むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

泡盛の思い

2009年09月08日 03時57分08秒 | Weblog
沖縄から職場に「泡盛」が届いた。

「これで君はしばらく現場に残れるな。おめでとう」
17年前の初任地で1年上の先輩だった記者からのお祝いだった。
心の底からうれしい。




この先輩記者は、平和や安全保障に関して書くことへのこだわりから10年以上前、沖縄の地方紙に転身した。
その後、いろいろと回り道をして念願だった米軍基地問題の担当になった。
描いた通りの活躍をし、昨年出した本は立派な賞も獲得した。

そんな先輩記者もそろそろ現場からはがされそうな年代を迎えている。
だから、彼は米軍基地問題で連載を続け、新たな本の出版に向けて頑張っている。
すべては、現場に残るための努力だ。



いろんな考え方はあるけれど、やっぱり新聞記者は現場で書いてなんぼだと思う。

「いつまで書けるか。僕にとっては今は1年、1年が勝負だ」
先輩記者は、自分の立場を冷静に見つめながら、理想を捨てない。
本当にいい仕事って、そんな生き残りをかけた大きなプレッシャーの中でしか生まれないんだろう。


泡盛に込められた思いを少しでも受け継ぎたい。