ゲームを120点だとすると、アニメ1話は60点くらいかなぁ
まだ判断するには早いので一旦保留というかたちに
前情報によるとアニメ版はゲーム版とは内容が異なるアニメへとなるらしいですが
1話はほぼゲームをそのままアニメへと落とし込んだ形に
良い点としてはゲーム内容がそのまま忠実にアニメに落とし込まれているので、ファンにとってイメージと違ってしまうってのがない部分か
しかし、忠実にアニメ化しすぎていてアニメならではのウリが1話見た時点では見えなかった
また、ゲームだからこそ伝えられるメッセージ性をアニメで伝えきれるかどうか
オートマタはキーポイントとして、アンドロイドと機械生命体それぞれの自我の芽生えがある
二律背反した感情に苦しみながら、意味を見出せない代理戦争に臨み両者退くことなく前に進み続ける部分が退廃的な尊さ、美しさに繋がるわけだけど
やはり能動的な操作、自分のプレイがダイレクトにプレイヤーに伝わっていくゲーム版と比較してアニメはその部分の演出が弱いと実感
機械生命体にも自我が生まれつつある描写として、Aパート冒頭に機械生命体が仲間にオイルを差して生き返らせようとするシーン
9Sに適当に言語データを再生しているだけで意味などはない、と吐き捨てられる工場のシーン
戦闘する意思を持たない機械生命体の出現など
描写自体はしているけども、それが視聴者に深く響いてくることはないと思う
ニーア はレプリカントのころからオートマタに共通するつくりとして
主人公を操作するプレイヤーに雑魚キャラやボスを倒させることで、罪悪感や悲哀。どうしようもなさを感じるように演出してくる鬼畜ゲームである
この部分は能動的な娯楽であるゲームでしか表現しえない部分
本来、アクションゲームとは敵を倒すことが快感へと繋がるものであるべきなのに
その行為に対してゲーム自身がプレイヤーに負の感情のメッセージを叩きつけるようデザインしてくるのはさすがの一言
メタルギアソリッドシリーズでも同様の試みによるネタが仕込まれていたりする
リキッドがソリッドに放つ「殺戮を楽しんでいるのだよ、貴様は!」という名セリフは劇中としてはソリッドへ向けられた言葉であるが
ソリッドを貫通してそのままプレイヤーに突き刺さるように意図されて作られたギミックだったりする
オートマタもプレイヤーが2Bを9Sをそれぞれ自分の手で操作していくからこそ、それぞれが持つ苦悩、葛藤がじかにプレイヤーに伝わるようになっているので
ゲームプレイ(能動)からアニメ視聴(受動)へと、媒体が異なって
どこまでゲームが伝えようとしているメッセージにアニメが迫れるかは疑問
1話目で判断するのはまだ早いけども、個人的感想としてはこのままゲームを忠実になぞるだけでは伝えきれないだろうと判断
ゆえに、もういっそアニオリとも言えるくらいゲームを魔改造してアニメならではの魅せ方で新しいオートマタを描いて欲しいと感じた次第
もしかしたら、1話はゲームプレイ済みの視聴者に安心感を与えるためにゲームに忠実すぎるほど忠実にアニメ化しただけで2話以降はがらりと雰囲気を変えてくるかもしれませんが
また、MONACAのBGMはやはり新規曲はおそらくほとんどなく、大部分がゲームからのそのままの流用できそう
もしそうならかなり残念だったりする
MONACAのBGMは完成度の高い神曲なんだけども、それを単純に切り貼りしてつなげただけではアニメ作品として見た場合
雰囲気が浮いたように感じてしまう
ゲーム用BGMとアニメ用BGMは運用や演出意図が異なるので
希望としては、大半をアニメ用に新たに作り直したり新曲を用意したり
ここはこの曲じゃないとダメって部分だけそのまま持ってくるようにして欲しかった
オートマタ
全体の感想としては、完成度の高いアニメ化で一定の満足度ではあるけど
ゲームを忠実にアニメ化しているにとどまるので、アニメならではのウリが見出せず
また、ゲームでしか表現しえない部分をどこまでアニメで表現できるか。結構怪しさを感じてしまった
1話の流れのまま最終回までいくのなら、可でも不可でもなくな印象
今後、大冒険してがらりと変えてくるなら評価は未知数
そういった印象です
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