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毎度お馴染みKボーイでございます
さて、本日はこのブログらしく、
京浜東北・根岸線のNゲージのお話です
お題はちょっと懐かしいあの電車。
TOMIX 209系0番台 後期型・京浜東北線のお話です
引退からもう10年以上経つのですね。
JR東日本のEシリーズの礎となった京浜東北線209系0番台です。
(ライトを純正品から「鐡」工房 KEY FACTORY製に交換しています)
Nゲージでは25年以上にわたりTOMIX製のみで、今回で5代目製品でしょうか?
細かいリニューアルを行いつつ、
今に至っております。
まあ、今回は思い出車両ということで
気合を入れて発売当日に購入し、
数日以内に入線整備を終える事ができました。
◎模型の概要
(製品状態)
この製品の「後期型」という製品名ですが、この「後期型」という言葉が何を指すのか、私にはよくわかりません。
恐らくは新津車両製作所において、10両編成丸ごと製造された編成を指すと思われます
この場合プロトタイプは、
旧浦和電車区ウラ46~48編成(5次車)および
67~78編成(9次車)になります。
開閉可能化工事を受けた側窓と、
前面のホーム検知装置の再現から、
時代設定はおおむね2007年から2009年頃と晩年になります。
〇主な仕様
- 車体は妻面にビードがなく、側面にドアコック蓋のあるタイプを再現
- ホーム検知装置付き前面を新規製作
- 側窓は開閉可能化工事後の姿を再現
- 前面表示は「21A 快速大宮」を取り付け済み
- 交換式前面表示パーツ付属
- プリント基板は白色LED
- 転写シートはウラ47・48・78編成の車番を収録
模型の視点から言えば、M-13モーターの採用とホーム検知装置表現の追加以外は、7次車セットからの設計変更はありません。
○基本セットの内容
□製品名:品番98432「JR209 0系通勤電車(後期型・京浜東北線)基本セット」
□車両
●クハ209
●モハ209(動力車)
●モハ208
●クハ208
□付属品
●アンテナ(列車無線アンテナ/信号炎管)
●避雷器
●前面表示×2
●転写シート(インレタ)
転写シート以外の付属品はコチラです。
アンテナと避雷器は従来からのものです。
前面表示は運番がマグサインタイプのもので、同じ内容のものが2個含まれます。
収録されている行先と運番は、
「63A 快速大船」、「25A 南浦和」
「19A 快速南浦和」「27A 東十条」、
「07B 快速東十条」、「23C蒲田」、
「09A 快速蒲田」、「19A 磯子」、
「29B 快速磯子」、「(運番なし) 京浜東北線」
です。
昼間の基本的な行先は網羅されています。
「京浜東北線」はネタ、でしょうな。
いつもの転写シート、インレタはこちらです。
車両番号は
●ウラ47編成(クハ209-48以下)
●ウラ48編成(クハ209-49以下)
●ウラ78編成(クハ209-80以下)
になります。
そのほか、号車番号、ATC標記、車椅子マーク、弱冷房車表示が収録されています
基本セット内容は以上です
○増結セットの内容
□製品名:品番98433「JR209 0系通勤電車(後期型・京浜東北線)増結セット」
□車両
●サハ209
●サハ208
●サハ209
●モハ209(トレーラー車)
●モハ208
□付属品
●避雷器
増結セットは以上です
両製品ともに、中敷きは10両対応です。フル編成が1つのケースに収まります。
そして、今回の基本セットにも、7次車セット同じく209系の初代製品を意識したPOPが入っております。
懐かしい人には懐かしいかと。
概要は以上です
◎模型の細かい所
概要が終わったので、車両の細かい部分を見ていきましょう
〇お顔回り
今回の後期型セットの大きな目玉は、
ホーム検知装置を追加した前面FRPです。
前回発売の7次車セットでも
再現されなかったホーム検知装置がついに再現!
ところで、上の画像をよく見ると、7次車セットと後期型セットで微妙に顔つきが違います。
気づきましたか?
その違いがコレ。
連結器上にある前面FRPの切り欠きです。
従来品と比較して、斜めに切られているのがわかります
実はこれ、相当稀なタイプです。
概要でも述べました通り、付属の転写シートには、ウラ47・48・78編成の車番が収録されています。
この3編成ぼ中でこのFRPの切り欠きに該当しますのは、ウラ47編成の大船方先頭車クハ208-48のみです。
(実車ウラ47編成 大船方)
一方の大宮方クハ209-48は多数派の垂直タイプです。
(ウラ47編成 クハ209-48)
どうしてこうなったかは、私にはわかりません。
ただ、TOMIXの担当者に対して、
「間違ってはいないけど、余計なことをしてくれた」
そんな感想を抱きました。
希少タイプでコアなファンには面白いと思いますが、今回の製品で言えば六分の一です。
エラーと指摘されてもおかしくはないです。
続いてライトの点灯具合を見てみましょう。
プリント基板の光源は白色LEDで、ヘッドライトも白色で点灯します。
これは7次車セットから変更はありません。
もちろん実車は電球でしたので、後で色を変えます。
〇側面など
前面の次は、側面を見てみましょう。
(クハ209形側面)
塗装・印刷全般ですが、7次車セットと比べても、特に変わっていません。
むしろ、銀塗装やスカイブルーの色味が変わっていなくて安心しました。
床板も従来品から変わっていません。
すなわち、床下配置が209系の空気式ドアエンジン車のそれで、クハ209形にはコンプレッサーのモールドが残っています。
(モハ209形 VVVF部拡大)
209系のVVVFと言えば、やっぱりコレですよね。
サハ208形の6ドアステッカーは印刷済みです。
サハ208形のボディは金型の設計年が古く、車外ドアコック蓋の手がけ表現は省略されています
側面は以上です
○初期型川重製タイプとの比較
TOMIXの209系0番台は川重製の初期型と、新津・東急の後期型の2タイプがあります。
目立つ違いは、
- 側面窓枠・側面方向幕のRの違い
- 妻面のビードの有無
- 車体側面ドアコック蓋のあるなし
になります。
窓枠と妻面のビードはメーカー間の差異で、ドアコックはドアエンジンの空気式か電気式かの違いです。
クハ208形の側面で比べますと、
こうなります。
川重製は窓枠が丸っぽいですね。
車端部を拡大します。
川重製に対して新津・東急製は、
窓枠が角ばっているのが特徴です。
さらに幕板も新津・東急製の方がやや広く、
屋根板の形状も異なります
妻面を比べると、
ビードの有無がわかるかと思います
比較はここまです
〇屋根回り
あとは屋根周りを軽く見てみましょう
クーラーの妻面は、相変わらずビード表現が省略されています。
細かい所は以上です
◎車両整備の話
また、入線整備についてお話します。
まずは白色点灯するヘッドライトを、電球色に変えます。
やり方はボディの裏側に、マッキーの茶色で着色した透明の塩ビ板を貼ります。
プリズムに直接着色すればいいじゃん、確かにそうなのですが、209系0番台の場合、設計上どうもうまくいかないようです。
信号炎管、列車無線アンテナ、避雷器は説明書通りに取り付けます。
付けた感想として、列車無線アンテナは、ややグラグラするのでゴム系接着剤を使用しても良いかも。
車番や号車番号といったインレタを貼りつつ、製品に含まれない側面方向幕、所属標記等をガレージメーカーの製品で再現します。
使うのはコチラの3種類です。
- 側面方向幕:鳳車両製造No.204「国電方向幕 根岸・京浜東北線」
- 編成番号札:富士川車輌工業No.5206「方向幕・表記ステッカー京浜東北線LED表示」
- 所属標記とドアコックの三角表記:トレジャータウンTTL801-67「209系標記(京浜東北)」
になります
所属標記はもちろん「宮ウラ」を貼ります。
「弱冷房車」は製品のインレタを使いますが、狭い幕板なので貼るのに最も苦労します
行先は「磯子」にしました。
本当は北行電車にしようかと思ったけど、模型の形態に合致するのがウラ47編成の大船方先頭車となると、南行電車にするしかないよね。
車番もウラ47編成をチョイス。
先頭車の遮光ケースに編成札を貼れば、
それらしい姿が出来上がりました
※2024年7月7日追記:
ライト基板を「鐡」工房 KEY FACTORY製のものに交換しました。
(明るくなりました)
整備の話は以上です
◎車両紹介
いつもの車両紹介です
2号車 モハ208-96
SIVやコンプレッサーと言った補助機器類を搭載しています。
3号車 モハ209-96
VVVFやパンタグラフを搭載する中間電動車です。
製品説明書の編成例では、8号車が動力車となっていますが、今回は南行電車を想定しているので、3号車を動力車としています。
4号車 サハ209-176
サハ209形は10両編成中、3両組み込まれていました。
5号車 サハ209-175は省略
6号車 サハ208-12
かつては、京浜東北線でも見られた多扉車です。
7号車 モハ208-95
模型としての仕様は2号車と変わりません。
9号車 サハ209-174は省略
車両紹介は以上です。
◎まとめ
今回の後期型セットは、通常品としては初の新津製ボディとなりました。
前面FRPのホーム検知装置を再現をしたのは良かったのですが、連結上の切り欠きを少数派を形態にしたことに、「やられた」とも思いましたね。お陰で7次車セットにお顔を流用する夢が潰えましたよ。
その前回品である7次車セットは限定品で、発売と同時に完売御礼でした。ゆえに買えなかった方も多かったと思います。また10両セットなので買いにくい面もあったと思います。
まあ、通常品はしばらく出ないだろうと思っていただけに、2年足らずで発売してくれたTOMIXの素早い対応に感謝申し上げます。
京浜東北線209系0番台のフル編成はこれで3本になりました。
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◎オマケの実車写真
最期に前面FRPの参考用に、転写シートに含まれるウラ48・78編成の写真をあげておきます。
(ウラ48編成 大宮方)
(ウラ48編成 大船方)
(ウラ78編成 大船方)
いずれもFRPの切り欠きが垂直なのがわかるかな
以上です
修正記録
2023年8月27日:記事リンク追加
時々、メジャーな仕様ではなく少数派を敢えて製品化するケースはあるものの実車に該当する車両が少な過ぎて、この形態を知らないユーザーも多いと思いますが何故プロトタイプに選定されたのかが謎ですね。
両先頭車共これでは厳密にはエラー扱いでも仕方ないと個人的に思います…。
これは他製品のパーツで検知装置無しにして2000年代中盤までの姿にした方が良さそうですね。
コメントありがとうございます。
製品化発表時に配布されたPDFのCAD画像の時点で、少数派の形態だったようで、気づいた方は気づかれたようです。
各種媒体でも滅多に出てこない形態だったので、エラー指摘をする方がいても、むべなるかなとは思います
私の方は、7次車セットの前面をホーム検知装置付きにしようと思ったのですが、やられましたね。
たかが前面FRPごときで騒ぎすぎ。まるでコロナ脳。