1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2201話目】復元された大坂冬の陣図屏風は、武士だけでなく、町人、商人も、記録図の様な描き方。堀の中を歩いている人の膝までしか水位が。これは淀川の上流を堰き止め、堀の水を下げたリアルな描写。

2021-06-23 12:47:06 | 法話

名古屋徳川美術館に新たに復元された大坂冬の陣図屏風がこの夏展示を。そこで起こった物議が、誰が描かせ、誰が描いたか、という事。その道に明るい人達がああでも、こうでもと楽しんで。徳川時代に描かれた屏風が、悉く豊臣が徳川を打ち破っている描写で。常識的に不可解なこの屏風。当時の人間模様が見え隠れを。

【追伸】徳川がやられている様に描写の屏風を徳川時代に入って描くなど、許されるはずが。が、実際にある。で、学者達がこの不可解な事実に、おもいっきり楽しんで物議を。 描いたは狩野派とも、長谷川派とも、特定するまでには、至ってないと。

ある学者は、豊臣家寄りの人が描かせたのでは、なる説。大阪城の描き方が綺麗過ぎる。落城     
                 するは誰しも承知。なれば、綺麗な城を残しておきたいという人がいたのか、と。

ある学者は、徳川秀忠公が描かせたのではないか、という説。家康公陣屋は小さく、秀忠公陣屋                        
                 は大きく描いている。屏風の右上に堂々と描かれた秀忠公の陣屋。御簾の奥にある  
                 秀忠公部屋脇には、徳川総大将を示す金扇の馬印が。家康公の用意した大量の大
                 砲、鉄の盾も全く描かれたない。家康公が大坂城西の丸に建てた天守も雲で隠す様
                 に描かれている事も。これからの世は、秀忠が率いるを示すためにか、と。

ある学者は、真田幸村公の兄、真田信之公が描かせたのでは、と。屏風の中心に真田丸の攻防を
                 称えている描写から。敵味方となったとはいえ、弟の供養塔を長野市のお寺に。

ある学者は、千姫が描かせたのではないか、と。「爺ちゃん(家康公)、父ちゃん(秀忠公)、
                 おめえら、折角秀頼公と仲睦まじく暮らしていたのに、なんちゅう事をさらすね
                 ん。せめて記録として屏風を作らせい」と。千姫には流石に、爺も父も頭が、と。

                 拙僧は、この千姫説に1票かな。家族模様がえがかれておて、何とも人間味が。


上記の屏風写真は、大変申し訳ありませんが、NHKの歴史番組で使用された写真を使用。どうか、お許しを。皆さん。名古屋徳川美術館に見に行って下さい。見応えがあると思います。




【2200話目】子供時代にさせておかなきゃならん経験を「可哀想だから、可愛いから」と、悉く親が横取りをして、その結果『誰かがするだろう人間』を育成する事に。その後悔で相談に来られる親、少なからず。

2021-06-23 09:49:05 | 法話

読者が「以前、住職が法話で『専門医曰く。脳内の自律神経疾患のリスクは年齢と共に。症状は、判断力低下、体温、心拍調節低下など、V 字回復はない。急速低下をなだらか低下にするは可能。それを可能にする方法は、安心、安全、恵まれた環境の構築』と。だから日本人は長寿なんですね。国に感謝しないとね」と。

【追伸】
人間の寿命は本来、38年と。それが長寿になったは、間違いなくクーラーのお陰、と。家の中で飼っている犬は、外で飼っている犬より、2年は長生きする、と。野生の動物より、動物園の動物の方が、間違いなく長生きする、と。だろうね、暑かったら、氷をくれるし、扇風機を回してくれるし、寒かったら暖房を用意してくれるし、ご飯の心配もしなくていいし。そう考えると、安心、安全、恵まれた環境の中に、生活させてもらっている日本人が長命なのは、納得出来る事かな、と。また、同時にその環境が、日本人を不抜けにしているも、納得かな、と。この国は平和過ぎて、有事にはめっぽう弱い人間を育成。コロナでそれが浮き彫りに。戦争がもし起こったら、右往左往して、外国に攻められる前に、国内崩壊(自滅)しそうだね。








【2199話目】矢沢永吉さんの言葉。「国が悪いんじゃない。周りが悪いんじゃない。全ては、身から出た錆だ。いつの時代でもやる奴はやる。やらない奴はやらない」と。責任転嫁は、その場だけを楽にするだけ。

2021-06-22 17:38:57 | 法話

60代男性読者が「私、矢沢永吉さんの大ファン。今年72歳の矢沢さんと同年齢。私の方は見た目は既にお爺さん。住職が嘗て法話で『専門家が、人間の本来の寿命は38歳。安心、安全、快適な環境(クーラー等)、前向きな心、が寿命長久を、と。矢沢さん、どれ程に己に厳しく自己管理をされてるんでしょうね」と。

【追伸】この読者に「拙僧がまだ20代の頃、知人の高僧が『人並みの努力では、人並みの成果しか得られん。人並み以下の努力では、人並み以下の成果しか得られん。氷山の一角という言葉があるが、海の上に出ている部分は、全体の2割から3割。何を言わんとしておるか、皆まで言わんでも、わかるよな』と拙僧に。矢沢さんに当てはめた場合、コンサートで歌う姿は、氷山の見えている部分。氷山の見えていない部分では、人並み以上の努力かな」と。






【2198話目】檀家爺様(他界)は、大手役員だった人で、よくこんな事を。「企画書は頭の柔らかい若手に考えさせた。わしらが理解出来ない斬新な企画でも『よし。責任は私が取る』と。それが私の仕事だった」と。

2021-06-21 19:37:00 | 法話

一流企業勤務読者若者が「会社役員、各部上司には、誰でも知っている様な、誰でも思い付く様な常識、正論を振りかざし、新発想を潰しにくる輩が。どうよ、住職」と。「拙僧に何を言わせたいんかい」「確かめたいだけ」「じゃ、言うよ。常識、正論を主とする者に大成者はいない」「その言葉です。よし、やるか」と。

【追伸】
日本社会は昨今「イノベーション(新しい発想)、イノベーション」と言う割には、凝り固まった自論(狭い狭い自分の知識、経験な中だけでの思考)を押し付け、他者の意見に耳を貸さない者が。ベンチャー企業が起業後、4年以内に、95%が潰れるは、これも要因の1つかと。
  この様な問い合わせが来る事について、檀家さんが「こんな質問は、ツイッター法話にメールで来るの、それとも、他者に見られない様に、ダイレクトメールで来るの」と。「両方とも違う。お寺に直接電話を掛けてこらっしゃる。どうにかして調べるんだろうね。あるいは、お寺に直接足を運んで来らっしゃる。SNS内のメールやダイレクトメールは、どこから何が漏れるかわからんから、大事な要件の時には、SNS、メールは使用しないと、その人達は言ってたよ。それと、口約束が出来ない(信用出来ない人)様な人とは、仕事はしない、と」と。







【2197話目】こんな事言って大変申し訳ありませんが、50年前は、拙僧の友人は、山口百恵さんの大ファンで「百恵さんは、うんこはしない」と本気で思ってた者が。テレビは架空として、規制せずに製作しても。

2021-06-20 16:20:26 | 法話

読者が「住職が『子供に見せたくない番組、8時全員集合、ひょうきん族、を楽しんで育った親が、クレヨンしんちゃん、を、下品になるから子供には、と毛嫌いを。親は皆、下品になったのかな』と法話で。昨今は『規制、規制』と社会が煩いので、TVが面白くない番組を制作。善悪判断、声出さず、心で出来んかな」と。

【追伸】
読者が「住職は今のテレビ番組、どう思う」と。「住職の仕事って、特に拙僧は、相談聞きを何時間も、が多いから、心身共に疲れる事が。よって、子供に頼んでお笑い番組を録画してもらい、大笑いしてストレス発散を。また、お笑いの人達は、世相の流れを読み取って、それをネタにおしゃべりを。賢いな、と思う事も多々。法話の参考になる事も多い。テレビの向こう側は架空の物と認識してみたら、何の問題もないと思いますがね。今でこそ芸能人は、身近に感じる時代になってますが、50年前は、テレビに出ている芸能人、この人、本当にいるのかな、と思うほど、遠い存在で、こんな事言って大変申し訳ありませんが、拙僧友人に山口百恵さんの大ファンがいて、本気で『百恵さんは、うんこはしない』と信じていた者が。架空の人として判断するならば、とても酷いのは除いてね、規制を掛ける必要はないかと。今の時代だったら『うんこしない人間などいるか』と、山口百恵さんへの個人的ファンとしての意見に対し、方々から誹謗中傷、文句と、袋叩きに遭いそうですね」と。