老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

電力の供給不足

2007-08-22 19:49:08 | Weblog
 最近の猛暑で遂に17年振りの電力供給制限で凌がざるを得なかった。かっては
 水と電力はコックやスイッチを捻れば何時でも利用可能なため空気の存在のように思われていた。
 最近は空気もCO2の売り買いが行われるほど只ではないが。
 今回の緊急電力制限の元は見かけ上は柏崎狩羽原発の地震による停止が大きなげんいんであるが、かって日本は電力消費量を押さえて産業のソフトへの移行を図り。GNPの伸びとの弾性値も1にほぼ近付いてきたのに、依然として中国の需要増などのえいきょうもあり、やはり重工業偏重から脱し切れない二流工業国の域を出ていない事を露呈した。
 一方東電の塩原水力発電所の水利権剥奪を経産省が課したのも罪深い。このような懲罰は東電のみが困る方法ですべきで、住民や地元産業が困るような方法で課すべきではない。
 原発も安全と安心を区別しないで、やたらと不安感を煽ってきたので、他の地点の原発の設置が遅れたために、今回の地震の影響をモロに受けてしまった。
 一般には供給余力15%位を常に保有して定期点検や不慮の天災に備えるべきである。
 以前にも書いたが、事故と故障の違いや、安全と安心の差を良く理解して報道されていればこのような事態にならずに済んでいた筈である。
 中越沖地震の復旧を見ても電気、水道は復旧しても未だガスの未復旧な地域もあるのである。電柱の地中化なども充分災害復旧やライフラインであることを自覚して対処されたい。juntaro