとも✖️✖️だからだろうか?」「そう言えば前にも同じようなことを言っていたなあ」「この人の年齢から、生い立ち、経歴から、また現在の置かれている状況から考えると……きっと、〇〇な像を描いて✖️✖️と言ってるのだろうなあ」等々と考える余裕があり、その上での、それに対しての自身の言動、無視することを含めてが出来るようになった。

これは、おそらくは、充分なる睡眠(と食と運動)が、自身の実体をしっかりと整えてくれての、実体としての脳細胞がしっかりと正常に働けての、機能としての認識の正常な働き、の結果である。と思える。

以上の実体としての身体そのものが整えられることで正常に働けての、ということが、運動をおこなう上でも、実感されている。

40代以降で自身の実力の低下、衰えが切実な問題となっていきつつあるかたには、先ずは、睡眠(と食と運動)を整えることを!とおすすめしたい。

この充分な睡眠(と食と運動、つまりは生活過程を整えること)は、鍼灸の治療をおこなう上でも、治療の成否を大きく規定してくることとの実感がある、改めて説きたいと思う。
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