むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

可能性と限界

2009年02月27日 00時51分45秒 | Weblog
最近、いろんな先輩記者と話す機会が多い。
それぞれの豊富な経験は勉強になる。
けれども、人間の想像力には限界がある、とも感じる。
たいていは自分の経験の範囲内でしか、価値観は描けない。

話は飛ぶけれど……。
これまで障害を持った人や難病患者は、全く別世界の人だと思っていた。
けれど、最近、急に身近に感じるようになった。
これまで、果たしてどれだけ深く理解してそうした人たちの記事を書いてきただろうか。

海外報道に当てはめると、新聞は、途上国やイスラム圏の苦悩、少数民族の悲哀、紛争地の惨状をどれだけ視線を合わせて伝えてきただろうか。
国際社会を動かしているのは、やっぱり米国、それとも欧州、中東……。
国際情勢の動きを敏感に追うのは大切だし、記事になりそうなことを記事にするのも立派な仕事だと思う。
けれど、光が当たらないところに目を向けるのが記者の本当の役割だとずっと思ってきた。

現実は難しいことばかり……。

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