
映画「御法度」で取り上げられた作品です。
主人公は、なんと井上源三郎。近藤、土方、沖田と同門の理心流で、彼らの先輩。そんな井上が主人公という珍しい作品。司馬さんの新撰組ものでは、愛すべき先輩ながら、実力は?という感じで描かれています。
<内容>
ある日、井上が新人・国枝大二郎を稽古していた。
その様子を、二人の不逞浪士が覗き見し、井上と国枝のあまりのヘタさに嘲笑する事件が起きる。
事件を問題視した土方は、井上と国枝に、浪士を見つけ出し、斬るよう命令する。
井上と国枝は浪士の正体を突き止め、三条碩で彼らと戦うことに。井上と国枝の不穏な動きに気づいた沖田は、土方に連絡。土方は新撰組を現地に急行させる…。
<感想>☆☆
この作品の面白さは、国枝という男が漏らす感想に現れています。
近藤、土方、沖田という固い絆で結ばれた旧理心流の3人は腕もあり、度胸もある。ところが、理心流の先輩・井上は腕も度胸もイマイチ。土方は井上の存在を苦々しく思いながらも、捨てておくことはできない。
そこで国枝が漏らす一言。
「井上一人に、なんで新撰組がこうも大騒ぎするのだ…」
しかも、新撰組が現場に駆けつけると、当の井上は…。
明確なキャラ設定は司馬さんならでは、でしょうね。
で、関係ない話。
高校ラグビーは東福岡が優勝しました。いやー、結果を知っていても、興奮してビデオを見ました。今期はいつになくラグビーに興味がなくなった年でしたが、最後は盛り上がりました。
オレにとって、これでラグビーシーズンは終わりました。
ま、久しぶりに大物が母校に進学するのも興奮した要因です。しかし、監督! もう少し自分の母校に良い選手を入れてくださいよ! お願いします。もうW大やM大やD大ばかり良い選手を入れないで。で、来年も代表を入学させてください。よろしくです!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます