いやあ正月競馬は荒れましたねぇ。昨日は挽回を期して、前半、いくつか好配当をゲットできて好調だったのですが、肝心のねらいのレースが外れて、尻すぼみになってしまいました。正月競馬だから獲れた人には「お年玉」ですが、東西メインの3着馬が、⑰人気とか、⑮人気というのには参りました。次からまた出直しです。
今日は今度の日曜、中山の京成杯を検討してみます。去年ここを勝ったソールオリエンスが皐月賞を勝ちましたので、俄然注目度が上がりますが、まずは主要馬の持ち時計を見ておきます。
京成杯【2024年1月14日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
京成杯の過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月14日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年は、2020年だけ稍重でしたが、あとは良馬場で施行されています。勝ち時計の平均は2分01秒8、上がり脚の平均は35.2秒です。ここ3年の勝ち馬の上がり時計はいずれも34秒台ですので、2000の持ち時計が2分02秒前後で、34秒台の上がり脚を使えると、まずまず「当確候補」です(他距離でも上がり脚が34秒台以上を使えない馬は苦しいでしょう)。以下に前走の時計上位の馬を並べてみます(〇数字は人気順)。
・アーバンシック 23/11/05東京 良 百日草特別 ③1着 1分59秒4 33.2
・ダノンデサイル 23/11/25京都 良 京都2歳S ⑪4着 1分59秒9 35.2
・マイネルフランツ 23/12/02中山 良 葉牡丹賞 ⑥2着 2分00秒7 34.2
・レイデルラース 23/12/02中山 良 葉牡丹賞 ④3着 2分00秒8 34.7
・コスモブッドレア 23/12/02中山 良 葉牡丹賞 ⑤4着 2分00秒8 34.5
・ロジルーラー 23/12/02中山 良 葉牡丹賞 ⑧5着 2分00秒9 34.6
・ハヤテノフクノスケ 23/11/18京都 良 未勝利 ②1着 2分01秒6 35.2
・ロードヴェスパー 23/10/14東京 良 未勝利 ③1着 2分02秒1 34.1
・アスクナイスショー 23/12/17中山 良 未勝利 ①1着 2分02秒2 36.4
・ジュンゴールド 23/10/14京都 良 紫菊賞 ①1着 1分47秒2 34.0
・バードウォッチャー 23/11/11東京 良 新馬 ①1着 1分50秒3 33.5
・グローリーアテイン 23/11/26東京 良 新馬 ③1着 1分51秒0 33.5
・エコロマーズ 23/10/07東京 良 サウジRC ④3着 1分34秒3 34.6
過去2年の3着以内馬の前走の時計も並べておきます(頭の□は着順です)。
<23年>
1⃣②ソールオリエンス 22/11/13東京 良 新馬 ⑧1着 1分50秒8 33.3
2⃣⑨オメガリッチマン 23/01/05中山 良 ジュニアC ⑦7着 1分35秒2 36.3
3⃣①セブンマジシャン 22/12/28中山 良 ホープS ③6着 2分01秒9 34.7
<22年>
1⃣⑥オニャンコポン 21/12/28中山 良 ホープS ⑥11着 2分01秒7 36.8
2⃣⑤ロジハービン 21/12/12中山 良 未勝利 ①1着 2分02秒0 35.1
3⃣⑧ヴェローナシチー 21/12/26阪神 良 未勝利 ②1着 2分03秒1 36.3
時計的には、アーバンシックとマイネルフランツ、他距離からはジュンゴールド、以上3頭が評価できます。
以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇新馬 7頭 (グローリーアテイン③1着 ニシノフィアンス①1着 バードウォッチャー①1着)
〇未勝利 5頭 (アスクナイスショー①1着 ハヤテノフクノスケ②1着 ロードヴェスパー③1着)
〇ホープフルS 4頭 (※該当なし)
〇葉牡丹賞 4頭 (マイネルフランツ⑥2着 レイデラルース④3着 コスモブッドレア⑤4着
ロジルーラー⑧5着)
〇エリカ賞 4頭 (※該当なし)
ちなみに、レース間隔では中2週、中5週が多く、今回で言えば、中2週はニシノフィアンス、中5週は葉牡丹賞組が当てはまります。
3)血統
これは難解で、レースとしての傾向はわかりませんので、中山の芝2000mのここ1年の血統分析(父系)から競馬ラボが導き出した7頭を転載しておきます。
中山芝2000mの血統分析【2024年1月14日中山11R】 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
・キャントウェイト:父ゴールドシップ(サンデー系)/母父アグネスデジタル(Mr.prospector系)
・コスモブッドレア:父ゴールドシップ(サンデー系)/母父ソングオブウインド(Mr.prospector系)
・マイネルフランツ:父ゴールドシップ(サンデー系)/母父ロージズインメイ(Halo系)
・ジュンゴールド:父エピファネイア(Roberto系)/母父ゼンノロブロイ(サンデー系)
・ダノンデサイル:父エピファネイア(Roberto系)/母父スマートファルコン(父ゴールドアリュール=サンデー系)
・ロジルーラー:父ルーラーシップ(Mr.prospector系)/母父サンデーサイレンス
・ロードヴェスパー:父キタサンブラック(サンデー系)/母父ロードカナロア(Mr.prospector系)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①前走新馬勝ちの馬に注目
②初勝利は2戦目まで
③6着以下に負けた経験のある馬は割引き
④関東馬優勢
5)結 論
葉牡丹賞組が4頭出走していますので、まず、この組をどう見るかがポイントです。2着のマイネルフランツが実力的に一番上だと思いますが、1着のトロヴァトーレには新馬戦でも脚のちがいを見せつけられて完敗でしたので、重賞を勝つ馬としては格的に見劣る感じは否めません。むしろこの組からは、5ヶ月ぶりのレースで4着だったコスモブッドレアの方が評価できる気がします。ただ、それも相手候補までで、勝つまではどうかという感じです。関西馬のジュンゴールドも前走は強い競馬を見せて2連勝としましたが、少頭数5頭のレースでしたので、やや割引でしょうし、同じく関西馬のダノンデサイルも、前走の京都2歳Sでシンエンペラーと0.1差の4着、上がり最速は、ここでは大威張りですが、展開が向いた面があると思います。この2頭も同じく相手まででしょう。
中心馬は、ルメール騎乗で人気になってしまいそうですが、バードウォッチャーが妥当なのではないかと思います。アーバンシックの前走・百日草特別の時計が2分を切っていることを考えると、この馬の前走の全体時計はやや物足りませんが、上がり脚は断然でしたし、最後の直線で坂を上がりきってからの走りには余裕もありました。去年のソールオリエンスのように、ここをステップにGⅠを狙うというほどのインパクトがあるかはともかく、まずまず好勝負が期待できる馬だと思います。相手は、上に名前が出て来た馬たちと、穴っぽいところではハヤテノフクノスケが怖い感じです。
ということで、昨日の月曜まで競馬が開催されていたので、週の初めの感覚がずれてしまいますが、今日火曜から新年のスタートだという人も多いと思います。無難なスタートとなることを祈ります。本日もお読みいただきありがとうございました。
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