【「男でも性犯罪被害者がいるぞ!」を、女性差別に使う人達】
女性差別主義者ではない普通の男性が、
「僕、男ですが、痴漢に遭ったことがあります…。
気持ち悪いですよね…。だから、被害にあった女性達の気持ち、わかります。性犯罪、なくなってほしいですね。」
とおっしゃる分には、普通だし、これが人として正常だと思う。
しかし…問題は…
「男が性犯罪に遭っても、何もしてもらえないぞ!女性優遇だ!」
とか、意味不明な発言をしてくる人達。
繰り返し言うが、7月に強制性交等罪に法改正され、男が被害者の性犯罪もニュースポータルサイトで、性犯罪として報道されている。
・「俺らだって犯罪に遭っているぞ!」
・「こっちの犯罪は撲滅できてないぞ!だから、そっちの犯罪の対策は行うな!」
な~んて言い出したら、もはや、何もできない。例えば…海外で、黄色人種や黒色人種を狙った暴行事件が多発し、黄色人種や黒色人種が集まる学校の警備を強化しましょう!となったとき、白色人種の人達が出てきて、「俺ら白色人種への暴行や殺人が無いわけではない!そちらばかり警備を強化するのは、黄色人種や黒色人種優遇だ!」と、屁理屈を言うのと同じだと思うのだが…。
そして、そういう発言をする白色人種がいたとすれば、おそらくその人は差別主義者であることは間違いないだろう。
【では、「男性も性犯罪に遭わないために、男達も行動を制限しろ」と言われたら?】
「男でも、性犯罪に遭っている者はいるぞ!」←知ってます。
性別がどうであれ、性犯罪・性暴力は発生してはいけないことです。
では、性犯罪を防ぐために女性達が散々言われたことを、男性達にも投げかけてみましょうか。
・「男性たちよ、夜道を一人で歩くのを止めなさい。自衛しなさい」
・「男性たちよ、飲み会には行くな、自粛しなさい。飲み会には狼がいるぞ!」
・「男性達よ、犯罪者に性犯罪をさせる隙を作るな!」
以上の呼びかけを読み、男性の貴方はどう思いましたか?
「加害者が性犯罪をするのが悪いのに、どうして、こっちの行動が制限されまくらないといけないのか?」
と思いませんでしたか?
しかし、これが、男社会が長年、女性に強いてきたことなのです。
【参考】加害者を擁護するかのような、女性達への自衛の促し問題
「男が性犯罪をやるのはある程度仕方ない、だって男は性欲が強いからな!後は、女性が自衛するしかない!女が悪いんだ!」
という考えです。
まあ、ジェンダー&女性差別ですね。
最近は、“性犯罪というのは、「性欲」が要因ではなく、
男尊女卑が要因した、弱いものイジメ、虐待の類”であるということがわかってきました。
また、日本の教育機関では、性犯罪について、
“女子生徒のみ”に自衛することを教えるという行為を、警察と教育者が一緒になってやってきました。
しかし、男子生徒を集めて、
「性犯罪加害者になってはいけない!性暴力はやってはいけない!やるほうが悪い!」と教える、
というのを、やってきたでしょうか???
イジメと同じで、「やる方が悪いんだ!やるな!」と、日本の教育機関で、積極的に教えたでしょうか?
特に男子校で、そういう教育をやってきたでしょうか?
これがパワハラやイジメなど、男性も被害者になることが多い加害行為や犯罪であったなら、
ストレートに、「加害者が悪い!」で終ることが多い。
しかし、女性被害者が多い犯罪になると社会全体の反応が変わるのです。
2017年に入ってから、さらに酷かったのは、性犯罪報道のときだけ、
「デッチアゲだ!冤罪だ!」と言って、なんでも冤罪にすり替える女性への性差別攻撃祭りだった。
そんなに、「男だって性犯罪被害者がいるぞ!」というのであれば、
男性被害者がデッチアゲをする可能性だって、同時に訴えないとおかしくないですか?(笑)
「男だって、性犯罪被害者がいるぞ!」
を“悪意を持って”あまり言いすぎると、あなた達の首を絞めることになると思いますが?(笑)
ただし、記事の冒頭で述べたような、女性差別が目的ではない、誠意がある男性被害者の訴えであれば、歓迎です。
性暴力も、パワハラも、イジメも、加害者が悪い、やる方が悪いのです。