Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

湘南ブロック塗装です。TOMIX 185系200番台「踊り子・新塗装」のお話

2021-07-01 17:03:28 | 鉄道模型-特急・急行形

ご覧いただきましてありがとうございます

毎度おなじみのKボーイです

本日は購入からしばらく塩漬け状態だったNゲージ入線記事です。
103系低運・非冷房に続く第2弾です。



TOMIX 185系200番台 湘南ブロック塗装・強化型スカートのお話です

TOMIXのハイグレード仕様の185系電車としては、
斜めストライプ、国鉄特急色に続いて第3弾となります。

製品名は「踊り子・新塗装」とありますが、
この記事では基本的に「湘南ブロック塗装」で通します。



(購入時の状態)

湘南ブロック塗装は1999年に登場で、2000年以降の東海道線東京口をNゲージで再現するのに欠かせない塗装ですが、今回の製品は強化型スカート仕様につき2010年以降の姿になります。

今回取り上げるのは200番台7両編成のB編成です。B編成は2013年3月の大宮総合車両センターへの転属後、B1編成を除いて波動用になっています。そういったこともあって、ちょっと通好みなセットです。

5両編成も購入していますが、それはまた別の機会にいたします

模型の参考になる文献ですが、

今回はとれいん』2011年7月号が最も頼りになります。
特集が117系・185系電車で、実車のサイド写真が豊富です

その他『鉄道ピクトリアル』2010年9月号、2019年3月号・4月号もおススメです

◎模型の概要
今回のプロトタイプは旧田町車両センター所属185系200番台B編成の内、ATCを搭載しない編成(B1・B2・B6・B7編成)になります。さらに普通車のクーラーが灰色のAU75Cなので、厳密に言うとB1もしくはB2編成になります。

模型的観点では従来品と比べて、いくつか変更点が見受けられます。
主な変更ポイントは、

●M-13モーターを採用
●ATS車上子の再現
●屋根を従来より明るいグレーに変更
●クーラーと強制換気装置をやや濃いグレーに変更

になります。

セットの内容は以下の通りです。


(基本セットの中)
□商品名:品番98398「185 200系特急電車(踊り子・新塗装・強化型スカート)セット

□車種構成

●クハ185-200
●モハ184-200
●モハ185-200
●サロ185-200
●モハ184-200
●モハ185-200(動力車)
●クハ185-300

□付属品

●特急シンボルマーク
●トレインマーク(湘南ライナー・普通)
●トレインマーク(おはようとちぎ・ホームタウンとちぎ)
●アンテナ類(信号炎管/列車無線アンテナ/ホイッスル)
●スノープロウ
●ジャンパ栓
●トイレタンク(×2ランナー)
●ATS車上子
●列車無線アンテナ用穴あけ治具
●転写シート(インレタ)
●列車番号シール

ハイグレードモデルだけに付属品がいっぱい。


パーツ類だけでもこれだけあります。
従来品と比較するとATS車上子が追加になっています。


交換用トレインマークは「湘南ライナー」の他、
待望の「普通」幕、「おはようとちぎ」「ホームタウンとちぎ」です

あとは「ホームライナー」があれば完璧かしら。

そして転写シートはこちらです。

A編成・B編成・C編成すべて共通で、
予備車体番号を含め透明ベースありです。

B編成についてはB1編成(クハ185-203以下)と
B7編成(クハ185-216以下)の車番が収録されています。

その他、A編成はA2・A5・A8編成、
C編成はC3・C5編成になります

車番についておススメはB1編成です。
この編成は2013年3月の大宮総合車両センターへの転属後も、2014年5月の廃車に至るまでグリーン車付き7両編成を維持した最後のB編成でした。


(実車B1編成 2013年12月31日 東神奈川にて)

B7編成はクーラーとジャンパ栓の問題が…

その他、トレインマークに対応した列車番号シールが付属。


コチラもA・B・C編成共通です。
B編成に使えるのは

●8029M(踊り子109号)※2012年3月以降
●8030M(踊り子110号)※2012年3月以降
●521M(普通伊東行)※2013年3月まで
●3452M(おはようライナー新宿22号)※2013年3月以降は10両編成
●5042M(おはようとちぎ)※2010年12月まで
●5041M(ホームタウンとちぎ)※2010年12月まで

になります。

普通伊東行の521Mが懐かしいですね。
ということで今回は「521M 普通」にしちゃいます

参考程度にB編成(7両編成)の強化型スカートへの施工日・施工所を書いておきます。

●B1編成 2010年6月11日 大宮
●B2編成 2010年10月8日 大宮
●B3編成 2010年9月22日 田町
●B4編成 2010年9月8日   田町
●B5編成 2010年7月29日 田町
●B6編成 2010年7月15日 田町
●B7編成 2010年5月11日 大宮

(ジェー・アール・アール『電車編成表』2012年夏号より)

概要は以上です


◎模型の整備の話
続いて模型の細かい所見てみましょう。

まずはお顔から。


お顔の出来は何度見ても素晴らしいです。
不安要素であった前面窓下の塗り分けもバッチリのようです

0番台製品と並べてみます。

200番台では、トレインマーク下のタイフォンにカバーがあるのが特徴です

細かい所では165系併結用のジャンパ栓が残っている姿を再現しています。
(クハ185-300のスカート部拡大)

ところが、このジャンパ栓ですが後年撤去した編成が殆どです。

(ジャンパ栓撤去済みの実車B7編成 2012年8月20日 大船にて)

ただ、いつ撤去したのかは曖昧です。
B7編成とB5編成は強化型スカートになる前に撤去されていましたが、その他の編成は田町時代に撤去された編成もあれば、波動用になってから撤去された編成もいました。

もちろん最後までジャンパ栓が残っていた車もいてB1編成がそれでした

話が逸れましたので元に戻します。

お顔の他にも0番台と200番台では、
モハの妻面にあるダクトの形状が違います。


本来目立たないところですが、こういった所も再現しています

さて、185系の模型と言えばかつてはKATOが主流。
ちょっと比較してみましょう。

KATOは200番台の湘南ブロック塗装を
発売してないので0番台で比較します。

大人げないんですけどね、こういうことをするのは…。
よく「似てない」と言われるKATO製185系電車、全体的に馬面なんでしょうな

お顔もさることながら、サイドを並べてみても…。
KATO製の車高の高さ!
同じ車両なのにここまで違うと笑うしかない。

しかし、KATO製は禁煙表示やエンド標記が印刷済みなのが良い点です。TOMIX製は印刷はおろか、インレタにも含まれていませんので。


車体色の解釈は、白はTOMIXの方が明るめ、オレンジは大体一緒、緑はKATOの方が鮮やかといった具合です。実車に忠実なのはTOMIXですが、KATOのシックな色解釈は各色の調和は取れていると思います

続いてサイドを見てみます。


(クハ185-200側面)
側面のブロック塗装に目立った乱れはないようです


(クハ185-200 運転台側拡大)
この角度からだと、今回追加されたATS車上子が映えますね。


(モハ184-200側面)

モハ184の床下は、0番台と200番台で異なる空気圧縮機を再現しています。


恥ずかしながら、TOMIXのハイグレードモデルが出るまで違いがあるとは知らなかった。
調べてみると、コンプレッサーの三相交流誘導機化とあるから、実車を扱う立場では大きな設計変更のようです。

模型から実車を学んだ、ということでしょうか。



(モハ185-200側面)



(サロ185-200側面)
窓枠は金色メッキです


サロ185の小ぶりなグリーン車マークですが、文字がしっかり判読できます

側面の次は屋根上です

今回の湘南ブロック塗装では屋根の色味を変更しています。



従来品に比べ屋根色が明るくなり、艶消しの梨地仕上げとなって、私好みになりました

一方でクーラーと強制換気装置の色が逆に濃くなってしまったのが惜しい。
好みの問題ではありますが…。

また、斜めストライプ仕様でAU75Gだったクーラーが、
今回の湘南ブロック塗装はAU75Cの三菱製(AU75CM)となっています。

これはプロトタイプの違いによるです。
斜めストライプは200番台の後期製造車を、
湘南ブロック塗装は前期製造車をモデルにしています

後期製造車では普通車のクーラーを
ステンレスキセのAU75Gに変更したのが目立つ特徴です。

後期製造車に該当するのは田町車B5~B7編成、
大宮車ではOM06~OM09編成です。

もちろん前期製造車でも
クーラーを銀キセのF形に交換した車はいます。



モハ185-200のパンタグラフは中央本線対応のPS24です。
元新前橋車を搭載するPS16Jに比べて小ぶりなのが特徴です

そのほか、

内装は普通車は緑系、グリーン車は青系で成形されています

模型の細かい所は以上です

◎模型の整備について
付属品の取り付けなど、入線整備の話を少しだけいたします

今回新たに追加されたATS車上子パーツですが、
説明書には取り付け方の記載がなく、
補足説明書が同封されています。


それによると、ATS車上子は取り付け足をカットする必要があります。
それらしい切り込みが入っているので、
その部分でカットすれば良いみたいです

列車無線アンテナは例によって、ユーザーがドリルで取り付け穴を開けるスタイル。
ドリル刃は0.5mmです。
JR仕様ぐらいは製品状態で穴を開けてもいいのに、とは常々思います

そして、製品にパーツとインレタのみでは側面が寂しいです。

そこで他社製シールやインレタでドレスアップします。
側面行先表示は、ジオマトリックスのJ8152A「185系 田町」、号車表示はKATOの185系シール、禁煙表示は世田谷総合車輛センター798「禁煙表記インレタ2」を使用します

ドレスアップ後はコチラ。

かなり良くなりました。
エンド標記は手ごろなのが入手できなかったので保留です

◎車両紹介
最後にいつもの車両紹介して終わりです



1号車 クハ185-203
 
伊豆急下田方先頭車になります



2号車 モハ184-206
電動発電機、コンプレッサーを搭載する中間電動車です



3号車 モハ185-206
パンタグラフ、主制御器を積む中間電動車です。
こちらはトレーラー仕様です



4号車 サロ185-203
中間に挟まるグリーン車です。

5号車 モハ184-205は省略


6号車 モハ185-205
こちらは動力車仕様です



7号車 クハ185-306
東京方先頭車になります

車両紹介は以上です

◎まとめ
TOMIXの185系ハイグレードモデルの第3弾となった湘南ブロック塗装、出来の良さは言うまでもありません。できることなら従来型スカートも付属していれば面白かったのですが、別途製品化するのでしょうかね?

発売前の懸案事項でブロック塗装も問題なく、これならエクスプレス185系カラーを出しても問題ないのではないでしょうか。

以上です

関連記事

TOMIX 185系0番台 斜めストライプ(踊り子色・強化型スカート)→コチラ

TOMIX 185系200番台国鉄特急色→コチラ

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« やっぱり関西まで行っても… | トップ | 先月控えめだったから、反動... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (宇都宮)
2021-06-25 23:34:03
久しぶりです。
おはようとちぎとホームタウンとちぎが入っていて私好みな内容ですね。
返信する
re: (Kボーイ)
2021-06-27 22:32:15
こちらこそ、お久しぶりです

栃木に工場があるトミックスだけに、外せないヘッドマークだったろうね。

おはようとちぎとホームタウンとちぎは2010年12月改正で廃止になったけど、ギリギリ強化型スカートでもいけるのね。
返信する

コメントを投稿

鉄道模型-特急・急行形」カテゴリの最新記事