晴朗無上

日々の出来事など

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2009-06-13 20:34:08 | Weblog
『犬を連れた奥さん』アントン・チェーホフ 小笠原豊樹・訳

 「愛を読む人」で、象徴的に出てきた作品なので、なんだか読みたくなって。

 ひと夏の恋が、結局はどうしようもない恋、というかせつない
 不倫へと変わっていくんだけど。

 うーん、なんだかせつないな。
 この人には『愛』ではなくただの
 『逢い』だけを求めてるとわりきってしまえばいいのに、
 なーんて思うのだけど、
 やっぱり『愛』というのは神聖だし、芸術になりうるものだし・・・

 
 『愛』がからむと、生きているのが苦しくなる、難しくなる。
 だから、上等な作品になるのだろうけど・・・

 チェーホフは、はじめて読んだけど、けっこうおもしろい。

 ・・・亀山先生は、どうなんだろ?
 ドストエフスキーの足元にも及ばん、なーんておもってたりして。