たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

ニーア オートマタ Eエンドクリア 感想

2017-03-08 21:52:43 | ニーア
まさかシューティングゲームプレイしながら泣きそうになるとは思わなかった
ポッド042の「私はこの結末を認めない」が最高に熱すぎた…

ニーアは性根の悪い鬱ゲー。今作も全滅エンドしか用意されていないと思った矢先にまさかの祝福エンドがあるとは

ヨコオタロウさんは、このエンドはハッピーエンドかどうかはプレイヤー各々で想像してほしいとインタビュー記事で述べている
確かに今後プラスにもマイナスにも転びうる。同じ事がまた繰り返されるだけかもしれない

それでも生きている限り、無限の可能性があり希望がある
その終わり方が最高に良かった


レプリカントはDODに続き絶望しかないんですよね
どう足掻いても未来はない

そこが今作ヨコオタロウさんがトチ狂ったのかこんなにハッピーなIFも用意してくださった

従来のファンのプレイヤーはこのツンデレエンディングにクリティカルヒットで喜んだはず


しかも大切なデータを失いながらのシューティング


すいません、自分はチキンなんでメッセージはオンにしましたが、セーブデータ犠牲は出来ませんでした…
まだサブクエスト実は一つもやってないですしという言い訳

あの鬼畜難易度で救済がなければクリアは無理、さぁクリアした後に貴方は他のプレイヤーを助けますかという質問

ここが本当にヨコオタロウさんのゲームだなぁと感じました

しかもセーブデータ犠牲救済の質問の前にわざと、他者にメッセージ送りますかと質問を持ってくる。この鬼畜さ

ヨコオタロウさんはユーザーの心理をよく理解してらっしゃる


オートマタは製作者の意図が意図した通りにダイレクトにゲームのテーマや要素に結びついている
その製作の密なコミュニケーションの連携は称賛もの

プラチナゲームズは100%のモノを求められたらそれを150%にして返すのが流儀らしいですね
ヨコオタロウさんのクリエイター気質に非常にマッチしているのでしょう


全ての要素がオートマタをオートマタにした


例えばセーブ要素をとってもそう
今作にオートセーブはない。クイックセーブなんてユーザーの遊びやすさに配慮した要素を入れているのに「あえて」オートセーブはない

それはセーブ自体がアンドロイド達のデータアップロードを重ねているからである
セーブはアクセスポイント周辺でしか基本出来ないようになっているのは擬似的にバンカーへのデータアップロードも意図しているんですよね多分
義体とアクセスポイントとバンカーの役割を生かした上手い演出

また、面白い事にCルートでバンカーが破壊された後はコンティニューが選択から無くなりアクセスポイントからのロードのみとなる
バンカーのデータ保管支援が無くなり死の直前からのやり直しが出来なくなる

シナリオとゲームシステムを連動させた上手い手法


こんな感じで製作者があれこれ指示してそれを上手くゲームに落とし込んでいるんだろうなぁって思うポイントがいくつもあるんですよね
勘繰りすぎかもしれないですが



本当にニーア オートマタは近年稀に見る傑作です

実は最近、FF15やペルソナ5、fallout4やバイオ7などの大作を買ってはいますがどれも途中で積んでしまうんですよね
気づいたらCODシリーズをプレイしている自分がいる

それがオートマタは全クリが出来た
それだけ面白かったという事の裏返しです



ここまでベタ褒めするゲームも珍しい



ただ、シナリオの泣きの部分についてはレプリカントの方が上です

しかしテーマはオートマタの方が深く、考えさせられる


個人的主観満載ですが、今作のテーマは「魂や心はどこにあるのか」というモノだと思います
そしてその答えは、他者との繋がりのラインの中に自然と生まれるモノであると考えます

自分の中にはない、他者の中にもない
自分と他者間のコミュニケーションの繋がりの中に見えないものとして存在する

オートマタではCルートでは自我が存在しなかった筈のポッド042、153にまで自我が生まれる

個人は個人の中に個を持たず、他者との触れ合いの中で他者の心の中に自分の像を持つ

ペルソナとかでよく使われている、コミュニケーションの数だけ仮面を持つだとか、近い意味合いに感じます

アンドロイド達は始まりは機械生命体のコアを元に自我を作られ、そのアイデンティティーに従いインプットされた命令と自我のせめぎ合いの中で動いていた
しかし、同属のアンドロイドや機械生命体と関わる内にインプットされた命令のしがらみや人類の信仰や羨望から解き放たれ、自由意志を獲得する

今作の主人公は9Sで、彼が1人の人間(アンドロイドだけど)として新生する話だと勝手に感想を持ってます
Cルート序盤ではバンカー破壊による来歴、行動指針の喪失。人類既に滅亡の事実により信仰心を喪い
機械生命体とA2への憎悪を起源に新生しましたが

Cルートラストからエンディングにかけて再び生まれ変わる
Cルートラストでは、9Sは「それでも人類が恋しい」と吐露してましたが、あれはそうインプットされた命令と人類への羨望の本心のせめぎ合いの結果だった

Dエンドでは死の瞬間、サウンドノベルが始まった段階で再び新生しますが、時既に遅し
Dエンドでは死の未来しかない


だけどEエンドでは新たにポッド達のおかげで命を手に入れる


個人の感想ではEエンド後の未来はハッピーな物語が続くと勝手に思ってます



もう人類が何千年前に滅んでいるんだから、あの世界観ではもうアンドロイドと機械生命体達が新人類を名乗っていいと思うんですよね

そもそもアンドロイドや機械生命体が下、人類が上という価値観は既存の価値観

オートマタの世界ではアンドロイドと機械生命体がそれぞれ戦争を通して次の段階へ進化した今、新しい価値観としてアンドロイドと機械生命体が新たな生命の基準になって然るべき


あの世界では人類が神と同義に扱われていたのも面白いですね
人類が神を信仰していたように


機械生命体の主要登場キャラが人類史の過去の偉人というのも面白い

エンゲルスやパスカル、サルトルや孔子、老師

徐々に文章がまとまらなくなってきたのでまとめるとニーア オートマタはかなり面白かった


サントラは既に予約済み


今作もMONACAのBGMは神

基本、濫用すると安っぽくなるので神◯◯なんて言葉はあんまり使いたくないですが本当に神



依存スル弱者、還ラナイ声、曖昧ナ希望/氷雨がお気に入り

とりあえずサブクエスト全て回収しながらAルートからやり直そうかな
2Eの真実や、9Sの孤独に着目しながらシナリオを振り返る事で印象も全然違ったものになると思われる

2Bは2Eとして本編開始前から何度も高性能モデルゆえにヨルハ計画の真実に気づき危険視されてきた9Sモデルを殺し続けていたみたいだし


A2のバックボーンもサブクエストやレジスタンスキャンプの端末の過去話見ないと多分全くわからない


そしてエミール関連のイベント
レプリカントとつながっているだけでもう泣ける

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