じょじょりん文庫

読書好きで雑読。ゴルフ好きでへたくそ。
気の向くままに本ネタとゴルフネタを書かせて頂いています。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

2012-11-14 | ノンフィクション
どうも年金アドバイザーの試験の後、あまり体調も精神調(ハハハ)も良くなくて、仕事から帰るとゴロゴロしてマーラーやブラームスを聴いている生活をしています。
宴会も疲れてしまって遠慮気味で、夫の単身赴任先に行くのもなんかしんどい。

でもまあ新幹線で読む本が欲しい、と品川駅の本屋で買ったのがこちら。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
講談社


すごいですねえ。
山中先生、私と同世代ですが、こんなに頭がいいのって、いいですねえ。
本当に偉いなと思うのは、臨床医としては余り腕が良くなかったという挫折を味わいながら、粘り強く研究医としての道を究めて、人の役に立つ結果と名誉ある賞を若くしてもらったわけで、これはスゴイと思いますねえ。

研究生活も恵まれていたわけではなくて、アメリカでの研究も自力で留学先を探し、日本に帰ってからは研究環境も自分でセッティングからされたわけで、行動力もスゴイです。
そのアメリカの研究生活で作り上げた実験対象の特殊なマウスを、日本で実験を続けるために送ってもらうのですが、マウスの名前をアメリカ時代の恩師夫妻の名前をつけて大事にするところなど、なんかほのぼのとします。

研究生活というのがどんなものかは、私の父が大学の先生だったので少しわかるような気もしますが、私のイメージでは、「孤独と協調と忍耐」という感じですね。
研究成果が上がらなくて、だけど予算は欲しくて、色々悩みながら研究するのでしょうが、孤独に耐える力と推進力を産む飽くなきエネルギーと、一定の人間で協力し合う協調性がうまい塩梅に共存した人でないと研究者としては成功しないのかもしれないですね。ちなみに私の父は私が見るところ、頭は良い人だったと思うのですが、協調が欠けていたと思いますので、残念なことに研究者としては大成せず2~3流で終わった感じがします。

iPS細胞を特定してくまでの過程も、大変面白く書かれています。
今回は、以前ノーベル賞を受賞した田中耕一博士のときのような、ヒステリーみたいな報道がされていないので、静かに研究が続けて行かれるのかなと安堵しているのですが、実際授賞式とかになったらまた大変な騒ぎになるのでしょうかね。

私もこのくらい頭が良かったら嬉しいのになあ、と思いますが、元が悪すぎますかね。悲しいことですが。
でも、ないものねだりも意味が無いので、持っている頭の範囲で死ぬまで諦めずに私なりに頑張って色々勉強してきたいと思います。

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