たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

MGS V TPP プレイ日記6 カセットテープ 真実の記録を聴いて

2015-09-14 23:43:30 | MGS
まさかおっさんがただ話すだけのカセットテープを聴くだけで泣くなんて思いもよらなかった


最後のスネークを見舞うゼロのカセットテープ。途中からぼろくそに泣いてしまいました

ゼロの株が急上昇で限界突破



ゼロはスネーク病かってほどに彼のことしか頭にありませんね
オセロットもヱヴァもミラーも皆、彼を中心に考え動いていた



今までのシリーズではMGS3より後のゼロの動向、心情が一切見えなかったんですよね。それが今作のカセットテープ、真実の記録により明かされることになる




正直このカセットを聴いただけで自分の中にはTPPのストーリーが中抜きされた未完だった事実を軽く吹き飛ばすほどの感動と衝撃がありました

ストーリーの盛り上がりとしてはMGS3のボスのデブリーフィング、MGS4でのオールドとリキオセの最後の死闘に準じる感動がそこにあった



TPPでは結局ビックボスの闇落ちの謎はプレイヤーに委ねられる、そしてビックボスの謎と同じくらい重要度の高かったゼロを中心とした愛国者設立メンバー達のドラマの真実が最終作でようやくあかされたんですよね

相変わらずシギントとクラークは謎に包まれたままだけど



もう自分は満足です。真実の記録を聴いた後の自分にはMGS4をクリアし終えた後と同じくらいの満足感があります



TPPはゲーム部分はシリーズ最高峰、世界のゲームに堂々と立ち向かえるレベルのアクションゲームでした

ストーリー部分についてはオープンワールドゲーやヴェノムのストーリーにおける役割の特殊性から
どうしてもMGSシリーズの事実を追いかける形のものになり、種明かし的面白さはあれど今までのMGSにあった深いドラマは希薄だった



それが真実の記録によって今までのMGSらしさを取り戻した
そうだよ、こんな感動を待ってたんだよ






カセットを聴いて
ゼロという男の詳細が見えました
MGS4でビックボスの口から説明はありましたが、ビックボスとゼロ、二人は対立しながらも真に憎み合っていたわけではない


共に最高の友と認め合いながらも信念の違いから対立が生まれる


考えてみればザ・ボスは厄介な宗教とも取れました
神を信仰する二人の信者が神が没した後、その意志を遂げるため独自に解釈をするが思いは別れ派閥が生じ互いの宗教戦争が始まった

MGS4で宗教に準えられていたようにこの当てはめがぴったりですね




ゼロは唯一の友と信じたスネークの離反により人間不信に陥った
その結果が人を寄せ付けず、すべてを情報という防壁で遮断したアパートだった

人に囲まれた環境に居ながらもゼロは常に独りだった

パスとの会話により世間や流行からも自ら離れていったさながら世捨て人のようなゼロの孤独の悲しみが深く伝わってくる
世捨て人とはなっても世を憂う心は捨てていないんですよね

その行いが正しいかどうかは別として、ゼロもザ・ボスの意志を信じ世界を変えていこうと戦っていた



ビックボスとゼロは憎しみあい戦っていたわけではない。むしろ彼らは世界を一つにするために世界と戦い続け、その過程で互いに互いが障害として立ちふさがってくるから打倒しなければならない関係だけであった




ゼロは歪んだ形だったかもしれないけど本当にスネークのことが好きだった

パスとの会話で見えたゼロのイメージは寂しそうな目をしたひどく頭の切れる優しいおじいちゃんといった印象
そこに狂気はあれど根源にある心は純粋なものであったことがうかがい知れる



ゼロとオセロットとの会話でもゼロの株が上がるとともにさらにオセロットの株も上がる
オセロット最高ですねもう

どれだけビックボスに心酔しているのかと


真のビックボスとオセロットとの会話ではMGS4でオセロットが自己暗示によりリキッドに擬態していたネタも拾われてましたね
オセロットは心理カウンセラーになった方が才能を活かせるんじゃないかってくらいの超性能っぷりを発揮

ヴェノムのビックボスとしての精神形成も彼の尽力によるもの





話はゼロに戻りますが


ああ、ゼロが最高すぎた

今まで靄がかかっていた内容だけに、その霧がはれるやいなや一気にゼロのことを好きになりました


もう一度MGS3をプレイしたくなったり、MGS4のEDを見たくなりますね


真実の記録を聴いた後じゃまともにMGS4のEDが直視できないかもしれない




そして冒頭のキプロスの病院でおそらくクワイエットが報告をいれた「Vが目覚めた」という言葉
小島監督も発売直前にずっとV has come toとtweetしてましたがそういう意味があったとは…

EP46では序章・覚醒とは異なり、V has come toがエコーとして鳴り響き少しホラー調でしたが、あれはさまざまなカットアウトを通じ世界中の重要人物にビッグボスが目覚めた事を知らせていたんですね


しかしビッグボスとヴェノムが同じタイミングで目覚めたのは奇跡だったんだろうなぁ


ビッグボスの目覚めにはヴェノムの同時覚醒や第三の少年を乗せた飛行機の頭上通過、近隣にヴォルギンがいた事も含めてさまざまな偶然が重なり、演出的には偶然が重なりそれは必然であった。という体なんだろうか





本当に小島監督は最後にコナミで素晴らしい作品を作ってくださった


28年間ありがとうございます


生涯現役宣言されているようですがこれからも小島監督信者でありつづけます



FOXエンジンを使ったTPPが技術的には小島監督の最高傑作でしょう。コナミという土台をおそらく失うことになるでしょうが、しかしゲームの面白さは技術によらない。大切なのはゲームの中に存在する心
初期MGの頃のように今度は技術的に制約があるからこそ生まれてくるだろうゲームにこれからも期待しています

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-10-29 15:45:36
>しかしビッグボスとヴェノムが同じタイミングで目覚めたのは奇跡だったんだろうなぁ

2人が目覚めたのは同タイミングではないですよ
さきにBIGBOSSが目覚め、世界にその事が知れたので急遽ヴェノムを起こしたのです。
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Unknown (たきゆ)
2015-10-29 21:04:02
スマホアプリのカセットテープで聞き直してみたらその通りでした
これはすみませんm(_ _)m

ヴェノムがいっそう不憫に思えますね
ヴェノム本人はビッグボスの影武者になれる事を誇りに思ってるでしょうが
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