METAL GEAR SURVIVE
悪くない、むしろ良い
面白い
相変わらずKONAMIは大嫌いな会社です
しかし、現実世界でも犯罪者の子が犯罪者かと問われるとそうでないように
生まれ落ちる子に罪はない
サバイヴは出生理由自体は悪です
集金の為にローコストで「小島監督の創った」FOXエンジンとTPPのリソースを利用しまくった圧倒的ローコスト
おそらく日本で10〜20万本代辺りまでは超えて世界で見ると100万本に売り上げが届くでしょう
KONAMIが成功を収めるのは胸糞悪いですが、会社とそれが作り出したゲームは切り離して見ないとゲーマーとして恥ずかしいし
なにより小島監督への無礼にあたる
Amazonのレビューがアテにならないのは常ですが、発売当初今の時期はKONAMIへのネガキャン。小島監督を信奉するあまりゲームを審美する目が曇った的外れなレビューばかりですからね
確かにfack KONAMIでKONAMIは早く潰れて欲しいのはあります
しかしサバイヴは普通に面白いと評価していいレベルのゲームでした
なお、企業姿勢が透けて見える造りが随所に見られます
まず、ゲーム起動時の画面が「今後のイベントの予定」「アップデートの予定」「SVコインについての説明」(←特にこれが重要)
なんですよね
そう。ソシャゲのそれなんです
KONAMIはおそらくサバイヴユーザーを取り囲んだ後はソシャゲスタイルの運営で課金促しまくりの運営に切り替えて来ます
まぁ今のコンシューマが生き残るのはそれしかない環境なのが辛くて悲しいところではありますが
CODも課金祭りで潤いまくり
最近ではSWBF2も課金で炎上していましたね
時代がコンシューマにおいても課金を強いてくる
とまぁソシャゲ批判は置いといて純粋にゲームの評価を
因みにシングルプレイで数時間プレイし、エアタンクを手に入れて少し後くらいの進捗状況
純粋に面白い
それもそのはず、TPPの公式modだから面白くならないわけがないんですよね
シナリオも「mgs」として見なければ海外映画のこの手のゾンビ・エイリアン・SFものとして楽しめる
ワームホール、ワンダラー、ディーテ世界を突拍子のないファンタジーで終わらせずに、時代や軍事と絡めて奥行きを持たせた設定として用意してきたのはなかなか評価できる
随所にmgsへのオマージュが見られ、グッドラックと名前を忘れたが上官の監視モニター越しの会話など既存のmgsファンへ向けた擦り寄りの姿勢は良い
なお、悲しいかなやはり小島監督不在のmgs
ムービーシーンのカットや演出、構成の魅せ方はお粗末にすぎる
いや十分なんだよ
普通のゲームなら及第点以上のムービーシーン
しかし、小島監督が全てこだわりを持ってカットを切ってきた既存のmgsのムービーシーンに比べたら、サバイヴのムービーシーンはただのそこらのゲームのイベントシーンにすぎない
小島監督って1つのムービーシーンの一瞬のSEを撮るのにも100以上のリテイクを重ねる時もあるんですよ
それと比べるとやはり今までのmgsにあった小島監督節、小島監督の「魂」はやはりサバイヴにはない
鬼才が作り上げた芸術品ではなく、一流が作り上げた良作という印象
ムービーシーンだけではなく新規プログラムの数々がやはり一流が作り上げた良作どまり
たとえば新規アクションはどれも大味でこれたぶんモーションキャプチャーマトモに取ってない
まぁ今のKONAMIにそんな「不必要な」予算が制作チームに降りるわけないでしょうが
なお、シナリオはなかなか良さそう
XOFのリーヴというキャラがいるんですが、ディーテ世界でもとFOXの主人公とかち合う
しかしそこにワンダラーが
敵の敵は味方、呉越同舟というべきかこの2人は共闘することになるんですが
純粋にかつての敵同士が手を組むというのは熱いものがある
また、カロン部隊全滅の謎や緊急により人格分裂した部隊支援用AIのヴァージルなど、そそられるものがある
特に公式HPやwikiにも載っておらず、ぐぐっても出てこないのではあるが
ヴァージルの女性人格のAIの声優がおそらく東山奈央さんなのがけっこう嬉しい
4、5話撮りだめしていてまだ見れてませんが、ビートレスの同じくこちらでも人口AI役のレイシアと同じ演じなのでアナログハックされそうになる
ヴァージル東山さんはたぶんMGS2のタンカー編でのオタコンを意識しているのか
千里の道は1日にしてならず、とかのお茶目も披露するし
オタコンはMGS1のメイリンを意識してた訳だけども
純粋にサバイバル要素も面白い
空腹、喉の渇きという概念からハンティングゲーの要素もあり
基地の増設というシミュレーション的楽しみもある
クラフト、タワーディフェンス、ステルス、COOP
これらの要素が有機的に組み合わさり面白さへと結びつけている
しかし1つ1つの要素の作りは良くても作り込みが浅い
要は必要条件は満たしていても、十分まではいかない
たとえば、小島監督がもしサバイヴのゲーム性を作るとしたら
食料調理の演出も出来上がる料理分、グラフィックから調理演出から、食べた後の反応のセリフまで用意するでしょうね
上記はいわば無駄な部分、無駄な作り込みと会社の上役からは判断されるでしょう
だけど、その無駄な部分まで、ゲームの隅々まで魂を行き届かせたからこそ小島監督はクリエイターだったんです
とりあえず触りの印象としてはなかなか悪くない印象
シングルプレイを最後までプレイしてどうなるか、ですね
なおブログ主はサバイヴはゴミだろうと舐めてかかっていたので、もしかしたらここまで自分でも予想外に好印象を持ったのかもしれません
要は乗り越えるハードルの無い、ハードル走としてサバイヴをプレイしたわけです
シナリオ部分含めた評価や感想は追って書きます