8月も下旬となって、いよいよ2歳の重賞戦が始まります。今日は新潟2歳Sを検討してみます。去年①人気で勝ったアスコリピチェーノが、その後牝馬GⅠの主役となっていきましたが、今年もそんな逸材が含まれているのでしょうか。過去10年の3着以内馬のデータをもとに、照準を絞ってみたいと思います。
1)持ち時計
去年アスコリピチェーノが1分33秒8で勝ちましたが、これは2021年のセリフォスと同じ時計です。近年33秒台で勝ったのはこの2頭だけですので、比較上、良馬場でこのレベルの時計が出せればGⅠ級です。過去10年間の良馬場の平均勝ち時計は、全体で1分34秒4、上がり脚の平均が33.18秒です。週末は天気がよくない予報もあるので、馬場は稍重くらいにはなるかもしれません。となると、去年のアスコリ並みの素質馬が出て来たとしても、1分34秒台を切るのは難しいかもしれません。
今回の出走メンバーの持ち時計上位は以下のとおりです(〇数字は人気順)。
・コートアリシアン 06/08東京 新馬 ②1着 1分35秒1 33.3
・プロクレイア 07/28新潟 新馬 ②1着 1分35秒5 33.8
・シンフォーエバー 08/03新潟 新馬 ③1着 1分35秒9 33.3
・トータルクラリティ 06/16東京 新馬 ②1着 1分36秒5 33.9
・スターウェーブ 06/02東京 新馬 ②1着 1分22秒9 33.4 稍
参考までに2022年の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣アスコリピチェーノ 06/24東京 新馬 ①1着 1分22秒8 33.3
2⃣ショウナンマヌエラ 07/09中京 新馬 ④1着 1分37秒9 35.1 稍
3⃣クリーンエア 08/06新潟 新馬 ⑧1着 1分35秒7 33.8
比較上、コートアリシアン、プロクレイア、シンフォーエバー、スターウェーブの4頭が「基準」をクリアしている印象です。
2)レース間隔
わりと広範に散っている感じがしますが、比較的多いのは中4週、ついで中2週、中7週、中10週で、間隔を空けた馬でも好走する印象です。特に該当馬は挙げないことにします。
3)血統
流行廃りもありますが、全体としてはダイワメジャー(サンデー系)産駒がピカイチです(去年のアスコリもそうでした)。今年は該当馬がいませんので、母系に着目して、ノーザンダンサー系の馬がトレンドになると見込んで、該当馬を拾っておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・スリールミニョン :父ミスターメロディ(Storm Bird系)/母父クロフネ(Vice Regent)
・マジカルフェアリー:父サートゥルナーリア(ロードカナロア)/母父ヘニーヒューズ(Storm Bird系)
・モジャーリオ :父リオンディーズ(キングカメハメハ)/母父ハービンジャー(Danzig系)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 前走1着馬
② 前走の末脚に着目:前走の上がり脚1・2位までが好走
③ 左回り経験馬が優勢
④ 過去10年の勝ち馬は④人気以内
④は現段階では不明です、①~③で条件的に浮上するのはコートアリシアン、シンフォーエバー、ジョリレーヌ、スターウェーブ、プロクレイアです。
5)結 論
コートアリシアンとスターウェーブの対決といった構図でしょうか。コートアリシアンは前走出遅れての圧勝劇で、かなり強そうな走りをしましたが、メンバーがそれほど強くなかった可能性もあります。他方、スターウェーブは馬込みから抜け出て勝っていて、経験の質からすると、こちらの方が好ましいレースだった印象です。どちらが勝っても納得ですが、コートアリシアンの方が人気になりそうなので、ここはスターウェーブの方を頭にしておきます。あとは、持ち時計のあるプロクレイアとシンフォーエバーあたりが強敵で、上位人気の馬で順当に決まりそうな気がしますが、去年も⑩人気のショウナンマヌエラが2着に粘ったように、波乱もゼロではないと思うので、穴馬も挙げておくとすれば、前走が小倉と函館だったマジカルフェアリーとモジャーリオあたりは右回りの別距離から出てくるので、少し警戒しています。
まとめると、
◎スターウェーブ 〇コートアリシアン ▲シンフォーエバー △モジャーリオ……
で水木の追い切りを待つことにします。
関東はずっと天候不順で、場所によっては大雨が続いていて、農作物に被害が出ないか心配です。台風を何とかやり過ごしたのに、それ以上に雨に降られてたんでは困りものです。おまけに相変わらず毎日34、5℃です。どうか無事にお過ごしください。本日もお読みいただきありがとうございました。