昨日端折って、「別路線組」はいまいちのようなことを書きましたが、一週前の調教情報によると、意外に好調を伝えられている馬が「別路線組」に含まれておりまして、さすが「混迷」の皐月賞だと改めて感じました(調教の具合は金曜にまとめて見ることにします)。
今日は過去のトライアル戦(の上位馬)をものさしにして、今回出走する馬たちの能力を測ってみようと思います。先週の桜花賞もそうですが、この方法がもっともわかりやすい気がします。対象レースは、弥生賞(ディープインパクト記念)、スプリングS、若葉賞の3つのトライアルに、共同通信杯を加えた4レースです。古い順に見ていきます。〇数字は着順です。
<2/12 東京GⅢ共同通信杯 芝1800 晴/良>
①ファントムシーフ 1分47秒0 34.0
②タッチウッド 1分47秒2 34.3
④タスティエーラ 1分47秒2 33.7
⑤ウインオーディン 1分47秒5 33.6
22 ①ダノンベルーガ 1分47秒9 33.7 (皐月賞4着)
稍重 ②ジオグリフ 1分48秒1 34.0 (皐月賞1着)
21 ①エフフォーリア 1分47秒6 33.4 (皐月賞1着)
③シャフリヤール 1分48秒0 33.4 (ダービー馬)
19 ①ダノンキングリー 1分46秒8 32.9 (皐月賞3着 安田記念1着)
②アドマイヤマーズ 1分47秒0 33.5 (皐月賞4着 NHKマイル1着)
1分47秒0で上がり3F34.0なら、ファントムシーフは歴代のGⅠ馬たちと遜色ないですが、先行したとはいえ、できることなら33秒台の上がり脚を使って勝ってくれれば、太鼓判が押せたところです。
<3/05 中山GⅡ弥生賞(報知弥生ディープインパクト記念) 芝2000 晴/良>
①タスティエーラ 2分00秒4 34.7
②トップナイフ 2分00秒6 34.9
③ワンダイレクト 2分00秒6 34.6
22 ①アスクビクターモア 2分00秒5 35.2 (皐月賞5着 菊花賞馬)
②ドウデュース 2分00秒5 35.0 (皐月賞3着 ダービー馬)
21 ①タイトルホルダー 2分02秒0 34.5 (皐月賞2着 菊花賞馬)
②シュネルマイスター 2分02秒2 34.5 (NHKマイル1着)
18 ①ダノンプレミアム 2分01秒0 34.1
②ワグネリアン 2分01秒2 33.7 (皐月賞7着 ダービー馬)
タスティエーラは比較上昨年のダービー馬を上回っていますし、2着のトップナイフも遜色なしです。今年の3歳牡馬は「混迷」世代ですが、上位馬の能力はけっこうレベルが高いかもしれません。
<3/18 阪神L若葉S 芝2000 曇/稍>
①ショウナンバシット 2分02秒7 34.0
②ラスハンメル 2分02秒7 34.2
22 ①デシエルト 2分00秒2 35.3 (皐月賞16着)
稍重 ②ヴェローナシチー 2分00秒7 35.1
19 ①ヴェロックス 2分02秒1 35.1 (皐月賞2着)
稍重 ②ワールドプレミア 2分02秒6 35.2 (菊花賞馬)
ショウナンバシットは、時計の上では、4年前の皐月賞2着ヴェロックスや菊花賞馬のワールドプレミアのレベルにはあるとはいえ、年々時計が早くなっていく中で、この数字をもって推せるのかどうか。むしろ、前走すみれSで、このショウナンバシットを破っているシャザーンの方が評価は高くなるでしょう。
<3/19 中山GⅡスプリングS 芝1800 晴/重>
①ベラジオオペラ 1分48秒9 35.7
②ホウオウビスケッツ 1分49秒1 36.9
③メタルスピード 1分49秒2 36.1
④グラニット 1分49秒3 37.6
22 ①ビーアストニッシド 1分48秒4 35.3 (皐月賞11着)
稍重 ②アライバル 1分48秒4 35.1
20 ①ガロアクリーク 1分49秒8 33.8 (皐月賞3着)
②ヴェルトライゼンデ 1分50秒0 34.2 (皐月賞8着)
18 ①ステルヴィオ 1分48秒1 34.1 (皐月賞4着 マイルCS1着)
②エポカドーロ 1分48秒1 34.7 (皐月賞1着 ダービー2着)
15 ①キタサンブラック 1分49秒1 34.4 (皐月賞3着 菊花賞馬)
②リアルスティール 1分49秒1 33.6 (皐月賞2着 ドバイターフ1着)
2015年のキタサンブラックは懐かし過ぎますが(笑)、ベラジオオペラの時計は重馬場を考慮すれば、まずまずではないかと思います。良馬場では前走・前々走で33秒台の上がり脚を使って勝っていますので、底を見せていない分、人気にならなければ十分狙いの立つ一頭と思います。
全体としては、タスティエーラを単純に「ものさし」にすれば、レースのレベルは、共同通信杯 > 弥生賞 でしょうから、ファントムシーフが最も皐月賞馬に近い位置にいる感じです。ただ、個人的な好みで言うと、共同通信杯でファントムシーフに交わされた2着のタッチウッドには、底知れぬ大物感があると思っています。まだ勢いだけで走っているので、今回はまだ間に合わないかもしれませんが、不世出の逃げ馬サイレンススズカに一歩でも二歩でも近づいてくれることを期待しています。
ということで、今日の比較で、強引にまとめれば、共同通信杯組の4頭と、弥生賞からトップナイフ、スプリングSからベラジオオペラの計6頭に目星をつけ、調教の具合や枠番、オッズなどを加味して結論を出したいと思っています。
明日は、土日の重賞レースを見てみます。本日もお読みいただきありがとうございました。今日で週の折り返しです。一日がんばっていきましょう。
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