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「股関節重心」と「お灸セルフケア」でコリ・痛みの無い身体に

コリと痛みの無い身体へと自身の身体を変えていくプロセスの記録とお灸セルフケアについて

卒業臨床実技試験を概観する(増補)〜西洋医学的と東洋医学的、あるいは鍼灸の体系性とは〜

2017-08-25 00:12:50 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
卒業臨床実技試験の形式と内容を概観する。これは、西洋医学と東洋医学のモザイク、言ってみれば少林寺拳法なのか?

9月に行われる予定の卒業臨床実技試験に備えて、出題内容を概観して、自身の出来ること出来ないこと、知っていること知らないことをチェックしていった。

大きな流れとしては、「医療面接(西洋医学的、東洋医学的)、舌診、脈診」(8分間)→「徒手検査、病態把握、弁証論治」(7分間)→「鍼灸施術(治療)」(10分間)である。内容的には、三年間に学んだことを限られた試験時間内に詰め込んで、試すということであり、それはそれで良いとは思う。

しかしながら、一二気になる点がある。一つは、鑑別診断の問題である。我々が実際に鍼灸の施術を行うにあたって、まず何よりも問題となるのがその病気が鍼灸の適応となるのか否かの鑑別であるが、そのことを、その実力を問わない、試験内容となっているということ。

もう一つは、西洋医学的と東洋医学的の二つの視点からの医療面接を行なっての、病態把握であり、施術(治療)であるのだが、それら二つの異なった体系である筈の西洋医学と東洋医学をどう両立、同居させるのか、という問題である。その困難性を問わない、それ以前にそこには困難性が無いかの如くの試験のありかたである。

もっと言えば、東洋医学に西洋医学を継ぎ足せば、あるいは西洋医学に東洋医学を継ぎ足せば、それで十分な現代的な東洋医学=鍼灸となっている、と思っているのかと思わされる、卒業臨床実技試験の形式と内容である。

ここは、技の普遍的な問題として考えてみれば、レベルの違う二つの異なった体系を単純に足し算して一つの体系としてしまっていいのだろうか?という問題、もっと言えば、そのような足し算をした場合に、1+1=2になってくれずに1+1<1となりかねないのではないだろうかという問題が、予測される。

これは以前に少し説いたと思うが、鍼灸+整骨あるいは鍼灸+マッサージという問題と論理的には同じことになってしまうのではなかろうか?という危惧である。またここは、南郷先生が説いてくださっている少林寺拳法の問題、論理と合わせて考えてやるならば、その問題点、解決の糸口が見えてくるのでは?とも思える。

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