老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

菅総理の行動の是非

2011-04-19 20:01:53 | Weblog
3月11日の津波による福島原発事故の直後に菅総理はヘリコプターで現地視察に赴いた。このため格納容器の安全弁ベントを開くことが8時間も遅れ水素爆発を誘発したことは良く知られている。
 戦時下の場合トップたる者の行動と判断が事後の展開に大きく影響するので初動作がいかに重要かは第一次世界大戦の「ドイツ参謀」を読むかインターネットで勉強してほしい。
 会社でもラインとスタッフのありかたでも良く論議される問題てんであり、明治戦争で野木将軍が自分の子供も含めて大勢の戦死者をだしたことも関係している。
 全軍の最高責任者である長たるものが、現地を視察しなければ判断できないと言うこと自体長たる器や器量が無いことを如実に示しているのである。
 軍隊で云えば血を見ると決断が鈍り作戦が後手になり多くの血を流すことになるのである。
 今回の場合は菅総理が周囲に信頼できるスタッフを配置していなかったのか、係長級の技術者の器量なのかは別にしても、視察で緊急作業の邪魔をしたうえに帰京後も審議会をいくつも作り、しかも多くの審議会はダブッた人間で構成され会して決せず、自分の意志も明確でないため地震後一か月もたっても何一つ法律も出来ないのである。
 会議を作り良きに計らえ式は最悪の責任者である。全力を尽くすとの福祉的意気込みは何の役にもたたないのである。
おおくの人はこの混乱期に総選挙を望まないのは理解できるが、このまま復興にもモタモタしていたずらに時間が掛る方がなほ悪いのである。
 実際このような大規模の国難を処理した経験も無い市民運動出身だから致し方ないのであるが、己の器量も解らない小市民的技術出身では所詮無理なのである。
 官庁を束ねて自分の意図を明確に内外に示すのみならず、実行力のある人に早く変わってほしい。juntaro