初心にかえる

私たち霊団の者も皆さんも、ともに大霊への奉仕者です。ただ私たちは皆さんよりホンの少しばかり先を歩んでいるというに過ぎません。そこでこうして引き返してきて、これまでに学んだものの中から皆さんのお役に立つものをお分けしようというわけです。

お互いに扶助し合うということが生命の根本原理だからです。互助の精神のないところには荒廃があるのみです。互助の精神のあるところには平和と幸せが生まれます。地上世界はその互助の精神によって新しい社会を築かないといけません。原理はいたって簡単なのです。人間がそれをややこしくしているのです。

ダブルワークをするつもりはなかったのに、最近、別の介護施設にお手伝いに行っている。ここの施設の入居者さんは皆、認知症であっても、日常生活が自力している人が多い。ここの職員さんからよく「入居者さんが一番だからね」と言われる。

施設内の雰囲気も良い。

私も初めはそう思って介護士として働いていたんだけど、介護度が高い入居者さんの対応や、日常の業務に追われて、いつの間にか大切なことを忘れそうになっていた。

相手の立場に立って行動する、自分ならどうしてもらったら嬉しいか、どうすることが良いのか。初心にかえって頑張ります。



間違いを犯しても

まじめに、あなたなりの最善を尽くすことです。

そして他人に対して寛容と慈悲の心を向けてあげることです。

それができるということが進化しつつある霊の証です。

人間は誰一人として完全な者はいません。

煩悩をそなえた存在であり未熟であるが故に、時には的はずれのことを考えて間違いを犯すものです。

だからこそお互いに寛容と慈悲と受容性と愛が大切となるわけです。

経験を通して、大切なことに気づく。

人を思いやる心を忘れない。

お金では買えない

本当の価値の尺度は霊的成長度です。それは、その人の生活、日常の行為・言動によって、みずから成就していくもので、それがすべてであり、それしかないのです。

お金で徳は買えません。お金で霊的成長は買えません。お金で霊格は高められません。

忙しい毎日を過ごしていると、この世的なことにばかりに意識が向いてしまう。

大切なのは日常生活、自分が何を思い、何ができるか、今を意識する。

人間は死後も生き続ける

〈死んだ人〉たちは、あなたのもとから

去ってしまうのではありません。

死という名のドアを通り抜けて新しい生活へ入っていくだけです。その人たちにとって、死は大きな解放です。

決して苦しいものではありません。

彼らにとって唯一のつらさは、地上に残した人々が自分のことで嘆き悲しんでいることです。

自分の寿命を全うした場合は上記の通りで、自殺の場合は状況が違う。自分の寿命まで真っ暗闇の中にいないといけない。その中で他の人からの愛の念が光となって自殺者に届くようだ。私たちにできることは愛念を送ること。

私の働く介護施設の入居者にあやこさんがいる。

旦那さんを若くに亡くされているんだけど、「最近、夢に何度も主人が出てくるの、私はもう死ぬのかもしれない。死ぬことばり考えているの」

「主人の最後もちゃんとしてあげれなくて、お墓参りにも行きたいが、家族も忙しいからお願いもできない、近くにあるのに」と思いつめた表情で話される。

そういえば、いつも外を眺め、旦那さんのことを考えておられたようだ。

私「人の寿命は決まっていますが、それまでは生きないといけないんですよ。人間は死んで肉体が無くなっても、霊として生き続けるんですよ」

「旦那さんに会うのに、お墓に行かなくと、心の中で思うことで、いつでも伝わりますよ」

「あまり自分を責めないで下さい。あやこさんが悲しむことが、一番旦那さんを悲しませることになりますよ」

とお話しすると、少し落ち着かれたようだった。

その時にふっと、お線香の香りが漂ってきた。きっと旦那さんが近くに来られてたんだと思う。

無駄なことはない

人生の一瞬たりとも、無駄でなく、間違ったものはない。人の経験、人生の目的、これらはすべて、魂の成長と内在の自己顕現のためにある。経験の下をよく掘り下げて、知恵と知を求めるなら、その進歩と自己顕現の速度は早まる。大切なことは、表面の出来事ではない。その境遇だとか富のあるなしではない。本人のその境遇への反応の仕方、隣人と神に対する自己のかかわり方、これである。人生航路の一つ一つは、その者が日々通過する悟りへの門である。

この世に偶然はない。

日々起こる出来事に対して逃げずに、経験することが、霊性が上がる最短である。

嫌なことは避けたいし、嫌な思いもなるべくしたくない。

苦手な相手を避けていたけれど、向き合わないといけない。頭で考えるのは簡単なんだけど、肉体は重いな。