◎200番台湘南ブロック塗装の記事は→コチラ
こんばんは、毎度おなじみのKボーイです
今日も相変わらずのNゲージを一席。
お題は先日再生産となった斜めストライプの国鉄型特急電車です。
ということで、
斜めストライプの国鉄形特急電車、
TOMIXの185系0番台 特急「踊り子」のお話です
ご承知の方も多いと思いますが、TOMIXのリニューアル品はごだわりがつまった素晴らしい模型です。
1年半前の初回生産時はあっという間に模型店から蒸発しました。なので、早期の再生産は非常にありがたいですね。
今回の再生産にあたり基本セットAのみ購入したところ、ほんのり車体色が変わっております。
画像手前が2019年の初回品、奥が2020年の再生産品です。
地色のクリーム10号がやや黄色くなり、緑色はツヤが増しています。
ただし、「色を変えた」というよりも、
塗料をしっかり吹き付けることで発色が良くなっただけの可能性が高いです
現に下のモハ184形の画像を見るとお分かりいただけると思いますが、
初回品(下)は車体中央部の通風孔部分に緑色がしっかりのっていない状態でしたが、今回の再生産品(上)はキレイに緑色が塗られています。ゆえに以前よりも厚塗りになっていると考えられます
それ以外の転写シート、列車番号シールの内容は変更ありません。
あとは初回品にあった説明書の誤植を修正したぐらいかな?
◎模型の概要◎
TOMIXの185系踊り子色は200番台含め4種類ありますが、この記事では0番台3種類のみ対象とします
〇主な共通仕様
(2)全車ハイグレード仕様
(3)基本セットAと増結セットで10両基本編成(A編成)を再現
(4)基本セットBは5両付属編成(C編成)を再現
(5)パンタグラフは基本セットAと増結セットがPS16P、基本セットBがPS21を装備
(6)取り付け済みトレインマークは「踊り子」、交換用に「湘南ライナー」「回送」が付属
〇製品構成
その1:品番98303「JR 185 0系 特急電車(踊り子・強化型スカート)基本セットA」
セット内容
・クハ185-0
・サロ185-0
・モハ184-0
・モハ185-0(動力車)
・クハ185-100
〇付属品
付属品はハイグレードモデルなのでたくさんあります。
パーツ類はコチラ、
・アンテナ類ランナー(信号炎管/ホイッスル/列車無線アンテナ)
・トイレタンク用ランナー×2
・先頭車用台車排障器
・ジャンパ栓
・列車無線アンテナ用穴開け治具
・特急シンボルマーク
・交換用トレインマーク(湘南ライナー・回送)
になります
その他列車番号用シールが1枚付属します。
コチラは200番台7両と共通です(解説は後述します)
そして転写シート、インレタはコチラ
収録車番は
10両編成用が
・A1編成(クハ185-1以下)
・A3編成(クハ185-5以下)
・A7編成(クハ185-14以下)
5両編成が
・C2編成(クハ185-4以下)
・C6編成(クハ185-12以下)※若干難ありな番号です(後述)
になります
その2:品番98305「JR 185 0系 特急電車(踊り子・強化型スカート)増結セット」
セット内容
・モハ184-0
・モハ185-0(動力なし)
・サロ185-0
・モハ184-0
・モハ185-0
付属品:トイレタンク用ランナー×1
その3:品番98304「JR 185 0系 特急電車(踊り子・強化型スカート)基本セットB」
セット内容
・クハ185-0
・サハ185-0
・モハ184-0
・モハ185-0(動力車)
・クハ185-100
付属品:基本セットAと同じ、ただしトイレタンク用ランナーは1つになります。
製品構成は以上です
ちなみにパッケージイラストは基本セットA・Bで別々のイラストです。描かれている列車番号も違います
さて、実車は153系電車置き換えと、急行「伊豆」の特急格上げに向けて昭和56年(1981年)に登場した特急形電車です。特急形ながら普通列車運用に対応した接客設備を持ち、また当時の国鉄形電車では斬新な緑の斜めストライプ塗装で登場しました
(実車 185系A7編成 大船にて)
JR化後はリニューアルに伴う塗装変更や強化型スカートに交換等がありましたが、2019年現在は200番台も含め全車両斜めストライプ塗装になっています
〇模型の細かい所〇
まずはお顔から
旧製品でも前面の造形に定評のあったTOMIXだけあって、手堅くできているかと。
ライトに関しては、ヘッドライトは良い具合に点灯しますが、テールライトはやや暗く、トレインマークの方がよっぽど明るいです
もちろん、
200番台とはお顔を作り分けています。
200番台特有の前面のタイフォンカバーを再現している他、0番台では撤去され、200番台では残置されているKE64ジャンパ連結器の栓受(前面左下)、その有無もきちんと再現されています
参考までに旧製品とKATO製を並べてみます
「185系らしさ」という意味では、旧製品は決して負けてはおりません。KATOは…車高が高い上に馬面ですね
クハ185形の側面です
上からトミックスの旧製品、トミックスの現行品、下がカトーです。
お顔が残念なKATOですが、側面はクツズリの銀色やATS標記、禁煙車表示が印刷されており見栄えはよいかと。その点TOMIXはあっさりしています。
次に中間車の側面をお見せしましょう
次に屋根上を見てみましょう。
普通車のクーラー(奥)はAU75Cの三菱製(AU75CM)、グリーン車のクーラー(手前)はAU71Cです。クーラーの前後にある強制換気装置もそつなくできています
ところで、185系0番台普通車のクーラーといえばこのAU75CMタイプが一般的ですが、ステンレス製キセのAU75Fに換装される例も多いです。適宜ステンレス製のキセを模したAU75Gクーラーを適宜混ぜるとより実車に近い姿となります
それにしても屋根色は実車が塗り屋根なのにちょいと濃すぎる感があります
パンタグラフは基本セットAと増結セットがPS16(品番0230 PS16P)、基本セットBがPS21(0291)を装備しています。
両者はすり板の先端部分とパンダ台の形状が異なります。
先頭車のボディと床板を分解してみます
シースルー構造ではありませんが
パネルや時刻表差し表現があります
◎付属品の諸々話◎
クハ185-100のジャンパ栓は将来のバリエーション展開を考慮した仕様となっていて、要は登場時仕様を発売した時に効果を発揮します
取付穴が3つありますが、現在の姿にする場合、右二つにジャンパ栓台座を、左側にジャンパ栓を差し込みます。
ジャンパ栓は例によって、先頭時用のホース付きと併結運転対応のホースなしの2種類です
なお、転写シートに含まれるC6編成はジャンパ栓台座の関係でちょっと難有りです。
と言いますのは、こちら実車C6編成の画像ですが、
ご覧の通り模型で言うジャンパ栓台座がありません。
このC6編成が製造された頃には既に153系の置き換えが進んでいました。
そのため153系との併結を考慮する必要がなくなった結果、東京方先頭車であるクハ185-112の153系併結用のKE64ジャンパ連結器が登場時から省略されました
この理由のために、C6編成は厳密にはダウトです。
※ちなみに波動用4両編成であるC7編成も同様の理由で台座がありません
そして、列車番号シールについて解説しますと、
これは200番台を含む各製品共通、収録内容は2020年3月改正以前の内容です。
初回品が発売された2019年3月当時の特急「踊り子」の定期列車2往復と、臨時扱いながら事実上の土休日運転の
「踊り子102・109・110号」の列番、そして「湘南ライナー」2往復分が収録されています
「踊り子」の列車番号と編成は、
・3034Mと3035M:東京~熱海間15両、熱海―伊豆急下田間10両の「踊り子114・115号」
・4034Mと4035M:「踊り子114・115号」の熱海―修善寺間5両用
・8022M:伊東―熱海間7両、熱海―東京間12両の「踊り子102号」(日曜運転)
・8029Mと8030M:東京~熱海間12両、熱海―伊豆急下田間7両の「踊り子109・110号」
・8072M:「踊り子102号」の修善寺から熱海までの5両用(日曜運転)
・8079Mと8080M:「踊り子109・110号」の熱海―修善寺間5両用
・9022M:「踊り子102号」の7両単独運転(日曜日をのぞく休日と土曜運転)
になります。
「湘南ライナー」に関しては3730M(10号)が7両編成、ただし2019年11月30日改正から翌年3月改正までは10両編成。3737M(17号)が10両編成で、3722M(2号)と3733M(13号)は15両編成の列車です。ただし3737Mも金曜は15両編成です。
整備は既に行いましたが、トレインマークは「湘南ライナー」、列車番号は3722M「湘南ライナー2号」、
車番はA7編成を選びました。なお、実車の車番の位置ですが、ストライプ帯にかからないようにずらして配置されているのが185系0番台の特徴です
うっかり車体中央に配置しないようにしましょう
(実車 クハ185-114 山側)
(実車 クハ185-114 海側)
(実車 サロ185-13 海側)
それと、A7編成の屋根上のクーラーですが、
2019年3月10日現在、
2号車 モハ184-28が
AU75Cの東芝製(AU75CS)
(3号車 モハ185-28)
3・6・7・8号車が
ステンレスキセのAU75F、
いわゆるAU75Gタイプとなります
そして、
サロ185-13のクーラーのキセも
どうもステンレス製に見えます
これは是非、
クーラーも再現したいところ…
ということで、
TOMIXの分売パーツ、AU75Gを買ってきましたが、
どうやらサイズが一回り大きいらしく、無加工での換装は不可能でした
どうやら200番台7両セットで使われている銀色クーラーとAU75Gクーラーはまったく別の金型。
残念なことに200番台用のクーラーは分売パーツとしての設定がありません
なんてこった…
こうならヤケなので、
KATO製のAU75Gステンレス色(品番:Z04M1276)を取り付けることにしました
KATOとTOMIXでは取付足が異なりますが、面倒なので取付足をカットして、木工ボンドで直付けしました
でも、銀色の輝きはKATO製の方が上手です
◎いつもの車両紹介◎
1号車から4号車は海側、
5号車から10号車は山側です
1号車 クハ185-14
伊豆急下田方先頭車になります
実車は電動発電機や空気圧縮機など
補助機器を搭載する車両です、
前述の通り、実車のクーラーは
AU75のSタイプですが無視しています
主抵抗器や主制御器、
パンタグラフを搭載する基幹形式です
実車の現状に即して、
模型のクーラーを製品のものから
KATO製のAU75Gに交換しております
A編成では2両連結されるグリーン車です
便所窓がないのが不思議なところ、
200番台では追加されたからね
実車と同様に窓枠は金色です
4号車と同仕様です
実車のクーラーは
ステンレス製に換装されています
模型とは関係ありませんが、
ライナー列車での運用時は、
普通列車用のグリーン券で
サロ185に乗れるのでお得です
※6号車 モハ184-27と
7号車 モハ185-27は省略
こちらもクーラーを交換しております
メーカーとしてはこの9号車を
動力車とすることを推奨しています
東京方先頭車になります
車両紹介は以上です
◎まとめ◎
今回のTOMIX製185系ですが、入手は容易でも、細部に問題のあるKATO製で我慢していた私にとって、非常にインパクトのある製品となりました
私個人の感想ですが一番がインパクトあったのは、トレインマークに「回送」を入れたこと
再生産でも売れ行きも良いようですね。
結局、2020年3月に国鉄特急色のOM08編成を発売して、次に田町色(湘南色ブロック塗装)に発売する予定です。
実車もそろそろ引退ですし、次の一手(さよならセット)を考えているでしょうね
以上です
関連記事
なお、200番台国鉄特急色の記事は→コチラ
KATO 185系200番台「踊り子色」
→コチラ
KATO製185系と実車の比較記事
→コチラ
伊豆方面のお仲間、
KATO 251系「スーパービュー踊り子」
→コチラ
・2019年3月10日投稿
・2019年3月13日加筆
・2019年3月21日加筆
・2020年9月12日:再生産に伴い大幅修正
4月発売の鉄コレと並べるためにC編成を買いましたが、同じ考えの人がいっぱいいるためか探すのがなかなか大変でした。
今回の185系はC編成と売れ行きがいいみたいで、資金難から予約しなかったら、どこの店でも完売でビックリしたよ。
普通は付属編成はあまり売れないのだけど、沼津の踊り子達のお陰ですかねぇ。