【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2357話目】 生まれ変わるなら、生きてる内に。生きてる内なら自分の意思でどうにかなるが、死んだ後では、自分の意思で生まれ変わるは。
ツイッター法話の読者や檀家さんの中には「今度、生まれ変わったら」と来世に希望を委ねる人が少なからず。その様な人達に拙僧「生まれ変われるかもわからんし、生まれ変われるとしても、どのくらい先かもわからんし、死ぬまでは、この世に生きておれるんだから、来世と言わずに今、生まれ変わったらどうだい」と。
【追伸】
明日からする、来年からする、今度する、後でする、という人に、動いた試しなし、かな。動く人間は、今すぐ動く、まず動く。知人女性は3姉妹の末っ子で、上2人は結婚して子供も。が、この末っ子女性は、先祖代々のお墓が気になり、結婚に踏み切れずにいるという。そこで拙僧「菩提寺のご住職に頼んで、墓終いをしてもらい、遺骨を納骨堂に入れてもらって、永代供養を」と。対し、この女性が「お墓の中には、10体以上も骨壷が。菩提寺の納骨堂に入れてもらえるでしょうか」と。「わが寺にもあるが、納骨堂所有のお寺には、永代堂というものが。それを聞いてごらん。それと、墓石屋さんには、粉砕器というものが置いてあり、遺骨を粉にすれば、10体の遺骨壺も、1つか、2つにまとめられるよ」と。その荷が降りた事で頑なに結婚を拒否していた心が動き、49歳で結婚、51歳で子供を。こういう話をすると「そんな成功例を出されても」という人達が、決まって出てくる。対し「確かに。が、そういう成功例もあるよ。自分が諦めた時点で『もしかしたら、の宝』も失う事に」と。
